一条薫とは (イチジョウカオルとは) [単語記事]

一条薫（いちじょうかおる）とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』の登場人物である。

概要…ですか、すみません。

長野県警に所属する刑事。1974年 4月18日生まれの25歳(episode15「装甲」で26歳になる)で、血液型はAB型。名古屋市出身。母親が名古屋西市民病院で看護婦長をしており、母親と連絡を取り合う時はバリバリの名古屋弁で喋る。

父親は警察官であったが、一条が10歳となった誕生日(1984年 4月18日)に増水した川から住民を救うため殉職。父の殉職をきっかけに警官を志し、父親の口癖だった「中途半端な事はするな」を信条に、何事も全力で徹底的に取り組む。25歳で刑事になれたのも、彼の性格に因るところが大きいだろう。彼にとって4月18日は自身の誕生日であると同時に父親の命日であり、特別な意味を持っていた。ゆえにこの日だけは休暇を取り、里帰りして母親に会うのが恒例だった。

劇中では

惨殺された遺跡発掘調査チームの捜査で九郎ヶ岳を訪れた際に、五代雄介と出会う。また長野県警本部にズ・グムン・バが侵入してきた時には自ら警察ヘリに搭乗し、拳銃で攻撃。しかしグムンには通用せず、窮地に立たされる。すんでのところでクウガに命を救われ、懐疑的ながら恩義を感じるようになる。次のズ・ゴオマ・グ戦でクウガの正体が五代雄介だと知るが、当初は守るべき一市民として彼を未確認生命体から遠ざけようとする。だが雄介の「中途半端な事は絶対にしない」「自らを犠牲にしてまで戦う」という、自身の信念にも重なる覚悟と姿勢を見て協力を決意する。物語序盤からクウガの正体を知る数少ない人物で、未確認生命体の射殺命令が下された時は「未確認生命体第2号と第4号(どちらもクウガ)は外すべき」と主張している。

初期に未確認生命体と交戦した経験を買われ、長野県警代表として警視庁確認生命体合同捜査本部に派遣。東京に活動の場を移す。中途半端な事を嫌う彼は未確認生命体事件の解決に全力を注いでおり、ゴオマとの戦闘で肋骨3本折れているにも関わらず、無理をして職場復帰した。またトライチェイサー2000の開発にも関わっており、詳細な性能まで把握している。雄介の覚悟を見た一条は、独断でトライチェイサー2000を譲渡。ズ・メビオ・ダの撃破に貢献した。以降、ゴ・バダー・バ戦までクウガの愛車となった。

中盤までは情報伝達やペガサスボウガンにするための銃の提供など、サポートに徹していた。一方で警官隊を率いて未確認生命体と対峙する事もあり、特殊ガス弾や神経断裂弾等装備が整ったころからは実戦での活躍も増えた。ゴ集団との戦いでは五代と綿密に連携を取り、無線機で情報や合流地点、判明したゲゲルの法則を伝えている。

第3話「東京」でラ・バルバ・デと出会って以来、彼女とは不思議な因縁で結ばれる事になる。バルバはクウガとは一切出会わず、一条刑事の前にのみ出現。当初は「嫌な匂いがする」とバルバから忌み嫌われていたが、邂逅を重ねていくうちに高く評価されていく。最期はバルバに向けて神経断裂弾を撃ち込み、海へと落とした。その際に「気に入った。お前とはまた会いたいものだな」と言われており、因縁が続いている事を示唆した。

クウガこと雄介の戦いを最初から最後まで見届けた後は長野県警に戻った。

仮面ライダーイチジョウ

一条刑事を語る上で外せないのが、体の頑健さ。最初期はズ・ゴオマ・グの攻撃で昏倒、肋骨を折って病院送りにされていた…のだが、徐々に驚異的な耐久力を見せ始める。

一般の警官なら即死のはずの、ゴオマ究極体のパンチを受けても痛がる程度で済ませ、ゴ・ガドル・バに殴られ階段から落ちている最中なのに銃で反撃、その後に数メートル下のスケートリンク場まで突き落とされるがやはり痛がる程度。ラ・バルバ・デに大きく吹っ飛ばされても普通に生きていた。これだけやられても病院送りにならず、何事も無かったかのように職務を続けている。まさに人間タイタンフォーム。

同時に射撃の腕も一流。狙撃銃でゴ・ガメゴ・レの装飾品を全て撃ち落したり、ラ・ドルド・グのバグンダダを狙い撃ちしたりとその正確さは人間ペガサスフォームと比喩される。思い切り人外の領域だが、彼はサブライダーではなく一般人である。ショート CMでもクウガと肩を並べるなど、生身の人間としては平成ライダーの中でもかなり活躍している。もしアークルを付けた人間が一条刑事だったらと思うと…。