審神者(さにわ)とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」の登場人物である。
広義の意味については該当記事を参照。
「刀剣乱舞」におけるプレイヤーキャラクター。
転じて、ユーザー自身や他のプレイヤーの事を指す呼称。
解りやすく言うと「艦これ」でいうところの提督や
「アイドルマスター」におけるプロデューサーと同じ。
ゲームを嗜むプレイヤーが自らの分身として自身を投影しやすいよう、年齢・容姿・性別などの決まった設定や立ち絵は存在しない。
公式アンソロジーなどにおいても、審神者の描写は作品や作者ごとに異なっており、
これに関してニトロプラスのでじたろう氏はインタビューで
『刀剣乱舞』をプレイしてくださっている
審神者の皆さんにそれぞれの本丸があるように、
メディアミックスにおいても
参加してくださる現場の数だけ本丸が存在します
と答えている。
ゲーム内でも演練で「他の本丸との訓練」など言う刀剣男士もおり、本丸は複数ある世界観な模様。
「時間を遡り、歴史改変を防ぐ」SF要素と「刀剣に人の形を与える」ファンタジー要素を併せ持った設定は、限られた情報しか明かされていない世界観を盛り上げ、二次創作や考察などが盛んである。
刀剣男士達からの呼ばれ方については、「主(あるじ)」を筆頭に
「主さん」「主様」「主殿」「ぬしさま」「大将」「主君」「ご主人様」「主人」「主ぃ」「我が主」「貴方」「きみ」「あんた」「お前」 など様々。それぞれの呼び方は『刀剣乱舞:呼称表』を参照。
こういった事情から、ユーザーによって審神者にはそれぞれの独自設定が存在する。
審神者(さにわ)
西暦二二〇五年。「歴史修正主義者」を名乗る時間犯罪者達が時間遡行軍を編成、我が国の歴史を修正しようと時間遡行を繰り返しながら攻撃を開始する。対峙する時の政府は時間遡行軍を追伐するために、「審神者」なる者を派遣し、すべての歴史の守りとした。
しかし、歴史の混乱を防ぐため派遣は最小限とされ、その介入方法も厳しく制限された。
対する時間遡行軍は未来から無限に兵力を輸送し、過去に送り出していた。号して八億四〇〇〇万という。これまで八島が産んだ人よりも多い軍勢である。
勝敗は誰の目にも明らかであったが、ただ、時の政府には一つ勝算があった。
それは、審神者なる者の『物の心を励起する技』。眠っている物の想い、心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え、振るわせる。
審神者なる者は過去へ飛ぶ。
いにしえの精神と技の結晶である刀剣から生まれた最強の付喪神「刀剣男士」と共に歴史を守るため――。
神である刀剣男士にとって、神格の低い審神者は自分達より下の存在。
しかし、同時に刀剣の持ち主である。
刀剣自身にとっては神格よりも自分の持ち主であることの方が重要。
そのため「あるじ」や「ぬし」という名称で呼ぶ。
(刀剣乱舞絢爛図録より)※原義の「古い器物が百年経って成った妖怪」である付喪神とは異なり、
刀剣乱舞の作中設定において「付喪神」は神格のある神となっている。
上述のとおりこれといったキャラクター設定は存在しないが、ゲーム中での刀剣男士たちの台詞から、大体以下の情報が判明している。
公式のメディアミックス作品に登場する審神者達について、以下に記述する。
男性の審神者が声でのみ登場。
刀剣男士の疑問に答える、出陣の命を下すなど、会話をするシーンが存在する。
第二部のステージ内容(歌とダンス)を踏まえて、審神者Pと呼ぶものがいるとか何とか。
第三弾「三百年の子守唄」では、実に70年以上もかかる長期任務を刀剣男士らに示した。ゲーム本編での極修行の様子と合わせて、本丸と過去の時代では流れる時間が異なる事が改めて示唆されている。
審神者は姿を見せないが、三日月宗近・山姥切国広らが近侍として相対し、語りかけている。新たに不動行光(刀剣乱舞)を顕現させた後は疲れて休むなど、それなりに力を使う様子。
また、へし切長谷部(刀剣乱舞)の「訓練をしたいのなら、他の本丸に演練を申し込めばいい」という台詞から、他にも本丸が存在する事が伺える。小夜左文字の台詞から推測すると本丸ごとに管轄が異なるらしく、これにおいては「悲伝 結いの目の不如帰」において他にも本丸があり、それぞれに刀剣男士が顕現し、割り当てられた時間軸における歴史改変を阻止しているという説明がなされた。
三日月によると、未来において「大いなる試練」が待ち受けるというが……?
「悲伝」中盤において、遂にその姿を見せた。
暗色の公家風の装いをした性別不詳の人物で、顔には黒い布をかけている。なお台詞は存在しない。
審神者は存在はするが、視聴者に容姿や声を一切見せない方式。
普段は二階の自室に籠っており、審神者の力を込めた式(ヒトガタ)を作って刀剣男士の顕現を代行させている。究極の出不精らしい。デブではない。
「主お世話係」としてへし切長谷部が審神者に話しかけているシーンが度々あり、だらしない面を窘められながらお世話されている。物が捨てられない性分らしく、部屋の前には通販で来たと思しきダンボールが山と積んである。今はハーブ栽培にハマっているそうで、長谷部が世話を任され、丹精込めて育てている。
立場上口にすることが許されないが「全員折れずに無事帰還すること」を望んでいる刀剣男士想いの主で、初陣で隊長を任せた際は刀剣破壊を防ぐアイテム「お守り」を渡している。ちなみに5話まで三日月難民だった。ただしその後も次々と刀剣男士を顕現させている為、豪運であるのは間違いない。
初期刀の加州清光が、主はどんな方かと聞かれた際に「ちょっとだらしなくて、おっちょこちょいで、頼りなくて、何考えてるかわかんなくて。…でも頑張り屋で可愛いところがある人なんだ」と語っている。
4話で刀剣男士達が花見の席であれこれ浪費してしまい金欠になってしまったが、「海に行きたい」という希望を叶えるため、不慣れな裁縫で皆の水着を夜なべして作った。しかし頑張りすぎたせいで、6話では熱を出してダウンしてしまった。
花見のお土産を沢山貰ったり、倒れた時には刀剣男士達が審神者のために動いたり、刀剣男士達から慕われる人柄。陸奥守吉行は「みんな主が大好き」と言っている。
長谷部いわく、刀剣男士が戦でボロボロになって帰ってきたら優しく慰め、活躍して帰還すれば笑顔で労る主とのこと。また明石国行によると「お喋りな人」らしい。
相変わらず容姿や声は一切不明。
しかし毎話冒頭で刀剣男士が審神者に話しかけてくるシーンがあり、審神者も一階に降りてきたり、食事を持ってきてくれた刀剣男士と一緒に食べている様子。
第一話ではこんのすけが交代したが、前任のこんのすけは審神者につきっきりで世話を焼いていた。お別れの時まで細々と注意していた為、残念な所は1期とさほど変わってない感じである。
第四話で不動行光に審神者の人柄について聞かれた際、長谷部は「何を考えているか分からない不思議な方だ。だが優しく、いつも俺達のことを想ってくれている。ちょっと整理整頓が苦手で、出不精なところもあるが、部屋の掃除は俺がやるし、望むものは俺が部屋まで運ぶから…(以下略)」と語っており、審神者が重度の出不精なのは長谷部にも原因があるようだ。審神者を駄目にする刀だった。
主お世話係とは審神者の私生活の世話のみならず職務も補佐しており、公私ともに長谷部にお世話されている模様。
1話Bパートの正月で長谷部が審神者用の酒(お屠蘇?)と雑煮を運んでいたため成人の可能性があるが、10話で一期一振が「この本丸に人妻が来ることはありません!」と断言していたことから、審神者は結婚の予定はないと思われる。
結婚しないor出来ないのは、審神者という職業によるのか、本丸の環境によるのか、性格によるのか、喪女or喪男だからなのか?と視聴者間で様々な憶測を呼んだ。何でもお世話してくれる長谷部と慕ってくれる可愛い刀剣男士たちが居たら結婚の必要性なさそうだけど。
刀剣男士の自主性に寛容なため財布の紐がゆるく、特に陸奥守吉行にはカメラをどんどん買い与えている。そのため金欠に陥ることがしばしば。すっからかんになったがま口のカエルちゃんの絵と目が合い卒倒する長谷部は最早お約束である。
刀剣男士の数も増えて6話でついに本丸が手狭になるが、博多藤四郎が金策について審神者と長谷部に相談して株取引で儲けたおかげで広い本丸に引っ越した。審神者の部屋も広くなり、収納されたのか廊下に積まれていた大量のダンボールも姿を消した。
この時審神者のために刀剣男士達が新しい本丸を撮影したビデオメッセージを送り、部屋に遊びに誘われるなど、相変わらず慕われ続けている。
本丸で博多祇園山笠を行ったときは法被を用意し、秋には62振り分の防寒具(紋入り)を何ヶ月もかけて一つ一つ異なるデザインで手編みして贈っており、刀剣男士への愛情深さが窺える。
1期の水着製作時は裁縫は初めてだったが、頑張り屋な性格もあってか手芸の腕も向上したと思われる。また1話で部屋の前のダンボールから毛糸玉が出てきたことから、防寒具は11ヶ月前からコツコツ準備していたようだ。
白の和装に身を包んだ中性的な少年(性別は不詳)。一人称は「私」。
派生作品を含めた中で、初めて審神者に明確なビジュアルが設定・公表された。
ファンの間では「活撃審神者」と通称される。
公式では性別も年齢も不詳で、視聴者にどちらにも受け取れるような中性的なキャラクターとして造詣されている。
本作開始時点では「刀剣男士を過去に送るのは2人まで」という制限があり、また2205年においては歴史修正主義者による時空の壁の突破(時間遡行)は「ノイズ」として観測できるが、その精度は低く、古い時代になる程にぶれ幅が大きいとのこと。
本作の審神者は自分自身が過去に飛ぶ事でその制限を解除でき、介入の時間・場所の特定精度もより高くなる。第一話では時間遡行軍に数で押される和泉守兼定、堀川国広の元に降り立ち、蜻蛉切、薬研藤四郎、更に陸奥守吉行を召喚した。本人に戦闘能力があるかどうかは不明。
第二話での描写によると「時間圧」と呼ばれる圧力により、審神者は長い間過去の時代に留まる事は出来ないらしい。腕に電光のようなものが走り、手にノイズが生じるなどの現象が見られたが、こんのすけが慌てて2205年の本丸に戻るよう促している事から、それなりの悪影響がある様子。
また本作開始以降、出撃条件が緩和されたようで、最大六名による部隊制度が許可された事が「第二部隊」の結成という新たな指令によって示唆されている。更に第四話において鶴丸国永(刀剣乱舞)を第二部隊に編成、時間遡行軍に関する伝言を託して送り込んだ。
その後、大太刀との戦闘で瀕死の重傷を負った蜻蛉切(刀剣乱舞)の手入に当たる。同時期に、永禄8年に発生した重大な「ノイズ」を検知し、三日月宗近ら「第一部隊」を新たに派遣するなど、多忙を極める身のようだ。
また作中で「彼ら(歴史修正主義者)にも信念がある」と言及するなど、敵に関する知識はそれなりにある模様。
終盤、紆余曲折あって堀川と袂を分かつ事になってしまった和泉守と陸奥守の前に再び姿を現す。
歴史を守る任務とかつての主への想いに苦しむ和泉守に対して「ではこうしましょう、全てを手に入れに行きますか」と告げ、心残りを取り除く為に彼らを箱館戦争の時代へと送り、更に援軍として第一部隊を送り込んだ。
直後に時間圧に押されて帰還を余儀なくされる中、時至れば1000体もの時間遡行軍が現れると言い残して2205年の時代に戻されてしまう。それでも残された力を振り絞り、援軍として第二部隊を送り込む事に成功した。
演:堀内正美
神職風の白い和装に天冠、薄紅色の石の首飾りを提げた老人。本丸の二階にある対面所にて、御簾を挟んで刀剣男士と相対する。刀剣男士から慕われており、三日月からも「良い主」と言われている。
本丸には巨大な結界が張り巡らされ、立体映像によって戦況や歴史改変の状況などを把握しているなど、古風でありながらも2205年の技術を運用している描写がある。
最近では近侍である三日月とのみ直接対面し、他の刀剣男士は長らく会話どころか、姿すら見ていない。その理由は終盤まで伏せられている。
(ネタバレにつき反転)
長きにわたり審神者をつとめてきた彼には限界が訪れており、「代替わり」によって本丸を新たな審神者に「継承」しなければならなかった。それは本丸にとっては大きな隙を生む事態であり、歴史修正主義者に悟られないよう策を巡らせていたものの、最終的には時間遡行軍の攻撃を許してしまう。
しかし帰還を果たした刀剣男士らの奮戦によって、時間遡行軍は殲滅。「代替わり」は無事に行われ、審神者が座していた場所には、うっすらと光を宿す首飾りだけが残っていた。
その後程なくして、遠征から帰還した者も含めた刀剣男士らの前に新たな審神者がお披露目される。そこには首飾りを受け継いだ幼い少女の審神者(演:田中乃愛)が座し、刀剣男士たちの新たな「守るべきもの」となった。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 05:00
最終更新:2024/11/08(金) 05:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。