その語源はラテン語のpenna(羽根)で、羽根の先端にインクをつけて筆記していたことに由来する。
そのため、狭義で「ペン」といえばつけペンのことである。
しかし、現在「ペン」といえば文脈によっては筆記用具全般をいうこともあり、筆記用具のうち何かを除く場合もある。どこまでを「ペン」というかは文脈によって異なる。
例えば、「ペンを貸してください」というときは「何か筆記用具」という意味である。
「ペンで書いてください」の場合は、「鉛筆のような消せる筆記用具ではない」という意味の場合がある。
以下、範囲の狭い順に解説する。
軸とペン先のみ装備し、別にインク瓶を用意してそれにつけて書く。
前述の通り、ペンとは本来羽根ペンのことであり、専用の筆記具が登場してからもインクは別に用意するものだった。万年筆の登場により、これらのペンは「つけペン(dip pen)」と呼ばれるようになった。
インクを紙に定着させることによって筆記するペン。消しゴムで消せないという特徴があり、鉛筆などと比べた場合、改竄を防ぐことができる。
すなわち、文書などで「ペンで書いてください」という場合、「鉛筆で書かないでください」という意味である。鉛筆でなければボールペンでも万年筆でも構わない。しかし、「フリクション」のように消せるボールペンを使ってはならない場合や、「万年筆で書く」という規則で本当に万年筆を使わなければいけない場合(一部の公文書など)もある。
「ペン習字」は、毛筆での習字に対する語である。漫画やイラストで「ペン塗り」という場合も、筆と絵の具を用いる塗りに対して使われることが多い。
このように、本来筆を用いるような場合に、それ以外のペンを使う文脈で用いられることもある。
なお、西洋の書道であるカリグラフィー(calligraphy)は多くの場合ペンが用いられる。
「筆算は紙とペンがあれば計算できる」という場合、この「ペン」は「筆記用具全般」という意味である。鉛筆でも、チョークでも、石に刻み込んでも構わない。
同じく筆記すること全般の意味でも用い、「ペンフレンド(文通相手)」、「ペンは剣よりも強し」などもこの文脈。
この項では、「インクを用いるペン」の意味で用いる。
ここでは「インクを用いるペン」の意味で、鉛筆などとの対比として用いる。
まず、ペンは鉛筆などと異なり消して改竄することが基本的にできないため、正式な文書は鉛筆でないペンを用いることとすることがほとんどである。このような場合、訂正する場合は二重線で取り消し、場合によっては訂正印を押して「見え消し」にすることが多い。
鉛筆に比べて濃く書くことができる。また、(適切なペンを用いれば)幅広い場所を塗ることもやりやすい。そのため、字や絵の清書では多くの場合鉛筆ではなくペンが用いられる。
ペンの筆跡は基本的に消すことができない。しかし、いくつか消す方法は存在する。
現在多く使われているのが、修正液(不透明顔料インク)で上から塗りつぶす方法である。より簡便な修正テープが使われることも多い。
修正液が発明される前は、化学的にインクの色を消すインク消しが使われていた。現在でも、ペンでの落書きを消すのに使われることがある。なお、特性上染料インクにしか効果がない。
書いたものの表面を削り取って消すこともある。羊皮紙に書いた文字はそのようにして消していた。紙に書いた場合、「砂消し」という研磨剤が入った消しゴムを使うことで紙の表面を削り取って消す場合がある。
指先でペンを回す手遊びまたは曲芸があり、「ペン回し(pen-spinning)」と呼ばれる。
また、電子機器のスタイラス(タッチペン)を兼ねたペン(筆記もできる)もある。
その他、ペンは他の道具とくっつけることが用意であるため、何かにペンとしての機能がついていたり、人形などのおまけがついていたりと、様々な用途がある。
ペンを使って何かを書くという本来の使い方よりもペンを回したり、ドラムスティックにしたりといった二次的な使い方が目立つ。
またペンで絵を描くのが一般的すぎためか、題名にペンが入る絵は、
「ふでペンで」「シャープペンシルで」といった普通のペン以外で描くのを強調する場合が多い。
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最終更新:2025/03/18(火) 08:00
最終更新:2025/03/18(火) 07:00
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