ラファエルガンダム(CB-002 Raphael Gundam)とは、『劇場版機動戦士ガンダム00』に登場する架空の機動兵器、モビルスーツである。
TV版の後、肉体的に死亡し、ヴェーダ内にデータ上の存在として残ったティエリア・アーデが自らの専用機として建造した機体。
ベースとなる機体がそれまでイアン・ヴァスティの手掛けてきたものではなく、所謂“ガ”シリーズであるため、型番も“GN-”ではなく“CB-”となっている。また、外見上もそれらの機体に近いスマートなシルエットをしている。“本体は”だが。
また、TV版においてセラヴィー(セラフィム)に搭載されていたオリジナルのGNドライブが失われているため、本機の動力源は3基の疑似太陽炉となる。
このように、従来のソレスタルビーイング製ガンダムとは異なる経緯・技術で建造された機体ではあるが、全くソレスタルビーイングの血が入っていないかというとそうでもない。
ガンダムヴァーチェには『中の人』ことガンダムナドレがあるように、セラヴィーガンダムには『背中の人』ことセラフィムガンダムがあるように、ラファエルガンダムには『上の人』ことセラヴィーガンダムIIがある。
このセラヴィーIIの存在のおかげで、ラファエルはそれまでのティエリアのガンダムと同様の高火力を実現している。
先述の通り、本機のバックパックには『上の人』ことセラヴィーガンダムIIがドッキングしている。セラヴィーを若干簡略化した外見(両膝のGNキャノンが無い等)であり、カラーリングは黒主体となる。
分離時には無人MSとして稼働し、ティエリアの脳量子波によりコントロールされる。
ラファエルの動力源となる3基の疑似太陽炉は全てこちら側(胸部及び脚部)に搭載されており、分離時のラファエルはGNコンデンサーの貯蔵粒子で稼働する。
なお、その存在は劇場版の公式サイトでも省略され、劇場版の情報が出始めた初期にも伏せられてはいた。
とはいえ、『異なる性質のガンダムを併せ持つ』という要素はティエリアの機体におけるお約束であり、ビックリドッキリメカ要素でもある。この点が踏まえられていると捉えるファンは多かったため、“あからさまに大きなラファエルの頭上のパーツとバックパックが何かしらの変化をするのではないか?”と言うのは既にデザインが出た時点で暗黙の了解だったと言える。
ただし、パーツが分離してラファエル本体に合体し、かつてのティエリア機のようなふとましいフォルムになると予測する向きがあったのも事実である。
それを踏まえてかどうかは定かではないが、『00V戦記』において、本機の地上戦バリエーション機として、無人MSのパーツを追加装甲として纏う、ラファエルガンダムドミニオンズが登場した。
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最終更新:2025/03/24(月) 06:00
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