天狼王ブルー・セイリオスとは (テンロウオウブルーセイリオスとは) [単語記事]

天を焼くシリウス　孤狼の蒼き瞳よ　地に縛られた牙無き犬共を噛み砕け!!
シンクロ召喚!!　天狼王ブルー・セイリオス

天狼王ブルー・セイリオスとは、漫画「遊☆戯☆王5D's」に登場するカードである。

概要

絶対王者、ジャック･アトラスの使用するシンクロモンスター。レベル6のATK 2400/DEF 1500で、破壊された時に相手モンスター1体の攻撃力を自身の攻撃力分ダウンさせる効果を持つ。

VSセクト戦で登場。「天刑王ブラック･ハイランダー」のシンクロ召喚も可能であったが、シンクロを封じるとジャックの目的が果たせないため、あえてこちらが呼び出された。
「奇術王ムーン・スター」と「幻影王ハイド・ライド」をシンクロ素材としてシンクロ召喚。「スピン・モスキート」を戦闘破壊して大ダメージを与えた。

その後、セクトは「魔王龍ベエルゼ」をシンクロ召喚。だが、それはジャックの望んだモンスターではなかった。ベエルゼにこのカードを戦闘破壊され、フィール・バニッシュで相殺できないほどの闇のフィールを受けるも、このカードの効果でベエルゼの攻撃力をダウンさせた。
だが、それにより「屍の果実」でライフを回復されてしまった。

攻撃名は「天狼蒼牙」（ウルフズ・ファング）、効果名は「蒼天昇牙」（ブルー・サブレイメイション）。効果発動時は、残った上半身だけが相手に食らいつく。

カード名の「セイリオス」（Sei rios）はギリシャ語で「焼き焦がすもの」、「光り輝くもの」を意味する。
おおいぬ座のアルファ星、シリウス（Sirius）の名前の由来であり、シリウスは中国語で「天狼星」と呼ばれる。「天狼王」の由来はこちらだろう。英語名では「セイリオス」に当たる部分がそのまま「Sirius」になっている。

ジャックが使用した「シンクロ・リビドー」、「クリンチ・リボーン」のイラストに描かれている。

OCG版

2011年 5月号からのVジャンプの定期購読特典としてOCGに登場。

シンクロ・効果モンスター
 星6/闇属性/獣戦士族/ATK 2400/DEF 1500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力は2400ポイントダウンする。
※Vジャンプ定期購読特典のカード（VJ MP-JP062）による

発動条件が「破壊され墓地へ送られた時」となったほか、攻撃力分ダウンする、という効果が、テキストではっきり2400と指定されるように変更された。墓地へ送られたときであればどのみち攻撃力は2400であるはずなので、実際の動きとしての変化は特にない。

素材に縛りがなく、攻撃力もそこそこあるので、扱いやすい。
戦闘破壊でも効果破壊でも効果を発動するので、自分のモンスターの戦闘補助や、全体除去からの直接攻撃のリスク軽減などに役立つ。強制効果だが、対象は相手のみなので、自分のフィールドにしかモンスターが存在しない場合に破壊されても暴発することはない。

しかし、破壊以外の手段（エクストラデッキに戻す、除外する）に対しては対応できない。また、破壊された時にフィールドにいるモンスターにしか効果を使えないので、破壊された後にモンスターを展開されても、それらの攻撃力は減らせない。自分のカードで破壊しても効果は発動するので、もしバウンスや除外などで除去されそうになった場合は、「サンダー・ブレイク」などをチェーンして自発的に破壊するのも1つの手。

レベル6のシンクロモンスターとしてはそれなりに攻撃力が高く、効果もそこそこ使いやすくて、また、唯一の素材に縛りがない闇属性レベル6シンクロモンスターであることから、レベル6シンクロの選択肢として考えることができる。レベル6最高（禁止カードを除く）の攻撃力を持つ「大地の騎士ガイアナイト」などとどちらを選ぶかはデッキと好み次第。近年では「超念導体ビヒーマス」・「レッド・ワイバーン」など、そこそこの攻撃力と汎用性のある効果を持つレベル6シンクロが少しずつ登場しているため、悩ましい。

獣戦士族であるため【炎星】デッキとの相性はいい。

漫画版からイラストが変更されている。OCG版のイラストは、漫画版の召喚シーンを基にしたものとなっている。

定期購読特典として登場して以来長らく絶版であり、かなりの高値で取引されることも多かった。そのためか、のちに「GOLD SERIES 2014」の収録カードを決める投票が行われた際には中間結果で1位、最終結果で3位となり、GS 2014で再録されることとなった。しかし、封入率などの都合上、入手に難がある。

ゲーム「タッグフォース6」ではジャックが使用する。特に専用ボイスなどはない。