ミカサちゃんはクーデレと見せかけてヤンデレ可愛い!とはギャップ萌えである。
漫画「進撃の巨人」の主人公ヒロインであるミカサ・アッカーマンは登場した当初はテンション低めの子であり、ヒロイン主人公エレン・イェーガーの幼なじみ兼保護者のような存在だった。なので読者は「しっかりもの幼なじみに位置するタイプね・・クールかわいい」とか思っていたのだ。
その後なんやかんやでふたりとも訓練兵団に加入。その中でエレンの立体機動装置の態勢訓練がうまくいかず、ミカサに兵士になるのをやめるように言われる。何も言えないエレンは完璧少女のミカサに対し、悔しさと若干の嫉妬の目でミカサを見つめた(読者とエレン目線では睨んだ)ところ、ミカサが照れながら頬を染め
「私は・・エレンだけ開拓地に戻れと言ってるんじゃない・・・その時は私も行くので・・・だから・・・そんなことは心配しなくていい」
そんなことって何だ?とか何言ってんだこいつ?といった状況なので解説を付け加えるとエレンとミカサの間には決定的な意識の乖離があるということだ。それはエレン→ミカサの気持ちは「お節介な幼なじみor家族」でミカサ→エレンの気持ちは「この人は私がいないとダメ、私を必要としてる」といったものである。つまりミカサの言う「そんなこと」はエレンが「この訓練がうまくいかないとお前と離れ離れになっちまうだろ!わかってんのかよ!」という気持ちで自分を見つめたのだ、と思ったということである(アニメではこのシーンは微妙にカットが入っていて、視線に照れる描写がない。アニメ派の方は円盤に期待してください)。この時点では「なんや、そういうことか。クーデレの真価発揮・・・。ふむ、勘違いミカサかわいいな」と読者も思っていた。が、その後さらにおかしなことになる。
エレンが失敗続きだった訓練をなんやかんやでクリア。ドヤ顔で「どうだミカサ!オレはやれる!巨人とも戦える!!もうお前に世話焼かれることもねえな!!」 とアピール。周りもエレンの顔をみてドヤ顔してるわーとか言っている中
「いや違う。これで私とはなれずに済んだと思って安心してる・・・」(アニメはキリッとしているが原作は涙目で語っており、非常に危険な精神状態。あと勘違いの瞬間やっぱり照れている)
などと発言。周りは当然ドン引きである。この時点で読者は自らの間違いに気付く。「あれ、クーデレじゃないぞ、ヤンデレだ・・・でもかわいい」→「ミカサちゃんはクーデレと見せかけてヤンデレ可愛い!」つまりこういうことである。ある意味では前情報などで先入観を持たずに初めから読み始めた(観はじめた)者にのみ得られる特典的な感覚なのかもしれない。ちなみに勘違いの合図は「・・・!」と思われる。
なんでこんなことになっているのかというと、ミカサは幼少期の家族を失った経緯から家族を失いたくないという気持ちが非常に強くエレンの存在に依存しているからである。エレンの世話してあげているとみせかけてエレンの世話をすることで自分を保っているというわけだ。その結果としてミカサの趣味はエレン。これは公式である。
なお、いわゆるヤンデレは病的に愛してるという意味が一般的でありミカサも例には漏れないが、少し前提が異なる。ミカサは家族を目の前で殺されたり、その仇を討ってくれたエレンを助けるという過程で世界の残酷な弱肉強食の真理に気付いてしまったりといったことなどで精神が崩壊している。その後エレンの行動(エレンはすべてを失い絶望しているミカサにマフラーをプレゼント。家がないと言うミカサに「帰ろうぜ、俺たちの家に」なんてことを言ってミカサを落とす(全ての元凶)。ちなみに数年たった現在もそのマフラーを肌身離さず使用している)によって人の温かさに触れることで落ち着いたが明るかったと思われる性格がかわってしまっている。というわけでミカサの病みは、一見するとクールな性格に見えるがその実世界に絶望しているという点、そしてその世界から救ってくれたエレンへの愛という二重構造で構成されているということが見受けられる。過去編は6話にて確認出来るので参照。エレンは自分のしでかした行動に責任を取るべきではないだろうか。
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最終更新:2025/04/14(月) 08:00
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