岡田井蔵

岡田井蔵とは、幕末の武士・幕臣であり、明治時代の造船技術者である。

概要

天保8年1月20日(1837年2月24日)、幕臣の4男として誕生。幼少の頃に両親を亡くした為、兄の世話を受けて育つ。 天保14年(1843年)、兄が浦賀奉行与力に就任すると、共に浦賀に転居。

嘉永6年(1853年)、昌平黌に入学して漢学を修める。

安政3年(1856年)、姉婿の斡旋により長崎海軍伝習所に入り、蒸気機関の技術を学ぶ。 安政6年(1859年)、機関士官として江戸に戻り、軍艦操練所の教授方手伝出役となる。 安政7年(1860年)、咸臨丸に見習士官として乗り組み、遣米使節団に随行。

帰国後は軍艦操練所にて、軍艦の機関長を務め、伊豆諸島・小笠原諸島の調査・開拓・入植や、 14代将軍・徳川家茂の海路での上洛時の警護等、幕府海軍で要職を歴任する。

徳川幕府崩壊後、明治3年(1870年)から明治新政府に出仕し、横須賀製鉄所で勤務。 製図技師の主任として、純国産の砲艦である「盤城」や巡洋艦「海門」の設計・建造に携わった。 その後、明治22年(1889年)に退職するまで製図技術者として造船業に貢献する。

明治37年(1904年)、68歳(満67歳)で死去。

いぞう？いいえ、せいぞうです

人斬り以蔵こと岡田以蔵とよく間違えられるが、以蔵とは縁もゆかりも無い全くの別人である。

せいぞう「ボク、いぞうじゃないもん、せいぞうだもん…」

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関連項目

• 幕末
• 明治
• 幕末の人物の一覧