フィンランド語(suomi)とは、フィンランド共和国の公用語である。「スオミ語」とも呼ばれる。
フィンランド語は、ウラル語族のフィン・ウゴル語派に属する言語である。フィンランド共和国の公用語。海を隔てた南の隣国エストニアのエストニア語に近い。ハンガリー語も遠縁に当たる。母語とする人の数は約600万人程度。
ニコニコ動画においては、 Ievan Polkka の言語として有名(と思われる)。あと、日本人が聞くとクスッとしてしまうような響きの単語(や人名)が多いと云われている。
フィンランド語には次の29のアルファベットが存在する。
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z å ä ö
ただし、b c f q w x z å は外来語の表記などにしか用いられない。母音に当たるのは a e i o u y å ä ö の9文字。 a e i o u は日本語のローマ字読みとほぼ同じ。 y はドイツ語の ü (ウー・ウムラウト)に近い。残る3文字については後述。いずれも、同じ文字を連続して書くことによって、長音(音を長く伸ばす)を表すことができる。
上述のアルファベットを見てもらえば一目瞭然であるが、最後の3文字は、英語では(発音記号以外には)用いられない特殊なアルファベットである。なお、この3文字はスウェーデン語と同じ組合せである。
まるで a と o とをくっつけたような形をしているが、発音は「オ」。スウェーデン語から輸入された単語などで用いられる。名称「Ruotsalainen O」も「スウェーデンのO」という意味。
これは歴史的には a と e との組合せを意味しており、ドイツ語の「アー・ウムラウト」と呼ばれる記号と同じである。発音は英語の hat における a に近い。フィンランドに多い järvi (湖)は「ヤルヴィ」。
これは歴史的には o と e との組合せを意味しており、ドイツ語の「オー・ウムラウト」と呼ばれる記号と同じである。発音も(おおむね)「オ」と「エ」との中間である。
「母音調和」(Vowel harmony)とは、フィンランド語の音韻上の一大特徴である。上述のとおり、フィンランド語にはa e i o u y å ä ö という母音があるのだが、スウェーデン語由来の å は別枠として、これらの母音は次のように分類される。
前母音 | y ö ä |
後母音 | u o a |
中立母音 | i e |
「前母音」と「後母音」はひとつの単語中に共存できないという原則がある(中立母音はどちらとも共存できる)。それに伴い単語につく語尾も2種類用意されている。
詳しいことは本を読めば普通は書いてあるのでそちらをどうぞ。
発音は日本語と同じように母音の比率が大きいためよく似ており、結果的に同音異義語になる言葉もある。
その一方で、世界有数の難解な言語とも呼ばれ、外国人が習得することは不可能に近いとさえ言われる・・・がそれは、ヨーロッパの言語は大体が同じ先祖から分かれた者同士多かれ少なかれ似ている中、フィンランド語は違う系統なので難しいという意味である(ちなみにハンガリー語やエストニア語はフィンランド語と同じ祖先をもつ)。
一方、発音や文法の仕組みは日本語に近い物があるため、日本人にとってはヨーロッパの多くの言語と比べむしろ楽かもしれない(むろん程度問題ではあるが。フィンランド語は日本語で言う格助詞にあたるものが豊富にあるため、この点は格変化がほとんどない英語のほうがはるかに楽である)。
掲示板
8 匿名
2018/01/15(月) 14:39:48 ID: BZZcTEqC7+
フィンランド語センター試験に出ましたねー 何人解けた人いるのやら…
9 ななしのよっしん
2018/05/28(月) 23:13:54 ID: 9vYXqhO+8X
yksinkertainenとかいう世界で最もシンプルじゃないシンプルっていう意味のフィンランド語好き
10 ななしのよっしん
2018/11/03(土) 01:13:37 ID: DLTEZIxBXD
>>8
あれはヨーロッパインド系言語とアルタイウラル系言語の区別の問題でフィンランドが出るのは典型だから地理B履修者には難易度的にはそこまで難しくない
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最終更新:2025/03/27(木) 21:00
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