ニコラス・D・ウルフウッド

ニコラス・D・ウルフウッドとは、TRIGUN及びTRIGUN MAXIMUMに登場する牧師である。

あいつは一行も、概要を書けへんかった

内藤泰弘の漫画「TRIGUN MAXIMUM」において、主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードの相棒にしてもう一人の主人公と言える存在。エセ関西弁を喋り巨大な十字架を担ぎ、牧師業をしながら旅をしている。アニメ及び映画の声優は速水奨。

人物

冷酷なリアリストであるが、時に情に厚い面も見せる。ヴァッシュの「殺さず」の信念とぶつかり合いながらも、結局それに付き合うように道をすすんで行く。

その正体はミリオンズ・ナイブズが組織した戦闘集団「GUNG-HO-GUNS」の一員であり、更に元を辿れば暗殺者組織「ミカエルの眼」に属する。
超異常な生体強化手術と戦闘訓練により人外の戦闘能力と身体能力を持つ殺し屋。卓越した戦闘センスを以て、巨大な十字架型の兵器「パニッシャー」を使いこなす。その力と装備により、GUNG-HO-GUNSとしての異名は「ニコラス・ザ・パニッシャー」とされる。

幼少期は孤児院で育ち、同じ境遇の子供達のまとめ役となっていた。保護者のメラニィおばさんの信頼も厚く、回想シーンでは面倒見の良い兄貴分として暮らしている様が描かれている。
だが実際には孤児院そのものが「ミカエルの眼」の監視下にあり、表向き普通に里親が決まった様に見せかけて組織に送られ、マスター・チャペルの元で暗殺者として養成された。

生体強化や戦闘訓練により得た､膂力､反応など身体能力・戦闘能力はヴァッシュ・ザ・スタンピードとほぼ同等のレガート、そのレガート並のエレンディラとスペックでは互角のラズロ・リヴィオに追従するレベルでヴァッシュの相方を張れるという人外そのもの。
生体強化手術による超強度肉体と超再生力を持ち、パニッシャー並みの威力機関銃で全身をハチの巣にされても、周囲の建築物を壊す程の威力を持って直接内部から破壊される衝撃超音波（ウルトラ・ショック・ソニック・ウェイブ）を食らっても、パニッシャーの何百ｍもの大爆発と巨大な炎を上げる焼夷能力を持つロケットランチャーを同時に3発直撃しても耐えられる異常な肉体強度も持つ。

が、その生体強化手術により常人より年を取るのが早くなった。作中で「昔の知り合いに合っても分からないだろう」と発言している。

漫画初期において「GUNG-HO-GUNS」の一員であるという描写は見られるが、初期においては「ミカエルの眼」に関する設定等は確立していなかった。具体的に出自が明らかになったのはマキシマムの中～後編辺りからである。

以上は原作漫画における設定だが、早期に完結したテレビアニメの方ではかなり異なる。
GUNG-HO-GUNSの一員となっているのは暗殺者としての師である「チャペル・ザ・エバーグリーン」であり、ウルフウッドはその補欠という扱い。また「ミカエルの眼」の設定は存在しない為、肉体強化手術等は受けておらずまだ人間の範疇と言える能力であり、年齢も外見通りであると思われる。

アニメ基準のパラレル世界設定の映画公開に合わせて執筆された番外編では久々にヴァッシュとのコンビで戦闘。仕留めたのが自分の弾なので懸賞金を独り占めしようとする関西人気質がみられた。

名前の由来はウルフルズからの駄洒落。ミドルネームの略称「Ｄ」が何であるかについては、作者が破れかぶれでつけた名前が公式となってしまった経緯がある。※

パニッシャー

トライガンに登場する超兵器群でも代表的な物である

巨大な十字架の形をした「最強にして最高の個人兵装」でウルフウッド愛用武器。作中世界でも群を抜いての超兵器。縦のアームの長辺側が機関砲になっており、一瞬(主要登場人物の一瞬の感覚で)で数百発の砲弾を発射可。
砲弾の威力は一発一発が､厚さm単位の巨大な壁に人間大程の風穴を開け､反対側には数百ｍの大爆発と巨大な炎を上げる焼夷能力をもったミサイルランチャーも搭載し対人相手にはあまりにも過剰すぎる威力を誇るが､実際はこの程度ではなく設定において作中最高レベルの兵器(パニッシャーやネイルカノン､ゲルニカなど)の砲弾は戦車砲と比べ文字通り何桁も違う弾速かつ､バンカーバスターを遥かに超える貫通力等があるという兵器という設定※^[1]
もとよりトライガン世界の銃器兵器類はプラント技術により現実の物と比べ文字通り桁外れの初速や威力を持っている架空銃という設定※
総重量は不明だがレガートのゲルニカが｢1c㎥､数百kgの材質※」の重量を考えると数トン程度では済まない事が分かる
パニッシャー自体も非常に堅牢で､トライパニッシャー（パニッシャー×3）の一斉掃射も問題なく耐えられるほど。

「ミカエルの眼」創立から133年間の内に製造された数も限られ、与えられた者は最高の栄誉を称えられる。ウルフウッドが背負っているパニッシャーは10丁目、ラズロの所有していたトライパニッシャーは11・12・13丁目に当たる。
普段は「黒いベルトとカバーに包まれた十字架」となっている。こちらもトライガン・トライガンマキシマム初期では超兵器として確立しておらず、後半になるにつれて超兵器として凄まじい破壊力が描写されている。

名前及びデザインの元ネタはアメコミヒーローのパニッシャーとデスペラードに登場するギター型武器。

上記は原作設定でありアニメ版や映画は設定が違う。

普段は白い布で全体を覆い、さらに黒のベルトで雁字搦めに縛り上げている。ウルフウッドは牧師という生業によってこんな物を持ち歩く違和感を解消しているが、いざとなればワンタッチで全てのカバーが解かれて銃器としての姿を現す。

またアニメ前半においては横棒部分に多数の拳銃を納めたガンラックとしての描写もある。後半ではこの横棒部分に機関砲の弾薬が内蔵されている。

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脚注

1. *※は、ぱふ1999年3月号特集、アニメージュ、本人BBS、漫画の森特集発言,Twitter/2010/7/16/