マメジカとは、鯨偶蹄目マメジカ科の哺乳類である。別名はネズミジカ。
名前に「マメ(豆)」「ネズミ」と付く通り、小型犬かそれを下回る極めて小さな体躯を持つ動物で、鯨偶蹄目の中では世界最小。子供の個体は人の手の平に乗るサイズしかない。脚に至っては鉛筆と同じかそれより細くなるほど華奢である。顔はシカに似ているが角はなく、体格はずんぐりとしていて、背中がやや丸みを帯びているなどの特徴がある。
木の実や植物などを食べ、また反芻する(咀嚼して一度飲み込んだ食物を口に戻して再び噛む習性。ウシがするのが有名だろう)。反芻する動物(反芻亜目、Ruminantia)にはウシやシカ、キリンなどがいるが、近年の遺伝子・ミトコンドリア分析の結果、マメジカはそれらの中では最初に分化したと考えられており、少し遠縁と言える。
生物としてはかなり原始的な種であり、大変貴重な生き物である。ジャワマメジカなどの絶滅危惧な仲間もおり、その小柄な体格からわかるように外敵の襲撃には弱い。
オスには角の代わりに牙が生えており、それを使って争いを行うらしい。もちろんオス同士の話であって外敵との戦いには到底役に立たない。
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最終更新:2025/03/14(金) 00:00
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