とある2球団について強さのランク付けを行ったあの発言が有名。
OB | |
---|---|
加藤 哲郎 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 宮崎県 |
生年月日 | 1964年4月12日 |
身長 体重 |
185cm 86kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1983年 |
引退 | 1995年 |
経歴 | |
選手歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
1983年に近鉄バファローズにドラフト1位指名で入団。3年目から一軍に定着し始め、主に中継ぎ投手として活躍した。
右肩の故障で1993年に近鉄を解雇、その後広島、福岡ダイエーと渡り歩いたが1995年に現役引退。
引退後、「猛牛軍団」という焼き肉店の店長を務めていたが2016年現在は辞めている模様。
また、引退後は趣味の麻雀を活かして関西の麻雀リーグで活躍中である。2023年には日本プロ麻雀連盟に入会している。
一見すれば地味なイメージがぬぐえない加藤であるが、そんな彼が一躍全国区の知名度を誇ったきっかけは1989年の日本シリーズである。
近鉄VS巨人の対戦となった日本シリーズは第三戦までで近鉄が3連勝しており、球団初の日本一に王手がかかった状態となっていた。加藤はそんな中第三戦に登板して勝利投手となっている。
ところが翌日の新聞には加藤の活躍を告げる記事にこんな見出しが躍っていた。
三連勝して調子ぶっこいた若手投手があろうことかセ・リーグの名門球団とパ・リーグの弱小球団を比較してロッテの方が強かった、と新聞が告げているのだ。
この発言に怒った(かは不明だが)巨人の選手は奮起し、その後4連勝して日本シリーズを制覇している。特に巨人の主力選手であった駒田徳広は、第七戦で登板した加藤から先制ホームランを打った際に三塁ベース上で「バーカ!」と叫んでいる[1]。
あの発言で急激に話題になった加藤だが、勝利投手となった試合のヒーローインタビューの映像をご覧いただきたい。
見ていただければ分かると思うが「巨人はロッテより弱い」とは一言も言っていないのである。「シーズンの方がしんどかった」「大した事なかった」などと強気な発言が目立つが、これは元々こういう発言をする人間であり、当時の近鉄の主力であった阿波野秀幸らを始め「いつもの加藤だ」という認識でいたという。
加藤本人の談によると、「新聞記者に『巨人はロッテより弱い?』って聞かれた時に『投手はいいけど打線があまりよくないね』という発言をした所、後半の部分だけが拡大解釈されて新聞にああ書かれてしまった」という。このような記事を見た全国のファンから不幸の手紙が300通届いたらしく、さぞかし迷惑しているかと思いきや、「ああ書かれたおかげで知名度も高くなった」と悪い気はしていない様子である。
ちなみに書いた新聞社はスポーツ報知、つまり巨人側の報道機関である。まんまと誘導されてしまったのかもしれない。
なお、「バーカ」発言をぶちかまされた駒田との仲は特に良くも悪くもなく、特に親交があるわけでもないとのこと。ただし駒田の娘である駒田真子とは、同じ雀士であるため時折交流する様子が見られる。2024年にはWORLD RIICHI Online Team Leagueにて黒埼七緒プロ・夏川夏未プロと4人で『駒藤セブンサマーズ』という麻雀チームを結成したことが話題になった。
加藤は1988年のいわゆる「10.19」の試合においてロッテの攻撃イニングを3分以内で終わらせなければ西武ライオンズの優勝が決まってしまうという場面で近鉄最後の投手として登板している。またロッテか
「巨人はロッテより弱い」発言だけが独り歩きしているが、2005年より始まったプロ野球交流戦においてロッテの巨人との対戦成績は2024年現在37勝31敗3分と大きく勝ち越しており(1970年の日本シリーズの成績を加味しても38勝35敗3分)、数十年経過した現在ではその発言の正当性が実証されている。更にそれを証明するかの様な出来事が日本シリーズで引き起こされる事となる(後述)
「平成」が終わり「令和」となった2020年日本シリーズ巨人対ソフトバンク戦。蓋を開けると巨人が昨年23-10に続き開幕2連敗、そして2005年日本シリーズ以来の珍事33-4超えが掛かるおまけ付き。
このような事態にあの発言を思い出すファンが続出。まあ、あの時とは違い今シーズンのロッテは最後までソフトバンクを苦しめてたけど
この事は加藤も感じてたようで
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https://twitter.com/Bu30KATOH/status/1330723694491049984
ちなみにこのツイートに前述の駒田真子が絡んできており、加藤は「俺に『バ~カ』はやめてなw」
と苦笑している。
そして3戦目は危うくノーヒットノーラン寸前で巨人の完封負け。これにより巨人は2年続けて開幕三連敗となった。そしてあの発言の再来を期待する声も流石にソフトバンクは空気を読んだ模様。
尚当の本人は
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https://twitter.com/Bu30KATOH/status/1331218606437191681
そして第4戦。巨人が今シリーズ初の先取点をあげるも直ぐに逆転。そのあと膠着状態の末ソフトバンクが勝利し日本一となった。そして一方の巨人は昨年に続き歴史的不名誉26-4な敗北となった。
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https://twitter.com/Bu30KATOH/status/1331583353909219329
このように安心していたのもつかの間、4年後の日本シリーズで悲劇が起きてしまう。
2024年の日本シリーズはパ・リーグを圧倒的な差で勝ち進んだソフトバンクとセ・リーグ3位ながらクライマックスシリーズで阪神と巨人を破ったDeNAとの対戦となった。横浜で開催された第1戦、第2戦はソフトバンクが圧勝し、舞台は福岡に移るのであるが、ソフトバンクの打撃コーチで近鉄時代加藤の同僚だっや村上隆行が第3戦に先発予定だったDeNA・東克樹に対してこのように答えてしまった。
「パ・リーグにそんなにいない(タイプ)かも知れないですが、宮城(大弥)の方が断然いいので」
このように「東?オリックスの宮城大弥のほうが上だろ」と捉えかねない発言にDeNAの選手は憤慨。試合前ミーティングで桑原将志が「ソフトバンクに全員で立ち向かっていこう」と発破をかけ、選手たちも闘志が燃え上がることとなる(但し東本人は「宮城さんの投球を参考にしているので」と気にしていなかった)。
一方、この話を知った加藤は後輩でもあった村上のこの発言に慌て、こう返している。
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このように35年前の自身の出来事が再来するのではと危機感を抱いたが、その不安は的中しソフトバンクは福岡3連戦で3連敗(しかも1得点しか取れず、逆に16失点を喰らう有様)してしまい、さらに横浜に舞台を戻した第6戦はエース有原がDeNA打線にメッタ打ちにされ、結果ソフトバンクは日本一を逃してしまった。のちに村上はこの発言をしたことを認めたうえで「何を言われても仕方がない」と答えている。
ちなみに怒らせた発言をしたのは村上だけでなく、監督の小久保裕紀も第3戦の東の投球時に指笛で妨害したのではという騒動になった際「よくわからないですね。口笛って何。指笛?笑ってしまいましたね。みんなで大爆笑していました」と発言し、結果火に油を注ぐこととなった。まさに「口は災いの元」を体現してしまった形である。
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最終更新:2025/03/25(火) 02:00
最終更新:2025/03/25(火) 01:00
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