封獣ぬえ(ほうじゅう ぬえ)とは、「上海アリス幻楽団」制作の弾幕STG「東方Project」内に登場するキャラクター。
二つ名:
未確認幻想飛行少女(星蓮船)
虎だったり鳥だったりする奴(ダブルスポイラー)
古の妖怪その1(神霊廟)
正体不明の正体(求聞口授)
正体不明のアンノウンX(鈴奈庵)
東方Project第12弾『東方星蓮船 ~ Undefined Fantastic Object.』EXstageのボス。
同12.5弾『ダブルスポイラー ~ 東方文花帖』のLv12被写体。
東方Project第13弾『東方神霊廟 ~ Ten Desires.』EXstageの中ボス。
書籍『東方鈴奈庵』第三十一話に登場。
ひねくれ者で天の邪鬼な性格、楽しそうにしている人を見ると邪魔をしたくなる。恐怖で世界が潤うことに喜びを感じるらしい。黒髪ショート、黒ニーソ、黒ミニスカワンピで絶対領域も完備。
聖白蓮を復活させるために必要な飛倉の破片に、見る者によって形が違えて見える(博麗霊夢たちにはUFOに見えるようになった)細工をし、幻想郷にばらまいた張本人。
と、これだけ書くと単なる愉快犯にしか見えないものの、実際は彼女なりに複雑な感情と理由もあって異変に関わったようだ。
霊夢や霧雨魔理沙との会話では、彼女自身“良い奴”と認める村紗水蜜達が白蓮救出に活気づく中、『村紗達が楽しそう(彼女にはそう見えたらしい)なのが許せなかった』こと、『自分だけ仲間外れにされた気がした』ことなどを動機として語っている。
また彼女は、村紗達が僧侶である白蓮のために動くことが“人間側につく行為”に見え、「気に食わなかった」とも語っている。こうした複雑な心境が、彼女を異変に関与させたと言えるだろう。
しかし、霊夢や魔理沙から白蓮が妖怪を敬い、自分のような境遇の妖怪を救うために尽力している事実を知り、己の行いを後悔する素直な一面も見せた。要するに、ひねくれ者で天の邪鬼なのは事実だが、それだけの存在という訳ではない。
最終的には、自身の復活を邪魔したにもかかわらずぬえを受け入れた白蓮に「この人には頭が上がらない」と付いていく事にしたようだ。
ちなみに、星蓮船において、道中に何度か登場する青い光の玉は彼女である。弾幕を張ってくるので、霊夢たちの邪魔をしていると言えるが、ノーミス、ノーボムでやりすごすと、1upやFをくれたりする。これは、彼女が自機キャラクターの言動を見てきて、興味を覚えたが故の手助け。
今作のぬえはちょっとかわいそうな子という役回りだったが、霊夢の評価は意外と高いことが後に東方外來韋編のクロスレビューで判明。霊夢はぬえに対し「いにしえから語られる妖怪と対面してちょっと興奮したかも、妖怪退治の専門家として冥利に尽きるってもんよね。」と手放しで誉め満点の10点をつけている。基本辛口の霊夢がここまで誉めているのはかなり珍しい。
尚、そんな彼女は「東方神霊廟」において再登場。EXstageの道中で自機キャラクターと対峙することになる。
白蓮が(霊廟の真上に命蓮寺を建立することで)押さえ付けていた聖人・豊聡耳神子の復活を知ったぬえは、白蓮への恩返しのつもりで行動。旧知の間柄である妖怪・二ッ岩マミゾウを外から呼び寄せた。
目論見は、妖怪の切り札となるような強大な妖怪を招き、“妖怪の力を強くすること”。妖怪に対して敵対的なスタンスを取り得る神子へ対抗することが動機と推測出来るが、詳細は語られていない(実際は彼女は敵対的ではないのだが)
ちなみに、これらの行動は白蓮に内緒。
東風谷早苗の『命蓮寺に動きがあった』という報告で、命蓮寺に赴く霊夢たち。ぬえは、自機キャラクターが神子たちを復活させたせいで妖怪界隈が大騒ぎだ、と告げ襲いかかってくる。「お前はここで終わりだがな!」
紆余曲折あった結果は、“命蓮寺に棲む妖怪が一匹増え、白蓮の仕事が忙しくなっただけ”であったという……
その後しばらくは出番がなく、「東方三月精」の一コマや「東方心綺楼」のステージ背景でしか姿を見ることが出来なかった。
書籍「東方鈴奈庵」第三十一話で久々に登場。東方深秘録以後、都市伝説が具現化するようになった幻想郷において『牛の首』という都市伝説を利用して、人間の里を一時的に恐怖に陥れた。(なお、人間に危害を与えないように配慮はしていたとのこと)
今までのイメージとは異なり、大妖怪らしい自信に満ち溢れた姿で描かれている。
当然ながら、この件も白蓮には内緒。
この件では、二ッ岩マミゾウも協力しており、今まで描写されることの無かったぬえとマミゾウの会話シーンは必見である。ちなみに、ぬえはマミゾウを「あんた」、マミゾウはぬえを「お前さん」と呼んでいる。
書籍「The Grimoire of Usami」では、八雲紫と摩多羅隠岐奈がぬえのスペルカードから能力を見抜き「正体不明の化け物」と称賛している。
最初に聖復活のために動き、聖を中心に信頼関係にある命蓮寺のメンバーだが、ぬえは後から入門したためか立場が微妙である。いまいち他の妖怪に馴染めず、お寺の外れでつまらなさそうにしている姿がよく見られるそうである。
白蓮からも困った弟子で普段何処で何の修行をしてるのかわからないし、偶に何かしたかと思えば望んでない事ばかりなどと言われてしまう始末である。
マミゾウを呼び寄せたのも本人は良かれと思ってやったことだが、聖の意向とは少しずれていたようだ。
その後はマミゾウと二人して命蓮寺では浮いているらしいが、マミゾウ親分は器の大きい方なので、きっとぬえと他のメンバーとの壁を取り除いてくれるだろう…、と思われていたのだが…
鈴奈庵ではそのマミゾウと一緒になって人間の里を恐怖に陥れ、ぬえ本人はこの件を「修行の一貫」だと言い出す始末。聖の気苦労が絶えることはなさそうだ。
古典的な妖怪ゆえにそれなりに強大な力を持っているので、「やーい、仲間はずれー」等と挑発するのは止めよう。(阿求談)雲居一輪とは同じ地底にいたはずであるがなぜか「鵺さん」と種族名やさんづけでありやや他人行儀であるようにも感じられる。
東方憑依華では、聖が一輪では練習相手として力不足と感じ、「練習相手はもっと強い方が良いわ ぬえは何処に行ったか知らない?」と発言している。命蓮寺内でも強力な妖怪であるという認識を持たれているようである。
正体を判らなくする程度の能力
他の物体の正体を無くす能力。正体を無くすとは、物体・生物から姿形・音・匂い等を奪い、行動だけを残すことである。例えば空を飛ぶ鳥にこの能力を使用した場合、鳥だとわかる部分だけを奪い、「空を飛ぶ謎の物体」に変えてしまう。
この正体を無くした謎の物体は、見る人によって形を変える。見た人の心の中で、勝手に姿形を補完して自分の中だけで納得の行く形に落ち着くという。先述の例で言えば、見た人が「鳥か何かだろう」と思えば鳥の姿になる(ただし、どこかフワフワした不安定な鳥に見える)。「空飛ぶ謎の物体といえばUFOよね」と思えばUFOの姿になってしまう。それを最初から鳥だと知っている人には鳥にしか見えない。
※作中で見られるぬえの姿が“本当の姿なのか、そうでないのか?”という議論が各所で見られるが、霊夢に対して
「昔、正体がばれた時は大変だったわ
この姿じゃ怖がってくれないから
地底に閉じ込められちゃった」
と、ぬえ自身が発言していることから、少女の姿=本当の姿『正体』である可能性が高い。
東方星蓮船におけるキャラ設定とエクストラストーリー.txtにおいて
ぬえの項目にはこう述べられている。
余りにも不可思議。
余りにも謎に満ちた夜空を飛ぶ妖怪。
それが彼女だ。幾度となく人間に退治され、その都度、姿形が異なって伝えられた。
ある伝説では、頭が猿、体が狸、手足は虎、尾は蛇だと言われた。
またある伝説では、頭が猫、体は鶏、尾は蛇だと言われたりもした。しかしそれらは全て作られた伝説である。
本当は、彼女は人前に姿を現すことは無かった。
人間達が怯えて、あれこれ姿を想像しているのを、遠くから見て楽
しむだけだった。
それが彼女の日課であった。それにも飽きて、長い間地底でのんびり住んでいたのだが、今年の
初めの間欠泉騒ぎのどさくさに紛れて地上に出てきた。
また、東方求聞口授の封獣ぬえの項目には以下の様な記述がある。
正体不明の妖怪、鵺である。
平家物語では天皇を怯えさせた妖怪を仕留めたら、頭は猿、体は狸、手足は虎、尻尾は蛇というキマイラであった、と記述がある。
そのイメージが後に鵺のイメージとなったが、実際にはその怪物が鵺だとは書かれていない。
事実、妖怪の鵺とその怪物は別物であった。鵺はあくまでも、正体不明の妖怪だった。ただし鳴き声だけは知れ渡っていたと言われる。鵺の鳴き声がする夜は不吉だと言われている。
これらの記述より、東方projectにおいては「伝承において鵺とされるキマイラの姿をした化け物は、実は鵺ではない」、という事がわかる。
数が増えたので、封獣ぬえのお絵カキコに分離しました。
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最終更新:2025/03/13(木) 18:00
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