この物語はフィクションです
いわゆる架空の物語ちゅー訳です
故に登場する人物・団体等も架空の存在です
もし万一実在する人物・団体等に似ていたとしても
それはキミの気のせいなので あまり細かくこだわってはいけない
メイプル戦記とは、川原泉によるプロ野球少女漫画。
あらすじ
1991年7月、野球協約の改正により女子にもプロ野球選手の扉が開かれた。それを受けて1992年、セ・リーグに7番目の球団が誕生した。その名は「スイート・メイプルス」、入団資格は女子であること。
入団テストを経て集まったのは、プロ野球選手の妻や六本木のディスコ・クイーン、甲子園優勝投手のオカマまで、一癖も二癖もある選手たち。それを率いるのは、かつて豆の木高校野球部を甲子園準優勝に導いた広岡真理子監督と、その豆の木高校と決勝戦で戦った北斗高校の元監督・高柳邦彦コーチ。
かくして女性だけ(オカマ1名含む)のプロ野球チーム・メイプルスの、波瀾万丈のペナントレースが始まった!
概要
少女漫画としては非常に珍しい、プロ野球を舞台にした野球漫画。白泉社の「花とゆめ」にて1991年17号から1995年21号まで連載された(掲載はわりと不定期で、ちょくちょく休載を挟みつつ年に6~7話ぐらいのペースでの連載であった)。単行本は全3巻、文庫版は全2巻(単行本3巻・文庫版2巻には読み切り短編「ヴァンデミエール――葡萄月の反動」を併録)。
同作者が1984年に「花とゆめ」で連載した高校野球漫画『甲子園の空に笑え!』(全1巻)の続編だが、共通して登場するのはほぼ広岡監督と高柳コーチだけなので、前作を読んでいなくてもさほど大きな問題はない(が、前作を読んでいた方が面白いのは確か)。『笑う大天使』ともちょっとだけ繋がりがある。
『笑う大天使』や『銀のロマンティック…わはは』と並ぶ川原泉の代表作のひとつで、雑誌「ダ・ヴィンチ」が行った川原作品の人気投票では、前述の2作に次ぐ3位にランクインした(ちなみに4位は前作『甲子園の空に笑え!』)。
登場するメイプルス以外の他球団は、一部のキャラクターを除いて1992年当時のプロ野球球団・選手・監督をもじった名前で登場する(読売ジャイアンツ→東京タイタンズなど)。当時のプロ野球の小ネタもちょいちょい出てくるので、90年代のプロ野球を知る読者ならニヤニヤできるはず。作中で描かれるのは1992年の1年間のペナントレースだが、連載が休み休みで1995年まで続いたため、後半では槙原寛己の完全試合(1994年)など、現実では1992年のことではない出来事がちらっとネタにされていたりする。
またメイプルスの本拠地として「札幌ドーム」が登場するが、現実の札幌ドームが完成したのはこの作品の連載開始から10年後の2001年のこと、日本ハムファイターズが北海道に移転するのは13年後の2004年のことである。
スイート・メイプルス
1991年に創設され、1992年からセントラル・リーグに加盟した新球団。親会社は北海道札幌市に本社を置く製菓メーカーのスイート製菓。オーナーはスイート製菓社長の立花小雪。球団社長は孫の立花俊之。チームカラーは黄緑色。
野球とタカラヅカをこよなく愛するオーナーの意向で、入団資格を「女性のみ」とする女子チームとなった(ただし、肉体が男性でも心が女性であればOK)。オーナーの趣味で応援団はヅカ風。
フランチャイズは北海道札幌市。本拠地は札幌ドーム(別名「コロポックル球場」)。収容人員は5万人。札幌ドームの外見は東京ドームにそっくりで、スイート製菓と全北海道民が総力を挙げてこっそり作ったらしい。キャンプ地は九州A県豆の木村。
初代監督は、豆の木高校野球部元監督の広岡真理子が務める。
関係者
太字は以下の登場人物欄に記載がある選手。
首脳陣
所属選手(作中で判明している限り)
ほか、中村(背番号28)、市川(背番号36)、山下、瑠璃間、沢田、誰田など十数名の控え・二軍選手が所属している。
基本オーダー
打順 |
守備 |
選手名 |
1番 |
右 |
里見笑子 |
2番 |
捕 |
若生薫子 |
3番 |
左 |
仁科紘子 |
4番 |
中 |
エドワーズ |
5番 |
一 |
相本美花 |
6番 |
二 |
相本由花 |
7番 |
三 |
相本里花 |
8番 |
遊 |
相本流花 |
9番 |
投 |
(その日の先発投手) |
登場人物
メイプルス首脳陣
- 広岡真理子(ひろおか まりこ)
- 監督。背番号666。推定29歳。本作および前作『甲子園の空に笑え!』の主人公。「人生なんてチョロいチョロい渡る世間は甘かった」がモットーのお気楽極楽ノーテンキな性格。
元高校生物教師。九州A県にある豆の木高校の野球部監督を6年務めたあと、監督を勇退して暇を持て余していたところに、メイプルス監督のオファーを受け就任。豆の木高校時代は、県大会1回戦突破が悲願だった弱小校を就任初年度で甲子園準優勝に導き、その後も「守備の豆の木」として甲子園の常連に育てた名将である。
監督としてのチーム作りの基本方針は水も漏らさぬ鉄壁の守備を基盤にした守りのチームで、引き締まった投手戦を好む。コンバートや打順の入れ替えは基本的にしない(理由はめんどくさいから)。メイプルス監督就任前には暇にあかせて野球を科学的に完璧に解析した(自称)が、メイプルス監督としては豆の木高校時代と変わらず、口から出まかせ・行き当たりばったりの出たとこ勝負な采配が基本。
- 高柳邦彦(たかやなぎ くにひこ)
- コーチ。背番号56。推定35歳。真面目な性格で、万事いい加減な広岡をフォローする役目。
前作『甲子園の空に笑え!』では豆の木高校と甲子園決勝戦で対戦した北斗高校の監督。それ以降も同校の監督を続けながら、広岡と7年間文通を続けていた。広岡からのコーチ就任要請を受けて、北斗高校監督を退任してメイプルスのコーチに就任。人手不足のためヘッドコーチほか一軍監督以外のコーチ業全て(二軍も)や、選手寮「ニポポ寮」の寮長を兼任するほか、甲賀忍者の末裔である高柳家の者を使って他チームの情報収集も担当する。
歳をとったためか、あるいは7年の文通で広岡との付き合い方を心得たためか、『甲子園の空に笑え!』に登場したときと比べてかなり性格が丸くなっている。選手個人の事情にも細かく気を配る気配りの人だが、かつての教え子である神尾がオカマになっていたことと、小早川に恋愛感情を抱いていたことには激しく狼狽していた。
- 立花俊之(たちばな としゆき)
- 球団社長。オーナーである立花小雪の孫。人手不足のため、チームマネージャー、スコアラー、トレーナー、外国人スカウト、寮の食堂のオバサンまで兼任する、高柳と並んで肩書きが多い人。
幼い頃に車の事故で両親を失い、自身もそのときの足首の怪我のために現在も走ることができない。相本4姉妹の中で流花だけは見分けることが出来、落ちこんでいた流花を励ましたことがきっかけで、以降、流花との淡いロマンスがちょこちょこ展開する。
- 立花小雪(たちばな こゆき)
- 球団オーナー。スイート製菓社長。息子夫婦に先立たれてしまい、孫の俊之を育てながらしゃかりきに働いて会社を守ってきた苦労人のおばあちゃん。そんな生活の中での数少ない楽しみだったプロ野球とタカラヅカを愛するあまりに、女の子だけの球団を作ってしまった。本当はユニフォームももっとキラキラヒラヒラしたものにしたかったらしい。選手たちには愛されており、観戦に訪れると選手一同大張り切り。
メイプルス所属選手
- 芹沢桜子(せりざわ さくらこ)
- 投手。右投げ。背番号15。18歳。身長167cm、体重50kg。同作者の『笑う大天使』の舞台である聖ミカエル学園高等部出身。
女子高である聖ミカエル学園には野球部がなかったため、ずっと薫子と2人だけで練習を続けていた。正確無比のコントロールを武器に、11種類の変化球を駆使して相手打者の狙いをひらひらとかわす技巧派。その一方、球速は遅く球威がないという弱点を抱えており、出会い頭の被弾が多く、疲れの出た試合終盤に長打を打たれて負けるというパターンも多い。
その弱点を克服するべく魔球開発を目論み、試行錯誤を重ねた末、とある偶然から魔球「ハクション大魔球」(タツノコプロ許諾)を習得。負担が大きいため1試合に3球までしか投げられないというボールのため、後半戦はハクション大魔球で要所を締めるリリーフとしての起用も多くなった。
- ノエル・スコット
- 投手。左投げ。背番号16。20歳。身長180cm、体重60kg。アメリカ合衆国・リンカーン高校出身。
サイドスロー気味のサウスポーで、バランスの取れた速球派。マウンド度胸が良く、フィールディングも巧い。私生活では宗教オタクで、一番御利益のある神様を探してしょっちゅういろんな宗教に改宗している。エドワーズいわく、知り合って1年でマニ教→ラマ教→白蓮教→ボン教→禅宗→ジャイナ教→シヴァ神教→ズヌズヌ神教と改宗、本編中ではゾロアスター教→密教真言宗→マケマケ神教と改宗していた。メンタルがそのとき信仰している宗教に大きく左右されるのが弱点。
- 神尾瑠璃子(かみお るりこ)
- 投手。右投げ。背番号18。23歳(9月15日生まれ)。身長183cm、体重73kg。本名:神尾聡史。北斗高校出身で、高柳の教え子。
北斗高校ではエースとして小早川秀明とバッテリーを組み、高柳からも「私が育てた中で最高のピッチャー」と言わしめる天才投手で、広岡率いる豆の木高校との対戦経験もある。高校2年のときに小早川への恋心を自覚し、3年生時(1986年)の甲子園で優勝したが、そのときの小早川の「一生友達でいよう」という言葉に初恋の終わりを知る。同年のドラフトでは6球団から1位指名を受けたが、それを拒否して小早川の前から姿を消し、ゲイバーのオカマ「神尾瑠璃子」になっていた。職場の先輩たちの勧めを受け、「心は女だから」と強引にメイプルスの入団テストを受け合格。オープン戦で小早川と再会した後は、小早川に対する彼女の恋心が物語の軸として展開することになる。
常時150km/h台後半、最速163km/hという超剛速球を武器に奪三振を量産する本格派。開幕2カード目の中京グリフィンズ戦で完全試合を達成、オールスターではセ・リーグの先発を務め、近畿バイソンズの如茂とともに九者連続奪三振を達成するなど、メイプルスのエースとして活躍するが……。
- 若生薫子(わこう かおるこ)
- 捕手。背番号6。18歳。身長165cm、体重49kg。聖ミカエル学園高等部出身。
高校時代は桜子とともにずっと2人で野球の練習を続けていた。暴走しがちな桜子のブレーキ役兼相談役。チームでは主に2番打者を務め、堅実なバッティングで繋ぎに徹する。他の主力選手と比べて試合でそれほど目立った活躍シーンはないが、予測不能な変化をするハクション大魔球を普通に捕球できるなどキャッチング能力も高く、いぶし銀という言葉が似合う扇の要である。
- 相本美花(あいもと みか)
- 一塁手。背番号1。18歳。身長160cm、体重50kg。豆の木高校出身。相本4姉妹(四つ子)の長女。チームでは主に5番打者。
『甲子園の空に笑え!』に登場した相本4兄弟(こちらも四つ子)の妹で、兄たちと同じく4人で内野の4ポジションを担当する。全員同じ顔のため、広岡をはじめしばしば相手を混乱させる。
- 相本由花(あいもと ゆか)
- 二塁手。背番号2。18歳。身長160cm、体重50kg。豆の木高校出身。相本4姉妹(四つ子)の次女。チームでは主に6番打者。
- 相本里花(あいもと りか)
- 三塁手。背番号3。18歳。身長160cm、体重50kg。豆の木高校出身。相本4姉妹(四つ子)の三女。チームでは主に7番打者。
- 相本流花(あいもと るか)
- 遊撃手。背番号4。18歳。身長160cm、体重50kg。豆の木高校出身。相本4姉妹(四つ子)の四女。チームでは主に8番打者。
4姉妹の中でひとりだけ少し遅れて生まれてきたせいか、他の3人に比べて全体に行動がワンテンポ遅い。内野守備でも他の3人に比べて若干の遅れやミスが目立ったため、守備の要求水準が異様に高い広岡監督から一時は二軍落ちを通告されそうになって落ちこんでいたが、立花との会話で立ち直り、以降も立花との淡いロマンスがちょいちょいある。
- 仁科紘子(にしな ひろこ)
- 外野手(左翼手)。右投右打。24歳。身長167cm、体重51kg。
東京タイタンズのエース・仁科雅樹の妻。結婚して2年で5度も浮気した夫に離婚届を叩きつけて家を出たその途中、メイプルスの入団テストのポスターを見て受験し合格。以前から近所の草野球チームで野球をしており、無敵の4番打者として活躍していた。メイプルス入団後は他の選手たちと一緒に寮生活を送り、夫との対決はペナントレースの行方とともに物語の中心を担うドラマとなる。
チームでは主に3番打者を務め、シュアなバッティングの中距離打者として活躍。しかし夫との直接対決では力んでしまいさっぱり打てなくなるため、タイタンズの富士田監督がメイプルス戦に仁科をひたすらぶつけてくる一因となり、自身も不振に苦しむことに。守備は他の外野2人に比べて平凡で肩も弱い。
- パトリシア・エドワーズ
- 外野手(中堅手)。背番号7。19歳。身長186cm、体重68kg。アメリカ合衆国、ジョージ・ワシントン高校出身。愛称はパティ。
長身に怪力、圧倒的な身体能力を兼ね備え、驚異の長打力を誇る不動の4番打者。中堅手としても俊足・強肩を活かした高い守備力を持つ。中京グリフィンズ戦でデッドボールをぶつけられて乱闘騒ぎを起こす(相手投手を殴って退場処分)など血気盛んで、寮に忍び込もうとした痴漢を撃退し、紘子を連れ戻しに来た仁科を威嚇するなど女所帯において用心棒的なポジション。
チームでは前半戦終了時点で打率4割、23本塁打、打点もリーグトップという大暴れで、神尾とともにメイプルス躍進の立役者となっていたのだが……。
- 里見笑子(さとみ えみこ)
- 外野手(右翼手)。背番号13。22歳。身長175cm、体重53kg。ジュリアナ女子大学出身。
大学時代は六本木のディスコ・クイーンで、ダンスで鍛えた脚力で内野ゴロを内野安打にし、盗塁を量産するスピードスター。選球眼も非常に良い出塁率お化けで、達川光男ばりのデッドボール演技で球審を丸め込んだりといったプレーもする策士である。右翼から三塁へ一直線に返球できる強肩と正確な送球コントロールを持ち、俊足を活かした守備範囲の広さで右翼の守備力も高いという理想の1番打者。イチローを連想させるスペックだが、本作の連載開始はイチローのプロ入り前である。
私生活では遊び人に見られがちだが、意外としっかり者。目標は年俸1億円。
- 田中・木村・山本
- 3人とも投手。田中と木村が右投げ、山本が左投げ。背番号は田中が25、木村が33、山本が38。控え投手トリオとして、メインの3投手が使えない・使いにくい場面などでちょくちょく登板する。長丁場のペナントレースを支えた縁の下の力持ちで、特に木村は後半戦でいろいろ重要な役割を負う。
他球団の選手・監督
前述の通り、タイタンズの仁科、リンクスの小早川、小早川の友人の石川・司馬以外の選手・監督は、連載開始当時のセ・パ12球団の実在選手・監督をもじった人物が多数登場する。以下は比較的出番の多い人物を中心に記載。プロ野球ファンは元ネタを推測して楽しむのも一興。
東京タイタンズ
- 仁科雅樹(にしな まさき)
- 投手。背番号17。身長181cm。完投型の先発投手で、球界を代表するエース。カーブ、シンカー、シュートなど多彩な変化球を操り、決め球は外角低めのストレート。
その一方、私生活では球界一の遊び人と言われるほど女癖が悪く、しょっちゅう週刊誌のネタにされる。結婚して2年で5度の浮気に加え傲慢な態度もあって妻の紘子に愛想を尽かされ出て行かれてしまい、それ以降は夜遊びを封印して真面目に野球に取り組み、家事もひとりでこなすようになった。
- 富士田(ふじた)
- タイタンズの監督。当初は仁科と紘子の夫婦対決を避ける考えだったが、メイプルスとの最初の3連戦で3連敗の危機に、急遽仁科をリリーフで投入。これに味を占めて、以降はメイプルス戦のたびに仁科を投げさせるようになる。元ネタは連載開始当時の読売ジャイアンツ監督・藤田元司。
- 緒片(おがた)・皮相(かわい)
- 仁科の同僚。黒髪の方が緒片(背番号44、二塁手、1番打者)、頬がこけている方が皮相(背番号0、遊撃手、2番打者)。一人暮らしをする仁科の様子を見に来る程度には親しい仲。初登場時は名前が出ず、物語後半になって名前が判明した。元ネタは緒方耕一と川相昌弘。ちなみに緒片は仁科に敬語を使い、皮相はタメ口、仁科はふたりに区別なくタメ口で返事をしているので、おそらく仁科は皮相と同学年(1964年生まれ=作中で28歳)と思われる。
- 太久保(ふとくぼ)
- タイタンズの正捕手。名前の通りに太っており、後半戦でその体格がメイプルスにある災難をもたらすことになる。元ネタは大久保博元。
西部リンクス
- 小早川秀明(こばやかわ ひであき)
- 捕手。北斗高校では神尾とバッテリーを組んで3年夏の甲子園を制した。高校卒業後は大学を経て、1991年に西部リンクスに入団。プロ1年目で4番を打ち、パ・リーグ三冠王・新人王・MVPを獲得した真のゴールデンルーキーであり、2年目にしてパ・リーグを代表するスター選手となっている。高校卒業後、姿を消した神尾を探し続け、プロで再会してからもオカマになった神尾を受け入れ、「瑠璃子ちゃん」と呼んで態度を変えることなく接し、日本シリーズでの対戦を約束し、応援し続けるぐう聖中のぐう聖。しかしそれ故に、チームメイトから道を踏み外したと思われてしまうことになり……。
- 石川(いしかわ)・司馬(しば)
- 小早川と同期入団の友人コンビ。金髪の方が石川、黒髪の方が司馬。どちらも小早川同様1年目でレギュラーを獲得しているらしい。神尾に入れ込む小早川を心配し、ある行動に出るのだが……。
- 林(はやし)
- 監督。福耳が特徴。元ネタは当時の西武ライオンズ監督・森祇晶。
- 鼓義明(つづみ よしあき)
- 西部グループ総帥で世界一のお金持ち。税金払うのが嫌いみたい。元ネタは当時の西武グループ総帥・堤義明。
ヨグルト・スパローズ
- 広田(ひろた)
- 背番号27。眼鏡をかけた捕手で前年の首位打者。元ネタは古田敦也。
- 古沢(ふるさわ)
- 前年の打点王。シーズン初戦では露骨にメイプルスを侮っていたが、後半戦では芹沢に魔球を投げてもらうことを目標にしていた。オールスターでは紘子をナンパしようとして仁科にボールをぶつけられている。元ネタは広澤克実。
- 池々山(いけいけやま)
- 背番号1。オールスターでは里見をナンパしていた。元ネタは池山隆寛。
中京グリフィンズ
- 星井野(ほしいの)
- 監督。「~だがや」「みゃあ」「くすたー」など極端な名古屋弁で喋る。元ネタは星野仙一だが、現実の星野は1991年のオフに中日監督を辞任しており、1992年の中日の監督は高木守道である。
- ヘンダーソン
- 外国人投手。モントリオール・エクスポズ出身。狙いのつけにくい荒れ球が特徴で、芹沢と投手戦を演じるが、エドワーズをビーンボールで威嚇した直後に死球をぶつけてしまい乱闘騒ぎになり、エドワーズに殴られる。その後、オールスターにも選出されていた。元ネタは1991年から92年にかけて中日ドラゴンズに所属していたスコット・アンダーソン。
- 落葉井博満(おちばい ひろみつ)
- 4番打者。広角打法の三冠王で、年俸3億円の球界を代表する強打者。家庭円満のコツは「女房には尻に敷かれてやる」とのことで、仁科やスパローズの池々山に先輩風を吹かす。元ネタは落合博満。
大阪ジャガーズ
- 兎山(うさぎやま)
- 背番号00。オールスターでなにげに活躍しており、シーズン終盤には奮闘するメイプルスの姿を見ながら印象的なコメントをいくつか残している。元ネタは亀山努。
その他の人物
- 小紫・蘭子・蝶子
- 神尾が務めていたゲイバー「紫頭巾」のママと姉さんたち。神尾のプロ入りを後押しし、その後も何かと神尾のことを気に掛ける。メイプルスファンクラブ「百万本の薔薇の会」を作り、球場にもよく応援に来ている。
- 穴田アナ
- MHKアナウンサー。試合中継の実況担当。本作に限らず、いろんな川原泉作品に時にスポーツ実況アナ、時にニュースキャスターとして登場する人。
- ジャン・カルロ東郷
- 野球解説者。いつも穴田アナと一緒に中継の解説をしている。
関連動画
映像化などはされていないため、ニコニコではパワプロなどでの再現チームの動画が中心。
関連商品
関連項目
――よかったね おめでとう
のんき者が集まって
お気楽 極楽 青天白日
のんきなチームが それゆけ わはは
すべって ころんで それでも わはは
史上最強 空前絶後
勝っても負けても わしらは無敵
野球が好きで勇敢な
唯それだけの のんき者
命懸けの のんき者
たとえ変わり者だと言われても…
よかったね よかったね
女の子で よかったね…
199X年10月
スイート・メイプルス
かく戦えり……