『女王騎士物語』とは、リアルソードマスター・・・
げふんげふん、スクウェア・エニックス発刊の月刊“少年ガンガン”にて連載されていたマンガである。
2003年より連載が開始された中世ファンタジー風の世界観が舞台の漫画。
剣だけでなく、魔法をテクノロジー化して生み出したような“聖騎装”や“魔黒装”といったガジェットも散りばめられ、そして主人公のサクセスストーリーも含んだ王道ファンタジーアドベンチャー作品である。
・・・しかし、当時のガンガン読者にとっては全く別の意味で印象深い作品となっている。
代々女王が治めるアルシリア国にあるトアル村に住む青年のエルト・フォーエンハイムは同国の姫にして時期女王のアルマ・A・アルシリアに憧れ、その女王を守る王国最高位の騎士団“女王騎士団”に入る事を決意する。
それから数年後、成長したエルトは女王騎士となるべく、5年に一度の騎士入団試験に臨む。
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ここから先は本作のネタバレとなっております。 |
正統派ファンタジーものとして人気を博していた本作だったが、2007年12月号にて突然の終了となった。
しかし、この最終話の展開に至っては前話からいきなり数年が経ち、敵の幹部達をたったの数コマで倒しつつ今までの伏線と問題も語りだけで回収・解決していき、最後は突如ラスボス化したヒロインを助けるため主人公が最終決戦に向かった所で(未)完結という凄まじくメチャクチャな流れになっており、多くの読者を唖然とさせた。
この煽り文がジャンプ系列の雑誌で掲載されている『ギャグマンガ日和』の中にあった“3ページで全ての敵を倒して伏線も回収してマンガを終わらせる”というネタで描かれた「ソードマスターヤマト」における「ヤマトの勇気が世界を救うと信じて・・・!」という煽り文をそっくりそのまま引用したようなものだったため、その結果誰が呼んだかこれ以降このマンガは「リアルソードマスター」とか「ソードマスターエルト」としてガンガン読者の記憶に残る事となった。
ちなみに最終巻では戦後エルトが女王騎士団長に昇格したとされる場面が追加されているが、カバー下の裏側表紙によるとさらにその後生き残っていた敵の幹部が最後の悪あがきで暗黒彗星なるものを呼び寄せるも、それもエルトとアルマ達の活躍で阻止されたと語られている。
・・・ここまで来るとだからなんだって話だが。
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最終更新:2025/03/23(日) 18:00
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