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この項目は、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』 のネタバレ成分を含んでいます。 ここから下は自己責任でスクロールしてください。 |
マミなぎとは、『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの登場人物、巴マミと百江なぎさの百合カップリングを示す言葉である。受けと攻めが逆転すると「なぎマミ」となる。
百江なぎさはTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』第三話にて巴マミを喰い殺した、Charlotteことお菓子の魔女の魔女化する以前の姿である。
Charlotteはその愛らしい見た目(第一形態は言わずもがな、第二形態も愛嬌がある姿と言えなくもない)と第三話における強烈なインパクトから、魔女の中でも高い人気を誇り、また第三話でのマミとのある種強力すぎる接点(因縁ともいう)もあってか、二次創作においてかなり早い段階から魔女状態、もしくは魔女化する以前の姿を想像した姿でのマミとのカップリングが多く作られていた。
マミなぎでも、特に叛逆の物語でのなぎさの魔女としての姿、”べべ”と巴マミのカップリングを「べべマミ」という。
このべべマミと、巴マミとキュゥべえとのカップリングである「キュゥマミ」との間には共通点と決定的な差異がある。
共通点は、「マミが見た目が人類を逸脱している相手とカップリングを組んでいること」と「相手がマミにとって魔法少女になった頃からずっと傍に居た古い友達であるということ」である。
前者は見た目からも非常に理解しやすい。
後者については、キュゥべえはマミが交通事故で瀕死の重傷を負った際に契約を持ちかけ、家族を失って天涯孤独となったマミにとってある種一番深い繋がりを残した相手となった。
ベベはナイトメア世界におけるマミの最も古い友人である。この世界ではどのような経移でマミが魔法少女になったことになっているのか詳細は不明だが、ベベとはマミが魔法少女になってすぐに出会い、友人となったようで、マミにとってベベは、「ベベが居なかったらとっくに私はダメになっていたと思う」と述懐するほどに大切で大きな存在である(もちろん、それらは全て改竄された記憶によるものではあるのだが)。
キュゥべえの立ち位置が、ナイトメア世界ではべべに置き換わっていると言えば解りやすい。
そして、ベベマミとキュゥマミとの単純だが決定的な差異は、「キュゥべぇはインキュベーターであるが、ベベは百江なぎさという”人間”である」という点である。つまり、「キュゥべぇには感情が無いが、ベベ(なぎさ)には感情がある」ということである。
(感情に目覚めるという設定でも付さない限りは)キュゥべぇに感情は無いためマミに対する想いなどは望むべくもないが、ベベ(なぎさ)は嬉しければ笑うような感情を持った人間であるので、マミに対する想いが存在する。
そしてベベ(なぎさ)のマミに対する何らかの想いは、叛逆の物語においても幾つか見て取れるような描写がある。次章において論述する。
(注意!この章は筆者の主観的な解釈が占める部分が多いので、叛逆の物語を観賞する際の参考程度に受け取って頂ければ幸いである)
劇中前半、見滝原中学校屋上にマミ達が五人(とベベ)で集まってお弁当を食べる場面があるが、そこでベベはお弁当箱の中から大好きなチーズを見つけ手に取ったにも関わらず、何故かすぐに口を付けずに何か考え込むようにして何処かを見つめる。その視線の先は次のカットで明らかになり、ベベはマミ達五人が楽しそうに談笑している中、じっとマミの方を見つめているのだ。
さらに、この直前の志筑仁美のナイトメア退治におけるケーキの歌(仮)において、マミは自分の事を「私はチーズ」と歌っている。つまりこの時点で「マミ=チーズ」という印象がベベの中に残っていると思われ、この時べべは「チーズを見てマミを連想し、大好きなそれをすぐに食べ出そうとしない程度には、何らかの想いに囚われている」ことが推察出来る(それが具体的にどんな想いかは解らないが)。
また、ナイトメア世界のからくりに気づき始めたほむらが眼鏡を外してマミの部屋を訪れる場面、マミはベベとの思い出(改竄された記憶)を語り、今が幸せであることに涙を落とす(少なくとも、マミの顔が映るティーカップには涙が一粒落ちたような波紋が生じる)のだが、この時ベベはマミに寄り添い「マミ、ホントウナキムシ。」と気遣う言葉をかける。
この場面でマミが実際に泣いているかどうか表情から判別することは非常に難しく、その上でマミが「泣いている」と判断したベベのマミへの理解の深さ(そもそも、マミが本当は泣き虫であること知っている時点でマミへの理解は相当深い)もさることながら、注目すべきはティーカップに波紋が生じるよりも前、マミが顔を大きく上にあげた時点でべべはマミに駆け寄っているという点である。
もしマミが目に溜まった涙をこぼさないために顔を大きく上げたのだとすれば、それを理解し駆け寄ったのはあの部屋でべべだけだったということになる。さらに、べべ、つまりなぎさは円環の理の使いであり、マミとは異なり記憶の改竄を受けていない。にも関わらず、なぎさはここまでマミを深く理解し、気遣っているのである。
ちなみに、この時部屋の壁にはベベが丹精込めて描いたと思われるマミの似顔絵(魔女文字でMAMIと書いてある)とマミがbebeと文字を書いたと思われるベベの写真(絵?)がかかっており、この二つからもさりげなく二人の仲の良さが伝わってくる。
そして物語終盤、魔女と化したほむらとの戦いにおいて自分が今回の円環の理の使いになりたがった理由を明かす「なぎさは・・・もう一度チーズが食べたかっただけなのです・・・」、彼女はそう言った。
一見するとただ単にチーズが食べたかったから外の世界に出てきたというようにも思え、彼女のチーズへのこだわりを考えれば実際その通りである可能性も高いのだが、この言葉、どうにも話す感じの歯切れが悪い。文章では「・・・」で表現したが、何やら言いよどんでいるような、言葉の裏に何か別の意味を含んでいる印象を、少なくとも筆者は受けた(あくまで筆者の主観であることは注意)。
ここで先述したケーキの歌(仮)の「私はチーズ」を考慮に入れてみる。もしこの魔女化したほむらとの戦いおいても「マミ=チーズ」であるとするならば、この言葉は「なぎさはもう一度マミに会いたかっただけなのです」と言い換えることも出来るのではないだろうか?(但しかなり強引な解釈ではある)
同じく円環の理の使いであるさやかは魔女世界における記憶を持っていた。ならば同じく円環の理の使いであるなぎさも魔女世界の記憶を持っていると考えるのが自然である。先の章で述べた通り、なぎさ(というよりCharlotte)とマミとの因縁は深い。そんなマミに対して、もしかするとなぎさは何か伝えたい想いがあって今回の任務への参加を申し出たのかもしれない(ちなみにパンフレットの宮本監督のインタビューによると今回なぎさがやって来たのは「たまたま、なぎさが来てくれた」とのことであるが、「選ばれた」ではなく「来てくれた」という点になぎさ本人の意欲が感じられるのではないかと筆者は一人考える)。
では、なぎさが今回の任務に志願した理由がマミに会いたかったからだと仮定して、何故なぎさは「もう一度チーズが食べたかっただけ」という回りくどい言い回しを用いたのだろうか?
ここで先に述べたなぎさのマミに対する理解と思い入れと、そしてなぎさの立場が大きな意味を持ってくる。なぎさはマミの内面を深く理解し、そして気遣う。しかし、その一方でなぎさの立場は、記憶を改竄されたマミに対してあたかも古くからの友人のようなフリをし続けるというものである。
もしなぎさがインキュベーターであったなら、なぎさはこのマミを騙すという行為について何の精神的苦悩も抱かなかっただろう。しかし、重ねていうが、なぎさは「人間」である。間違いなく感情を有するなぎさは、マミに対してかなりの後ろめたさを感じていたのではないだろうか。事実、初めてマミの前でベベではなく百江なぎさとしての正体を明かした際、彼女は居心地が悪そうに視線を泳がせ、「黙っていてごめんなさい」と謝罪の言葉を述べている。
このマミに対する後ろめたさが、「なぎさはもう一度マミに会いたかった」という真意を臆面もなく口にすることを躊躇させ、「なぎさは・・・もう一度チーズを食べたかっただけなのです・・・」という遠回しな表現を用いさせた、のではないだろうか(あくまで、一つの仮定である)。
ここまでなぎさのマミに対する想いについて推察してきたが、最後にマミのベベに対する想いと絆について述べる。
先述した通り、マミがベベと過ごしてきた日々の思い出のほとんどは、改竄された記憶による捏造である。しかし、ただ一つ、そんな捏造された記憶とは関係無しにマミがなぎさとの絆の果てに自らその手に掴んだものがある。それは、「なぎさとベベが同一人物であると見抜いたこと」である。
ほむらとの戦いの後、なぎさは初めてマミの前にべべではなく百江なぎさとしての姿を明かす。マミの捏造された記憶の中では、なぎさの姿は常にべべであり、その姿は全く人間からはかけ離れたものであった。しかし、マミは数秒の逡巡の後、目の前のなぎさがべべその人であることを見抜いたのである。
これはTVアニメ魔法少女まどか☆マギカにおいてインキュベーターに騙され、自力では彼の隠蔽する真実に辿り着けずに騙され続けた巴マミという少女(厳密に言うとマミ以外の魔法少女にしてもインキュベーターの隠す真実に気づけたのはほむらの干渉があったからこそであり、そのほむらにしても自分がまどかを強くしているという「別の真実」には自力では気がつけなかったわけではあるのだが)が、ついに自分の力で「なぎさ=ベベ」という一つの真実に辿り着けたということなのだ。
確かに、マミとベベとの出会いと過ごしてきた日々のほとんどの記憶は改竄された記憶による捏造だったかもしれない。しかし、例え記憶は改竄されたものであったとしても、その中でマミとベベが育んだ想いと絆は間違いなく本物であり、その想いと絆が、マミを「真実」へと辿り着かせたのである。
悪魔と化したほむらによって世界は再改変され、もしかするとマミとなぎさはナイトメア世界で共に育んだ想いと絆を全て忘れてしまったのかもしれない。しかし、再改変された世界でマミとなぎさは、再び出会った。
二人の物語は、これから先の未来に語られることとなるのだろう。
なお、マミ役の水橋かおりとなぎさ役の阿澄佳奈は、蒼樹うめの漫画かつシャフトでアニメ化された「ひだまりスケッチ」では、阿澄がゆの、水橋が宮子、と同級生仲良しコンビを演じている。ちなみに、なぎさとゆのは小柄、マミと宮子は金髪で巨乳という共通点がある。
攻\受 | 鹿目まどか | 美樹さやか | 巴マミ | 佐倉杏子 | 暁美ほむら | 百江なぎさ |
---|---|---|---|---|---|---|
鹿目まどか | まどさや | まどマミ | (まど杏) | (まどほむ) | (まどなぎ) | |
美樹さやか | (さやまど) | (さやマミ) | (さや杏) | さやほむ | さやなぎ | |
巴マミ | (マミまど) | マミさや | (マミ杏) | マミほむ | マミなぎ | |
佐倉杏子 | 杏まど | 杏さや | 杏マミ | 杏ほむ | 杏なぎ | |
暁美ほむら | ほむまど | (ほむさや) | (ほむマミ) | (ほむ杏) | ほむなぎ | |
百江なぎさ | なぎまど | (なぎさや) | (なぎマミ) | (なぎ杏) | (なぎほむ) |
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最終更新:2025/03/27(木) 21:00
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