『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』とは、トランスフォーマーシリーズの作品の一つである『BEAST WARS』の2nd・3rdシーズンの和名タイトルである。略称は「BWM」「メタルス」。
原語版ではこのようにシーズン分けこそされているが通しであるのに対し、日本では『ビーストウォーズメタルス』と別のサブタイトルが付けられた。
日本でビーストウォーズが放映中の頃、北米ではBEAST WARS2ndシーズンが放送されていたため、即座にメタルスに移行するのが困難であった
(これには北米のTV番組の慣習も関わっている。あちらでは1シーズン(=1or2クール)放送後再放送を流し、その反応で次のシーズンを作成するかどうか決めていることが多い)。
そこで、北米での制作および吹替作業が完成するまでの間、日本では和製トランスフォーマーシリーズとして『ビーストウォーズセカンド』『同ネオ』を製作・放映して間を繋ぐことで対応。そしてビーストウォーズ放映開始から約二年後、二度の劇場版メタルスを挟んだ後にTV放送が始まった。
ビーストウォーズは「コンボイが惑星破壊兵器に特攻して死亡」というバッドエンドであり、一部の好事家を除いて続きがあることを知らなかった。事情を知らない子供達にトラウマを植え付けないよう、最終回では「大丈夫。また会えるよ!」とよい子のみんなに向けた独自のメッセージが追加された。
ビーストウォーズで2クールやりきっていたためか、メタルスでは初っ端からアドリブ&ギャグが大増量。
例を上げると…
など、もはややりたい放題であった。
本作から参加した声優もすぐにこの異常な現場の雰囲気になじんでいったのだが、その一人である岩田光央は後に「誰も台本通り喋ってない!」と証言している。
反面、メタルスはスケジュールの都合で別撮りが多く、先に収録したモン勝ちという状況が生まれていた。
要するに、後から収録する人のことをあまり考えていない「ネタの置き土産」をすることが常態化していたようだ。
メタルスは全26話なのだが、TV放送に先駆けて劇場版で2話分を公開してしていたため、その分放送枠が余ってしまった。
そこで14話と26話目は、既存の画面を強引に繋ぎあわせて映像をでっちあげ、全員キャラ崩壊している超絶ギャグ回「リミックス」を放送した。今で言う「公式MAD」である。
リミックスは本編と全く関係がないので、出演者は本編以上に好き勝手なアドリブをかましまくっている。あとOPEDで合唱している。
特に最終回放送時はテレビ東京宛に問い合わせの電話が殺到した。しかもその内容はクレームではなく、「今私が見ていたものは一体なんだったのか?」という根本的な内容が多数だったという。
このようにギャグ面にばかり目を奪われがちだが、実はビーストウォーズのトランスフォーマー内での立ち位置を明確にした作品でもある。
初代コンボイ&メガトロンや、その他トランスフォーマー達が休眠している状態の姿が多く登場する(つまりサイバトロンとデストロンが目覚めるまでの400万年の間に起きた戦いということ)。
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最終更新:2025/03/13(木) 19:00
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