中京圏とは、愛知県名古屋市を中心とする都市圏のことである。首都圏、京阪神圏とともに日本三大都市圏の一角をなし、名古屋圏、中部圏と呼ばれることもある。
名古屋市を中心とし、愛知県の他、岐阜県の美濃地方、三重県の北勢地方まで広がる都市圏と解されている。愛知県、岐阜県、三重県の三県を合わせて東海三県、愛三岐などということが多い。中京圏として一つのまとまりを構成しているからである(ただし岐阜県の飛騨地方などは北陸地方、三重県の伊賀地方などは近畿地方といったように、別地域との結びつきが強い)。その都市圏人口は900万人近くに及ぶといわれる。
気候が温暖な濃尾平野があるため、古くより人が住む場所であり、戦国時代には三英傑を輩出した。
また江戸と京、大坂(江戸時代の三都)を結ぶ東海道、中山道が通るため、江戸時代には交通の要所となり(東海道では熱田の宮宿から桑名宿までは七里の渡しと呼ばれる航路での移動を要した)、綿織物産業も栄えるようになった。
伊勢国(三重県北中部)は揖斐川の東側を除き、木曽三川が交通の妨げとなっていたことから尾張国(愛知県西部)に隣接しているにも関わらず、近畿地方と位置づけられていたが、明治時代に鉄橋がかけられ鉄道・道路が通されると、その北部(北勢、桑名や四日市など)は中京圏にとりこまれることとなった。
明治~大正期には綿織物産業から毛織物産業に産業の中心が移り、高度経済成長期には東海道メガロポリス上に位置することもあって、鉄鋼、自動車など重工業が栄える地域となり、名古屋市を中心とした都市圏が確立されていった。
地上波放送における中京広域圏は愛知県、岐阜県、三重県を一つのエリアとする放送の区画である。日本に3か所ある広域放送の一つで、残りは関東広域圏と近畿広域圏である。
なお、この広域圏内にも都府県域放送を行う放送局がある。近隣の都府県に電波漏れをしていることも多いが、あくまでエリアは1都府県であり、複数の都府県に跨る例は京都放送のKBS滋賀が唯一である。
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最終更新:2025/03/24(月) 09:00
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