害虫とは (ガイチュウとは) [単語記事]

害虫とは、

人々に害をなす虫の総称
ブラウザゲーム「フラワーナイトガール」に登場する敵集団の総称

である。

1の概要

人間の生活に直接的もしくは間接的に害を与えてくる虫の事を害虫と呼称する。森林害虫、衛生害虫、食品害虫、農害虫など様々な枠組みが作られており、各分野で被害を与えてくる厄介者。代表的なのはスズメバチ、ゴキブリ、イナゴなど。益虫でありながら気持ち悪い見た目のせいで、不快害虫に分類されている哀れな虫も含まれている。害虫は厄介な存在だが、一生を通して害虫であり続ける種は意外と少なく、幼虫の時だけ、あるいは成虫の時だけ仇なす虫が多い。

特に衛生害虫は人類軍最悪の敵と言っても過言ではないだろう。ミヤイリガイは日本住血吸虫を媒介し、風土病として明治時代の山梨県や佐賀源、福岡県地方を恐怖に陥れた。正体不明の病魔を不断の努力で暴き、中間宿主のミヤイリガイの徹底駆除を実施。一部を残して絶滅させ、1996年に日本住血吸虫の根絶を宣言した。だが、衛生害虫は他にも潜んでいる。夏の風物詩である蚊である。病原菌やマラリアを媒介する蚊は地球上で最も人間を殺害している怨敵であり、その繁殖力の高さから根絶が出来ないクリーチャーである。戦時中は蚊に刺されたせいでマラリアに罹患し病死する「戦争マラリア」を引き起こし、死者を激増させている。優先的に殺虫剤が作られているものの、根絶は夢のまた夢である。

蠢動する害虫に対し、人類軍は多種多様な対策を整備した。殺虫剤や忌避剤など害虫を追い払ったり殺虫する薬品の開発、対象害虫の天敵を投入、害虫に強くするため植物の遺伝子操作、環境整備による生息域の縮小などなど。ミヤイリガイのように根絶寸前まで至ったケースはあるが、高い繁殖力や自然への悪影響の懸念から完全根絶に至らない事が多い。人類軍と害虫の戦いは、未来永劫に続いていくものと思われる。