加藤哲郎 単語

16件

カトウテツロウ

3.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

加藤哲郎とは、日本の元プロ野球選手である。

とある2球団について強さのランク付けを行ったあの発言が有名。

概要

1983年近鉄バファローズドラフト1位名で入団。3年から一軍に定着し始め、中継ぎ投手として活躍した。

右肩の故障で1993年近鉄解雇、その後広島福岡ダイエーと渡り歩いたが1995年に現役引退

引退後、「猛軍団」という焼き肉店の店長を務めていたが2016年現在は辞めている模様。

また、引退後は趣味麻雀を活かして関西麻雀リーグで活躍中である。2023年には日本プロ麻雀連盟入会している。

あの発言について

一見すれば地味イメージがぬぐえない加藤であるが、そんな彼が一躍全区の知名度を誇ったきっかけは1989年日本シリーズである。

近鉄VS巨人の対戦となった日本シリーズは第三戦までで近鉄が3連勝しており、球団初の日本一に王手がかかった状態となっていた。加藤はそんな中第三戦に登板して勝利投手となっている。

ところが翌日の新聞には加藤の活躍を告げる記事にこんな見出しが躍っていた。

巨人ロッテより弱い」

三連勝して調子ぶっこいた若手投手があろうことかセ・リーグの名門球団とパ・リーグの弱小球団を較してロッテの方が強かった、と新聞が告げているのだ。

この発言に怒った(かは不明だが)巨人の選手は奮起し、その後4連勝して日本シリーズを制覇している。特に巨人力選手であった駒田徳広は、第七戦で登板した加藤から先制ホームランを打った際に三塁ベース上で「バーカ!」と叫んでいる[1]

発言の真相

あの発言で急話題になった加藤だが、勝利投手となった試合のヒーローインタビュー映像をご覧いただきたい。

見ていただければ分かると思うが巨人ロッテより弱い」とは一言も言っていないのである。「シーズンの方がしんどかった」「大した事なかった」などと強気な発言が立つが、これは元々こういう発言をする人間であり、当時の近鉄力であった阿波野秀幸らを始め「いつもの加藤だ」という認識でいたという。

加藤本人の談によると、「新聞記者に『巨人ロッテより弱い?』って聞かれた時に『投手はいいけど打線があまりよくないね』という発言をした所、後半の部分だけが拡大解釈されて新聞にああ書かれてしまった」という。このような記事を見た全ファンから不幸の手紙300通届いたらしく、さぞかし迷惑しているかと思いきや、「ああ書かれたおかげで知名度も高くなった」と悪い気はしていない様子である。

ちなみに書いた新聞社はスポーツ報知、つまり巨人側の報道機関である。まんまと誘導されてしまったのかもしれない。

なお、「バーカ」発言をぶちかまされた駒田との仲は特に良くも悪くもなく、特に交があるわけでもないとのこと。ただし駒田である駒田子とは、同じ士であるため時折交流する様子が見られる。2024年にはWORLD RIICHI Online Team Leagueにて七緒プロプロと4人で『駒セブンサマーズ』という麻雀チームを結成したことが話題になった。

余談

加藤1988年のいわゆる「10.19」の試合においてロッテの攻撃イニングを3分以内で終わらせなければ西武ライオンズ優勝が決まってしまうという場面で近鉄最後の投手として登板している。またロッテ

巨人ロッテより弱い」発言だけが独り歩きしているが、2005年より始まったプロ野球交流戦においてロッテ巨人との対戦成績は2024年現在37勝31敗3分と大きく勝ち越しており(1970年日本シリーズの成績を加味しても38勝35敗3分)、数十年経過した現在ではその発言の正当性が実されている。更にそれを明するかの様な出来事が日本シリーズで引き起こされる事となる(後述)

時は流れて

平成」が終わり「令和」となった2020年日本シリーズ巨人ソフトバンク戦。蓋を開けると巨人が昨年23-10に続き開幕2連敗、そして2005年日本シリーズ以来の33-4えが掛かるおまけ付き。

このような事態にあの発言思い出ファンが続出。まあ、あの時とは違い今シーズンロッテは最後までソフトバンクを苦しめてたけど

この事は加藤も感じてたようで

ちなみにこのツイートに前述の駒田真子が絡んできておりexit加藤「俺に『バ~カ』はやめてなw」exitと苦笑している。

そして3戦は危うくノーヒットノーラン寸前で巨人完封負け。これにより巨人は2年続けて開幕三連敗となった。そしてあの発言の再来を期待する流石ソフトバンク空気を読んだ模様。

尚当の本人は

そして第4戦。巨人が今シリーズ初の先取点をあげるも直ぐに逆転。そのあと着状態の末ソフトバンク勝利日本一となった。そして一方の巨人は昨年に続き歴史的不名誉26-4敗北となった。

さらに時は流れて

このように安心していたのもつかの間、4年後の日本シリーズで悲劇が起きてしまう

2024年日本シリーズパ・リーグを圧倒的な差で勝ち進んだソフトバンクセ・リーグ3位ながらクライマックスシリーズ阪神巨人を破ったDeNAとの対戦となった。横浜で開催された第1戦、第2戦はソフトバンクが圧勝し、舞台福岡に移るのであるが、ソフトバンクの打撃コーチ近鉄時代加藤の同僚だっや村上隆行が第3戦に先発予定だったDeNA東克樹に対してこのように答えてしまった。

パ・リーグにそんなにいない(タイプ)かも知れないですが、宮城(大弥)の方が断然いいので

このように「東?オリックス宮城大弥のほうが上だろ」と捉えかねない発言にDeNAの選手は憤慨。試合前ミーティングで桑原将志が「ソフトバンク全員で立ち向かっていこう」と発破をかけ、選手たちも闘志が燃え上がることとなる(但し東本人は「宮城さんの投球を参考にしているので」と気にしていなかった)。

一方、この話を知った加藤後輩でもあった村上のこの発言に慌て、こう返している。

このように35年前の自身の出来事が再来するのではと危機感を抱いたが、その不安は的中しソフトバンク福岡3連戦で3連敗(しかも1得点しか取れず、逆に16失点を喰らう有様)してしまい、さらに横浜舞台を戻した第6戦はエース有原がDeNA打線メッタ打ちにされ、結果ソフトバンク日本一を逃してしまった。のちに村上この発言をしたことを認めたうえで「何を言われても仕方がない」と答えている。

ちなみに怒らせた発言をしたのは村上だけでなく、監督小久保裕紀も第3戦の東の投球時にで妨したのではという騒動になった際「よくわからないですね。口笛って何。?笑ってしまいましたね。みんなで大爆笑していました」と発言し、結果火にを注ぐこととなった。まさに「口は災いの元」を体現してしまった形である。

関連項目

脚注

  1. *槙原寛己との対談exit駒田言している。
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/03/25(火) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2025/03/25(火) 01:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。