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この記事は、放送中の作品のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
ロスト事件とは、アニメ『遊☆戯☆王VRAINS』における物語の発端となった事件である。
本編開始の10年前、6人の子供が拉致され、VRゴーグル以外何もない部屋に個別に監禁された謎の多い事件。現在、6人中5人が作中で明かされている。
子供たちは監禁下においてVRゴーグルを装着してのデュエルを強制された。それは敗北すると強力な電気ショックを受け、食事すら減らされていく過酷なものであった。事件発生から半年後に6人全員が突如救出されるものの、犯人や動機などは(少なくとも一般社会では)不明なままであった。なお被害者たちは国の保護で身元は伏せられ社会復帰の支援も受けたようである。が、ロスト事件は各々の心に深い傷を残し、中でも被害者の1人草薙仁は心を閉ざした廃人状態となっていた。
犯人はSOLテクノロジー社に属する研究者・鴻上聖博士であり、目的は「意志を持つAIの構築」であった。鴻上博士は人類の未来を懸念しヒトをサポートする高性能AIが必要だと考え、そのために子供たちを拉致監禁し、デュエルを通じて思考パターンなどをAIに学習させた。最終的に実験は成功し、被害者一人一人に対応した計6体の「意志を持つAI・イグニス」が誕生した。
この事件により多くの人間が人生を狂わされており、またイグニスを巡り様々な事件が発生している。まさに本作におけるすべての始まりと言えよう。
事件後知り合った藤木遊作(被害者の1人)と草薙翔一(仁の兄)は、調査の結果この事件が「ハノイ・プロジェクト」と呼称されていたことを突き止める。彼らはネットワークに出没するハッカー集団「ハノイの騎士」が事件に関連すると推測し、復讐の為「ハノイの騎士」を追い続け、やがて前述のプロジェクトの真相に辿り着く。
しかしながら、本来の目的である「イグニスによる人類のサポート」について鴻上博士がシミュレートした結果、人類とAIが争い破滅するという結果しか出なかった。鴻上博士はイグニスの抹消をSOL社上層部に訴えたが、社は利益を手放すことになるためこれを拒否。さらに事件の真相が世間に伝わることを恐れ、鴻上博士に電脳ウイルスを仕込み植物状態同然にしてしまった(SOL社報告書では死亡扱い)。しかしながら博士は息子の鴻上了見によって電脳世界に脳を再現され蘇り、鴻上了見/リボルバー、ハノイの三騎士とともに「イグニス抹消」を目的に行動していた。これがサイバーテロ組織「ハノイの騎士」の起原となる。
やがてハノイの騎士たちはネットワーク社会もろともイグニスを消し去る「ハノイの塔」を発動するが、途中で鴻上博士は息を引き取り、真実を知った藤木遊作/Playmakerがリボルバーを下し「ハノイの塔」を止めたことでハノイの騎士は消滅。同時に「ロスト事件」を発端とする遊作らの復讐も一旦の幕引きとなった。
しかしそれから3か月後、謎の存在に草薙仁が襲撃され、意識を奪われたことから新たな物語が始まる。
十年前 |
SOLテクノロジー社(以下『SOL社』)所属の研究者:鴻上聖が独断でハノイ・プロジェクトを立案実行。(ロスト事件) 6人の子どもたちが拉致監禁され、意志を持つAI『イグニス』開発のための被験者にされる。現場に来ていた鴻上博士の息子:鴻上了見が、幼いながらも事件に暗いものを感じ、せめてと囚われた藤木遊作を励ます。 半年後、内部告発により事件がSOL社に発覚。囚われていた6人の子どもたちが突如救出・保護される。 SOL社、イグニスを独占するために鴻上聖を監禁。 その後、聖は電脳ウイルスを仕込まれ昏睡状態に陥る。(数年後自宅に帰される) |
七年前 | 鴻上聖の死亡報告書が提出される。(実際はまだ生存している) |
??? | 鴻上了見、電脳ウイルスを除去し父親の脳をネットワーク上に再現することに成功する。 |
五年前 | サイバーテロ組織ハノイの騎士のリーダー:リボルバー(鴻上了見)、サイバース世界を襲撃するもイグニスの内の一体:IGN006によって阻止される。 |
一年前 | 謎のハッカー:Playmaker(藤木遊作)が出現。ハノイの騎士を狩り始める。 |
劇中 | 鴻上聖が了見と共に、電脳テロ「ハノイの塔」でネットワークごとイグニスを葬ろうと画策。 作戦の最中、鴻上聖が息を引き取る。 同時に遊作が鴻上家に突入し、ロスト事件における全ての真実を知り、リボルバーとデュエルの末これを下し、「ハノイの塔」は停止。 これを以て、「ハノイの騎士」が解散となる。 |
本作の主人公。闇のイグニス/アイの元になった。監禁当時の記憶は失われてしまっており、それを取り戻し人生にケジメをつけるためハノイの騎士を追っている。また、監禁中「3つ考えることを忘れないで」と遊作を応援し続けていた声の主(『アイツ』)に恩を感じており、彼がまだハノイに囚われているなら救出したいと考えている。
最終的に『アイツ』=鴻上了見に辿りつき、真実を知った遊作は、自身が前に進むための「復讐」に区切りをつけた。
草薙翔一の弟。光のイグニス/ライトニングの元になった。事件後、心を閉ざした状態となった。遊作曰く、「草薙さんの弟は暗闇の中にいる」とのこと。
遊作が真実を暴いてからは快方に向かっていたが、突如現れた謎の存在に襲撃され、意識を奪われる。
ハノイの騎士の一人で、リボルバーに忠誠を誓う側近。土のイグニス/アースの元になった。なおスペクターはLINK VRAINSでのアカウント名であり本名は不明である。生まれた直後に親に捨てられ児童養護施設で育つ。他人と接することに無頓着であり、コミュニケーション能力が低いことを自覚している。唯一の心の支えは生まれた時から傍にある大樹であった。突然ロスト事件の被害者となるのだが、彼はそれを楽しんでいた。理由は誰かが自分を試していて、必要としているから。彼にとってロスト事件は孤独感を癒すものとなっていた。事件が心の傷にならなかった珍しいケースである。
「ハノイの塔」を止めんとする遊作に立ち塞がるが敗北した。事件後は再びリボルバー及びハノイの三騎士とともに行動している。当然ながらイグニスは抹殺対象だが、アースが消滅した際には無意識のうちに涙を流していた。
火のイグニス/フレイムの元になった少年。事件後、祖父母に引き取られるが、両親が誘拐された自分を探しまわっている最中に交通事故に遭い亡くなったと聞かされ、無気力の状態となった。ハノイの騎士壊滅後に不霊夢と出会い、自分の身に起きた事を知り、自分の人生に立ち向かう為に立ちあがる。同じ事件の被害者という境遇を持ちながらも強く生きる遊作に憧れを持ち、またPlaymakerと共にハノイの騎士に立ち向かい、LINK VRAINSを救ったGo鬼塚とブルーエンジェルも憧れの存在である。
水のイグニス/アクアの元になった少女。ロスト事件の発生前、短期間ではあるが財前葵と親交があった。事件後の境遇は不明だが、現在は電脳ウイルスを仕込まれ昏睡状態に陥っている。
風のイグニス/ウィンディの元になった人物だが、AIの暴走による自動車事故に巻き込まれた事以外の詳細は不明。88話の回想においては学校に通い、友人もおり、それなりに社会復帰していた様子が伺える。
『ハノイ・プロジェクト』によって作られた全6体のAI。それぞれが研究で得られた被害者の子ども達一人一人の思考データを元にして作られており、いずれも異なる属性を備えている。
彼らは造られたあと、ネットワークに独自の世界「サイバース世界」を作り、そこでデータマテリアルやサイバース族モンスターを生み出していった。
「イグニス(ラテン語で篝火・炎の意)」という呼称は、制作者である鴻上博士が「神から人類に齎された天の灯火の神話」になぞらえて命名した。神話通り人類に多大な恩恵を齎したが、皮肉にも神話の後半通り争いの火種ともなってしまった。リボルバーが使用し、Ai諸共サイバース族を封じたフィールド魔法《天火の牢獄》は名前通りの効果というわけである。
ちなみに、全員イグニスとしての名前もあるらしいが、人間には発音できない。いつの間にか定着してしまったAiはともかく、不霊夢以外名前に無頓着なのか、人語に対応する名前は非常に安直なもので済ませている。
CV:櫻井孝宏
藤木遊作/Playmakerと共にいるお調子者のイグニス。
元になっているのは藤木遊作。5年前にリボルバーからサイバース世界を隠した後、目玉だけになって逃げまわっていたところを遊作に捕まった。「AI」「目玉だけ」の二点から便宜上Ai(アイ)と名付けられたが割と気に入っている。ハノイの騎士の一件が片付いたことで一度遊作から離れるも、サイバース世界の現状を見たAiは遊作を頼って戻ってきた。
Playmakerには、スピードデュエル用のスキル「Storm Access」と、その上位版「Neo Storm Access」を与えた。
CV:八代拓
穂村尊/Soulburnerと共に行動する、作中2体目のイグニス。
元になっているのは穂村尊。火属性ではあるが熱血ではなく、どちらかというと思慮深くマイペースな性格。サイバース世界の襲撃から逃げ延び、尊の元にやってきた。不霊夢(フレイム)という名は自分で決めたもので、「不屈の霊(たましい)、夢にあらずと書いて不霊夢」と名乗る。
Soulburnerの炎属性・サイバース族主力のデッキ【転生炎獣(サラマングレイト)】は、彼がSoulburnerに与えた物だと思われる。
CV:鈴木千尋
エコーという人工知能を従えて単独行動する、作中3体目のイグニス。
元になった人物の詳細は不明。ウィンディという名前は、Playmaker達と会った時にその場で決めた。人間を信用していない節があり、元になった子供を探す気もないらしい。同じイグニスのAiと不霊夢には「また一緒にサイバース世界を作り直そう」という提案をもちかけている。
使用デッキは風属性・サイバース族主力の【嵐闘機(ストームライダー)】。コントロール寄りのリンクモンスターメタ戦術を駆使する。
実は人間を信用していないどころか敵視しており、さらには自身の元になった人間を「いらない」との理由でAIの暴走事故に巻き込んでいる(その人間の生死は明確には描写されていない)。
デュエルでリボルバーに敗北し、ウィルスで殺されかけるも辛うじて生還。しかし、体中に消えることのない醜い傷が残り、人間への復讐を誓った。
ウィンディもまた、ある意味被害者であることが判明した。なんと、ライトニングによって無理矢理性格を変更させられていたのだ。
CV:岡林史泰
ごつごつしい形で、堅物な性格の作中4体目のイグニス。
元になっているのはスペクター。アースという名前はAiが勝手に付けたが、Aiの名前の由来が「AIだから」なのを看破した上で「合理的で良い名前」と言い切る様なキャラである。人間とイグニスが共存すべきか否かでイグニス同士が分裂するだろう、という水のイグニスの言葉を聞き、人間がどのようなものであるか見極めるため、Playmaker・Aiコンビに接触した。
使用デッキは地属性・サイバース族主力の【Gゴーレム】。水のイグニスから託された《Gゴーレム・クリスタルハート》を徹底して守る戦術をとる。
行方不明だった水のイグニス「アクア」が囚われているのを発見し、救出するも、直後にGo鬼塚の急襲に会い、アクアを逃がした後デュエルで迎え撃つが…。
CV:川澄綾子
女性的なフォルムを持った作中5体目のイグニス。
その性格も知性ある物静かな女性そのもの(だが、Aiの回想では遊び惚けちょっかいをかけて来る彼とリンクリボーを咎め殴り倒していた…)。元になった人物は杉咲美優。真実を見抜く能力があり、アースにイグニス同士の分裂について話した。彼には、人間とAIの未来を自身の目で見極めさせる為に「クリスタルハート」を託す。
後にブルーガールからブルーメイデンと名を改めた財前葵に、新たな可能性として水属性・サイバース族主力の【海晶乙女(マリンセス)】デッキを託した。
行方不明になったのは、ライトニングこと光のイグニスの仕業。ライトニングが秘密裏に「リンクマジック」を作り出す光景を目撃し、ライトニングの「サイバース世界の防衛に使う」という口実の裏にある意図を見抜いたことで、ライトニングにとって邪魔者扱いとなり幽閉されていた。その後、アースに救出されるも、追ってきたGo鬼塚からアクアを守りたいアースの手によってあえて突き放された。
その後、ブラッドシェパードに抹殺されかけた所をブルーガールとゴーストガールの二人に助けられ、彼女らの元に身を寄せる事になる。実は自身の元になった美優という少女と、ブルーガールこと財前葵には過去に繋がりがあり、ある事情からアクアはその記憶を受け継いでいる。その為、葵に対してはブラッドシェパードに助けられた事以外に、美優が彼女から受けた恩義と親しみを感じている。
CV:前田一世
作中で登場した最後のイグニスであり、イグニス達のリーダー格。
リーダー格なだけあって頭が良く、Ai曰く「何を考えているのかわからない」とのこと。ウィンディがAiにサイバース世界の復興を持ちかける場に同席した。ライトニングという名前はその時Aiが「便宜上」名付けた。
使用デッキは光属性・サイバース族主力の【天装騎兵(アルマートス・レギオー)】。フィールド魔法の効果による大量展開と、それを元手に連続リンク召喚を行い、それぞれリンク状態となる事で発動する効果で盤石な布陣を敷く。
草薙仁を元に作られたイグニスにして、第2部の敵の中心的存在。人間との敵対に同調しないアクアと不霊夢を追い出すために、自らが作り上げたAI「ボーマン」にサイバース世界を襲撃させた。さらにボーマンを動かして仁の意識を奪うと、意識データを封じ込めて支配下に置いた。リボルバーとのやりとりの中で自らの真意を明かし、人間に対し「宣戦布告」した。リンク魔法《裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)》の制作者でもある。アクアのパートナーを電脳ウィルスで昏睡状態にしてしまったのも彼であるらしい。
ボーマンを作り出した真の狙いは、個性を得て更に成長を続けるイグニス達がいずれ分裂してしまうことを危惧しており、ボーマンを器として、自身も含めて全てのイグニスを1つに統合する計画を立てていた。
しかも、そのイグニス統合計画は後にライトニングの劣等感が元となって立案、実行されていることが判明。ライトニングは自らと人間との未来のシミュレーションを行ったが、全て破滅していたのだ。
ライトニングは自らが置かれている状態を自覚し、イグニス統合計画を成功させるため、手始めにウィンディの性格を無理矢理変更させた。ウィンディの邪悪さはライトニング由来のものであることが判明した。
ライトニングはロスト事件の最中、草薙仁に何度も干渉することで人間に恐怖を与える事を学んだ。草薙仁に閉鎖空間から脱出する幻を見せた後、底知れぬ恐怖を与え、それを楽しんでいた。これにより、草薙仁の心は崩壊してしまった
ロスト事件後、ライトニングが鴻上博士に電脳ウィルスを仕込んだ事がリボルバーとのデュエル中に自ら話したことで明らかとなった。今までSOL社が行ったことだと鴻上博士とリボルバーは信じていたが、それは間違っていた。しかもその目的は、ボーマンを生み出すための充分な時間を得る為だった。
イグニスを作成した人物でロスト事件の首謀者。元はSOL社の一員だったが、ハノイ・プロジェクトを立案。事件が発覚した後、SOL社は捜査機関から公表されぬよう全てを隠蔽するために、そして自社の収入を高めるイグニスを独占するために、電脳ウイルスを仕込まれ昏睡状態にさせられてしまった。しかし数年後に息子手により脳をネットワーク上に再現するという形で復活。博士はハノイの騎士の一員にはなったが、SOLテクノロジー社に対して復讐は考えておらず、あくまでイグニスの抹殺のために活動していた。博士曰くイグニスは「あれは世界を導くはずのものだった。しかし、世界を破滅に導く怪物だった」とのこと。
全ての元凶ともいえる存在だが、イグニスを葬るために全世界の電子ネットワークを破壊するテロ「ハノイの塔」実行の最中、ネットワークに再現された彼の脳も生命活動を維持できなくなり、本当の意味で死亡した。
鴻上博士の協力者である3名の研究者。本名が判明している滝は「バイラ」、それ以外にも苗字だけ「麻生」と判明している「ファウスト」、本名不明のDNA研究者「ドクター・ゲノム」がそれぞれハノイ・プロジェクトに関与していた。プロジェクト隠匿後はリボルバーに仕え、ハノイの騎士幹部として活動。
バイラは電脳ウイルスの事件後身柄が病院にあり、電脳ウイルス事件の犯人ともわかっていたためかアルカトラズ的な刑務所に収監された。しかし再集結したリボルバー・スペクター・ファウスト・ゲノムの4名により脱獄。なんで戦隊モノみたいな演出してたんだろうね。
鴻上聖の息子。彼の通報がロスト事件を収束に導くこととなった。幼い彼でも父の行為が悪いことだと感づいており、通報した上に被害者の遊作に対して勇気づける言葉をかけていた。しかしそのことで回り回って父が昏睡状態にされてしまった。その罪悪感に囚われてか、イグニス抹消という父の意志を遂行すべくハノイの騎士リーダーとなる。
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最終更新:2025/04/06(日) 05:00
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