人間国宝

人間国宝とは、文化財保護法に基づき文科省が指定する重要無形文化財の保持者として認定された人物の通称である。

概要

音楽、演劇、工芸、舞踊などの優れた技術を持つ人物に与えられる制度。この称号を与えられた人物には文化財維持のため助成金が与えられるようになる。

なぜ人間なのに「国宝」なのかというと、国宝に指定されている日本の文化・技術を再現できるのはその人間だけだからである。陶器や日本刀、絵画などといった形あるものにはそれ自体に国宝や重文指定をかけることができるが、音楽、演劇、工芸、舞踊のような物品として形に残らないものには指定のかけようがない。そこで、「国宝に指定された技術を再現できる人」そのものを指定することで「国宝は（この人の中に）ちゃんとあるよ！」という扱いにしている。それが人間国宝、無形文化財と呼ばれる理由である。

文化財指定されているのはあくまで技術や文化そのものであって、それを再現できる保持者の人間はガワ扱いにすぎない。技術を絶やさないからこその「人間国宝」指定であるため、何かしらの理由で国宝とされる技術を再現できなくなってしまった場合、国宝指定の解除もありうる。^[1]

ただし、同等の技術を引き継いだと確認できる弟子や新たに技術を再現できた人がいた場合、技術を持つその人に改めて無形文化財保持者（人間国宝）としての指定が与えられる。

ニコニコ動画での扱い

ニコニコ動画では多くの人に支持されているヒット曲、ヒット作品などを持つ歌手、作曲家、漫画家、声優などにも付けられるタグである。

ニコニコ大百科に記事のある人間国宝

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• 尾上梅幸（七代目）
• 桂米朝（三代目）
• 中村勘三郎（十七代目）
• 中村吉右衛門（二代目）
• 松本幸四郎（八代目）

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関連項目

• ニコニコ伝統芸能シリーズ
• 技術
• 伝統
• 文化

脚注

1. *保持者の死去により指定が解除された例はある。腕がなくなったり足がなくなったりで技術が再現できなくなった場合はどうなるか不明。