パルティア語 単語

パルティアゴ

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

パルティア語とは、かつて存在した言語のひとつである。

概要

インド・ヨーロッパ語族の内のイランに属する。読んで字のごとくパルティアで使われていた言語だが、どのような古代語から成立したか、この後どうなっていったかはほとんどわかっていない存在である。よって、全な中世期のみの死語

とはいえ、近世ペルシア語にパルティア語由来の語彙が多くあったこともあって、かつてはパルティア語と中世ペルシア語が別々の言語だとは思われていなかった。ただし、この二つはよくべると違ったりするので、パルティア語のその後はやはりよくわかっていない。

ソグド語などの東イランとは有閉鎖音が語頭で摩擦音化しない点で区別されるという西イラン語の一種である。ただし、わずかながら東イラン語っぽい要素があるため、パルティアを成立させた東イラン系の遊牧民パルニ族の上層が成立させた言語であるとも。

文字体系

ラム文字期限のパルティア文字、あるいはマニ文字によって記される。基本的には大体同じ時代の同一の言語だが、マニ文字のパルティア語にべるとパルティア文字によるものは古なため、マニ文字でのパルティア語話者は新しい言語層によるものではないかとされている。

なお、若干、ソグト文字トルコルーン文字漢字などでも遺されている。

音韻体系

子音文字を使っているため、音がよくわからない。特に他のアラム文字の言語と異なり、パルティア文字では長音すらほとんど表記されていない。ただし、中世ペルシア語とはほとんど同じだったとされる。

文法体系

古代ペルシア語等にべると明らかに簡単である。性もほぼ消え、マニ文字のパルティア語に至ってはかくもほとんど区別されていない。中世ペルシア語べると族名称にすらこれらがほぼない。

人称代名詞 単数直格 単数斜格 単数接尾形 数独立形 複数接尾形
1人称 'z mn -(w)m 'm'(h) -m'n
2人称 tw -(w)d~t 'šm'(h),
'šm'h
-t'n
3人称 示代名詞 -(y)š 示代名詞 -(y)š'n

動詞は現在語幹と過去語幹がある。過去語幹は接尾辞-taに由来する古いものと、現在語幹に-'dを付加した2次的なものの2種類ある。語順は自由

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/03/31(月) 03:00

ほめられた記事

最終更新:2025/03/31(月) 03:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。