大槍葦人(おおやり あしと)とは、日本の原画家・イラストレーターである。
PCゲームブランドLittlewitchの元代表。現在は天狐の代表。主に美少女ゲームの原画を担当している。
代表作は、「北へ。」「白詰草話」「少女魔法学リトルウィッチロマネスク」「英雄*戦姫」など。
別名義として仙城水珠、大槍蘆人、NOCCHI等がある。
1974年8月25日生まれ。
小さいころから絵を描き始め、車田正美、高河ゆんなどに影響を受けているという。
また、ミュシャのデザインにも影響を受けているとも語っており、実際に後述のLittlewitch時代にミュシャを意識したイラストを描きおろしている。
学生時代は国立高専に在籍。ゲームを作りたいという思いから、ゲームプログラマーを志していた。だがその一方学内の漫研に誘われた事が縁で、1993年より同人活動を開始。
当初は「仙城水珠」というペンネームを用いていた。1994年の冬コミではサークル「INKPOT」名義で参加し初の個人誌を発行する。ペンネームを「大槍葦人」と名乗り始めたのもこの頃である。すると翌1995年の夏コミの折に商業誌からのオファーがあり、成人向け漫画雑誌にて商業デビュー。早くも漫画・同人界隈で知名度を増していくが、その一方で学校を中退。
1996年、就職活動中はアイレム(現:株式会社アピエス)やスクウェアなどゲーム会社に売り込むも入社ならず。HPを立ち上げイラストを発表するなどして、パソコン通信で売り込みも行っていた。するとそのイラストが当時ハドソンと組んでサクラ大戦シリーズなどを発表していたゲーム会社であるレッドカンパニーの関係者の目に留まることとなり、1997年に入社。同時に東京へ上京する。
1999年、同社にてゲームプロデューサーの広井王子と組み、ドリームキャスト用ソフト「北へ。」を発表。企画兼キャラクターデザインを担当(「NOCCHI」名義)する。氏の繊細で独特なキャラクターの人気も相まって同ゲームはヒットし、共に一般的に認知されるに至る。同作品はテレビアニメ化もされシリーズ化された。
「北へ。」シリーズの仕事の後、同人活動にて「ゲーム会社を起ち上げる」と発表。同人活動を休止しレッドカンパニーを退社。
2001年、株式会社モノクローマの立ち上げに参加すると共に、同社内の18禁PCゲームブランドLittlewitchの代表に就任する。翌年2002年には、同社の処女作「白詰草話」を発売。
同ブランドのゲームは、氏が原案からビジュアル、原画、シナリオなどほとんどに渡って関与しているため、実質的には彼のゲームを発売する為のブランド、及び会社であった。(但し「少女魔法学リトルウィッチロマネスク」「ピリオド」など後年の作品では、一部シナリオ等からは手を引きつつある)
同ブランドは、それまでのアダルトPCゲームとは一線を画した古典的なビジュアルを持ち込んだことや、独特な世界観、魅力的な幼女ヒロインは勿論、ゲーム性においてもFFD(フローティングフレームディレクター・同社の登録商標でもある)を採用した斬新なシステムなどが話題となり、カルト的な人気を博した。
また男性向けPCゲームのブランドにも関わらず、本来そういったゲームに縁のない女性のユーザーやファンも多かった。これは氏のブランド内でのアイデアや意向が強いことに起因するとも言われ、コミックマーケットでの物販の中に「ペーパーナイフ」「紅茶缶」などが含まれるなどからも分かるように、独自の固定ファン層を開拓していった。
「白詰草話」「Quartett!」「リトルウィッチロマネスク」などの一部の作品はドリームキャストやPS2に全年齢向けとして移植されている。また、海外のPCゲーム販売サイトSTEAMでもDL販売が行われている。
2005年には同ブランドのファンクラブが発足。ファン向けのイベントにも度々登場していた。
2008年、新サークル「少女騎士団」を立ち上げ、Littlewitchでゲーム制作をするにあたり休止していた同人活動を再開した。
しかし資金繰りは厳しかったようで、2010年に最終作「シュガーコートフリークス」の発売を期にLittlewitchが活動を休止。この際事務所も引き払った為仕事場を移す。
その後の動向が注目されるも、新ブランド天狐(株式会社天狐)を立ち上げ、2012年に発売された処女作「英雄*戦姫」の原画、デザイン等を担当。同作は全年齢向けの移植がPS3、PSvitaで発売された他、ブシロード系列のカード化、ソーシャルゲーム化もされた。また、なぜかゴーゴーカレーともコラボした。
また同年Littlewitch時代の借金を完済した事をツイッターで報告している。
2014年には同作の続編「英雄*戦姫GOLD」を発表。
また2019年11月にはDMMGAMESにてソーシャルゲーム「英雄*戦姫WW」の配信が開始されたが、こちらにも著作権表記があり、新規CGや開発に携わっているとみられる(天狐のブログにもアルバイト募集の告知があり、制作環境は原作ゲーム版から変わっていない模様)。同作は2020年12月にスマートフォン向けアプリ版としても配信を開始している。
「英雄*戦姫」以降は新作ゲームを長らく発表していないが、2016年にはパトロンサイトEntyで資金を募りつつ、新作育成SLG「マシンチャイルド」の開発を発表している。
……しかし、氏によれば野心的な作品である一方、個人の範疇で企画されクリエイターが招集されつつあるとされていて(天狐の開発現場とは全く無関係な場所で進められている可能性がある)、支援者限定で近況報告は随時行っているものの、現在に至るまでどの程度の人員で開発しているのか、どの程度開発が進んでいるかは不明である。
その為発表から約5年が経過した2021年においても完成には至っておらず、支援者からの賛否も出始めていたが、2020年11月にEntyの支援金滞納騒動が表面化した為、2021年5月をもって支援を打ち切る事となった。開発自体は軌道に乗っているとのことだが、完成するかどうかは依然不透明である。
2022年8月、近年の新型コロナウイルスによる即売会の不況や複数ある仕事の整理の一環として、コミックマーケット100をもって紙媒体での同人活動の終了を宣言。
現在はLittlewitch時代とは異なり、天狐での仕事もあるが、多方面でのイラストレーターとしての活動が中心である。その他、大学での講演、国内外での個展の開催など多岐にわたり活動している。マシンチャイルドの明日はどっちだ!
ふたば☆ちゃんねるでは、都市伝説として大槍氏の描く尻のイラストには、地震を呼び寄せる力があるとも、地震を鎮める力があるとも言われており、地震が発生すると必ずと言っていいほど大槍氏のイラストで地震スレが立つ。
「地震超怖い」のコラの3コマ目の「地震もいいけど大槍もね」の大槍とは大槍氏のことである。よくねえよ!
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最終更新:2025/04/28(月) 12:00
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