忌まわしき箱舟ヤマトの奥底に潜む闇の國の君主で、ナカツクニに災厄を振り撒いた元凶。
およそ200年前、ヤマタノオロチの襲撃を受けたタカマガハラは戦火に包まれた。生き残った天神族は望みを託して箱舟ヤマトに乗り込み、脱出を試みた。しかし出港した直後に無尽蔵の妖怪が生み出され、逃げ場の無い船内で天神族は無残にも食い殺されて全滅した。妖怪を生み出した元凶は、箱舟ヤマトに潜んでいた常闇ノ皇であった。舵を失った箱舟ヤマトは極北の国カムイにあるラヨチ湖へ墜落し、永久凍土に包まれた。
箱舟ヤマトからは常闇ノ皇によって誕生した妖怪が百鬼夜行の如く這い出るようになり、平和だったナカツクニに数多の災厄をもたらした。このため箱舟ヤマトが沈んでいるラヨチ湖は不吉な場所として忌み嫌われている。悲惨な虐殺劇を生き延びた天神族唯一の生き残りが箱舟ヤマトを脱出しており、夜な夜な妖怪が湧き出すのは常闇ノ皇がその男を追っているからだとされる。
その生き残りの正体はウシワカで、災厄を振り撒いた責任から自身の手で常闇ノ皇を倒そうとしていた。
ナカツクニに跋扈する妖怪を全て生み出した闇の絶対的君主で、天神族からは「この世の闇」「正気を保てないほどの闇」と呼ばれている。この恐るべき存在を察知したコロポックル族は、人と神を結んで信仰心を育む天道太子の育成に注力し始めた。妖怪を統べる君主だけあって妖怪からの信仰は絶大であり、妖魔王キュウビは「我ラ妖魔ノ絶対的君主」、「コノ世ニ 二ツト在リ得ヌ古今独歩ノ闇ノ象徴」と崇めている。大妖怪ヤマタノオロチですら常闇ノ皇の流れの一部に過ぎない。アマテラスが生き物と自然を守る神なら、常闇ノ皇は妖怪を守る神と言える。後世に書かれた書物では「全てを滅ぼすもの」と記載されている。
巨大な黒い球体の表面に赤色の直線的な模様が刻まれており、それまでに登場した妖怪たちとは一線を画す無機質・機械的な姿で、暗黒の月、若しくは暗黒の太陽といったイメージの容姿をしている。普段は球体だが、その正体は純和風の世界観をぶっ壊すレベルのオーバーテクノロジーの集大成たる機械ボディで、ミサイルにビーム、電気鞭、チェーンソーなどやりたい放題である。本体の中に、コアと思われる球体が内包されており、その球体には魚のような奇怪な生き物(胎児?)が収められている。よく見ると青い隈取りや、アマテラスと筆神が持つ筆を確認できる事から、常闇ノ皇も神の一種である可能性がある(ちなみに歌舞伎の世界では赤い隈取りを正義側、青い隈取りを高位で強大な敵としている)。胎児のような姿は、日本神話で最初に生まれた神でありながら骨が無い奇形児だったせいで捨てられた、水蛭子神を想起させる。コアの球体には培養液のような液体で満たされており、その中でしか生きられない=奇形児の線もありうる。余談だが蛭子神と天照は同じ親から生まれた兄弟である。オキクルミ曰く「箱舟ヤマトの内部は神々の領域」らしく、常闇ノ皇もまた神に準ずる存在である事は間違いない。
西安京のゲンナイによると、ナカツクニのカラクリの祖は全て常闇ノ皇に行き着くと言う。
物語中盤の西安京編にて名前のみ先行登場。アマテラスによって倒されたヤマタノオロチは100年間蓄え続けた妖力をナカツクニ中にばら撒き、各地で燻っていた闇の勢力に力を与えた。これを機に箱舟ヤマト内で潜んでいた常闇ノ皇も動き出し、妖魔王キュウビに両島原の領主に任命している。またアマテラスに倒された大妖怪から放たれた怨霊を箱舟ヤマトに吸い寄せ、その様子を見たオイナ族のトゥスクルは「箱舟ヤマトがこの世の全ての闇を集めているように思えてならない」と漏らしている。
物語終盤のカムイ編で、青鈍色の輝きを宿した宝剣クトネシリカによって氷壁が砕かれ、眠っていた箱舟ヤマトが稼動する。闇の苗床と化した船内にウシワカとアマテラスが乗り込み、一足先にウシワカが常闇ノ皇と対峙。彼の攻撃をことごとく無効化にして追い詰めていく。船内の大妖怪を倒したアマテラスが途中で合流し、ウシワカに加勢したその時、玄冬の蝕を迎える。100年に一度の不吉なる日を待っていたかのように活動を始めると、まずアマテラスから神の力を全て奪い去る。力を奪われたアマテラスはその場に倒れ、残ったウシワカもビームで場外へと吹き飛ばす。何とか立ち上がったアマテラスにトドメを刺すべく、常闇ノ皇は動き出す。これがラストバトルの導入部である。玄冬の蝕で力を全て失う描写、その時に流れるBGM「沈む太陽」がプレイヤーに言い知れぬ絶望感を与えてくる。これまでのボス戦前ムービーでは、アマテラスは敵の攻撃を軽々と避けていただけに一方的にやられる姿は衝撃的。
戦闘時は、カラクリのように様々な形態に変形しながらアマテラスに襲いかかって来る。 実に5種類もの形態を有し(詳細は後述)、倒しても倒しても終わりが無いように見えるラスボス戦はプレイヤーに更なる絶望感を与える。
ちなみに、彼のテーマ曲も「常闇ノ皇」という。今までのボス戦の曲は「○○(ボス妖怪の名前)退治」と言った具合だが、唯一この曲だけは例外。1ループが非常に長く、パイプオルガンや篠笛で奏でられる荘厳な曲調は絶望そのもの。まさに闇の國の君主に相応しい、文字通りの神曲である。
「タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES」でも、大神と同様最終ボスとして登場する。BGMには、多くのプレイヤーを感涙させた「太陽は昇る」がそのまま使われている。
ボス妖怪を倒した時には必ず花が咲き誇る演出があったが、常闇ノ皇には一切そんな描写が無い。故に完全に倒せたとは言えないと指摘する声がある。月の民関連の伏線が未回収のまま物語が終わってしまったため、彼(?)の存在理由について様々な考察がなされている。アマテラスに対抗して月の民が造った人工の太陽神説、神から信仰を奪う科学の具現説、科学技術に頼りきり生身が弱体化した人間を揶揄した存在説、蛭子神がモチーフ説等々……。その様相は異説百出である。
箱舟ヤマトには、常闇ノ皇の最終形態を模したであろう記章が見受けられる(ボスラッシュ勝利後に光が差す台座の上やラスボス戦のステージ等)。また常闇ノ皇のコアにも同じ記章が刻まれている。仮に月の国の国章だとすると、国の象徴を模して造られた常闇ノ皇は相応の期待をかけられた存在だったと推測される。真っ暗な部屋でひたすら「何か」を造らされていたとカグヤは証言しており、何にせよ王族が必死になるほどの物を月の国が造っていたのは間違いない。
常闇ノ皇はデザインされた当初「空亡」という名前であったことが「大神絵草子 絆 -大神設定画集-」の中で明らかにされている。 それに続く形で 「真珠庵の妖怪絵巻で最後に登場して、全ての妖怪を踏み潰すという、まさに最強の妖怪。さらに空亡は干支で0番という番号があり、デザインも○をテーマにした、大神最強にふさわしい敵だと思ったのです」 とも記されている。
しかしながら、真珠庵の百鬼夜行絵巻には妖怪の名が添え書きされているわけではなく、絵巻の最後に現れる赤い半円は、闇夜を振り払い妖怪を祓う日の出であるとも、あるいは尊勝陀羅尼の火であるとも言われているが、詳細はわからない。
空亡という名は、真珠庵の妖怪絵巻を元にした荒俣宏の「陰陽妖怪絵札」を参考にしている可能性が高い。この中で空亡は「空からころがり落ちてくる火の玉のような太陽は、まさに闇を破る万能の力といえる。太陽は、夜の闇を切り裂いて夜明けをもたらすとき、空亡という「一日の暦の切れ目」をついて、夜の中に割りこんでいく。この空亡の隙間は、どんな妖怪にも塞ぐことができない。」とされ、日の出として書かれているが、他の妖怪と同列に紹介されているため、空亡という名の妖怪であると誤解されることは十分に考えられる。
空亡は十干と十二支を組み合わせた際に余る二支というのが本来の意味だが、空亡を常闇ノ皇(妖怪)にした事で、空亡=妖怪という新たな概念が生まれた。誤解から誕生した、差し詰め現代の妖怪か。
戦闘では、戦闘開始前のイベントによって常闇ノ皇はアマテラスの筆しらべの力を全て吸収してしまう。
そのため、アマテラスは常闇ノ皇にダメージを与え筆しらべの力を1つずつ取り戻しながら戦う事になる。
日の神はそれを許さず画龍で正した
黒い球体の姿。この形態に腕を生やしてハンマーでステージを叩き壊したり、チェーンソーで切り付けながらステージ上を暴れまわったりする。
戦闘中ハンマーで床を破壊していき、だんだんとステージが狭くなるうえ穴に落下してしまうとダメージを受けるが、筆しらべ「画龍」を使えば元通りに修復可能。
また、筆しらべ「桜花」を取り返せば、常闇ノ皇の球体状の身体を花開かせ、内部の本体をさらけ出させる事ができる。
後述する形態にも同じ事が言えるが、常闇ノ皇が使う飛び道具(ミサイル、魔弾、光弾など)は一閃で反射が可能なものも含まれている。
常闇の皇を両断せしめた
最初の形態が倒されると、次は緑色の球体へと変身する。時折、自身を炎で覆いながら浮遊しアマテラスめがけて突進してくる事もある。ちなみにこの形態時は筆しらべ「一閃」を放っても輪切り状態となって回避してしまう。
ここで取り返せる筆しらべ「水郷」を取り返す事で、炎を纏った状態を無効化する事ができる。
ここで同じく取り返せる筆しらべ「月光」は一見戦闘とは無縁に思えるが、発動するとスサノオが文字通り助太刀に現れ、巨大な剣で常闇ノ皇をリンゴを割るように真っ二つに両断、攻撃のチャンスを提供してくれる。
常闇の皇は考えを読まれぬよう 素早く思考をめぐらし回したが
神は 時を惑わして それを防いだ
球体に続いては、なんと青色の巨大なスロットマシーンへと変身する。アマテラスとはつかず離れず一定距離を常にキープしながら、出た絵柄によって火炎弾や氷弾、魔弾など様々な攻撃を仕掛けてくる。
スロットは自動停止を待つ以外にも筆しらべ「一閃」で止める事ができるものの、筆しらべ「霧隠」を取り返すまでは状況によっては運ゲーと化す事も。またスロットは2つ、若しくは3つ全てを同時に停止する事もできるが、メリットは特に無いかもしれない。筆しらべ「霧隠」を取り返してからが本格的な反撃となるだろう。実は火炎弾などを大量に一閃で打ち返した方が早くクリア出来る。羊さん涙目。
なお第3形態との戦闘時のみ、霧隠を発動すると最初の数回のみヒミコが登場し、回復アイテムを補給してくれる。
後世の書物によると、スロットマシーン形態は考えを読まれないよう素早く思考を巡らしているとされた。
日の神が雷を落とすと 常闇の皇は種を吐き出した
日の神は「これぞ皇の核なり」と 吹雪の神業をもって閉じ込めた
球体のボディに鞭状の腕と、機械の足が生えたパワードスーツのような姿となる。
鞭状の腕による攻撃は射程距離が長く、また不定期にビーム砲を広範囲へ放射したりミサイルも発射してくるので油断がならない。また、腕は鞭以外にも剣状へ変形させる事で、広範囲に炎を飛ばしてくる攻撃を使用する。
ここまで来ると攻撃が激化してくるので、筆しらべ「壁足」を取り返したら壁の上のアイテムを補充しておくのも良いだろう。とはいえ使わずとも倒す事は充分可能だし、壁や高所を利用しないとかわせない攻撃があるわけでもないが。カメラ視点が動くのが嫌な人は像に近づかない方が安定する。
ちなみに第4形態との戦闘中、敵の気絶時に筆しらべ「吹雪」を発動すると最後の助っ人がやってくる事も・・・?
この第4形態を倒す事で戦闘は一応決着、したように見えたが本気を見せた常闇ノ皇によってアマテラスは致命傷を負ってしまい筆神も砕け散る、さらに後述する最終形態へと変身した事で絶体絶命の危機が到来してしまうのだが・・・
小ネタだが、第4形態攻略中、吹雪が戻って来ていても、まだアマテラスが取り戻していない筆業があることをステータス画面にて確認出来る。
闇が全てを覆うとも忘れてはならぬ 闇を祓う光明の暖かき温もりを
祈りは力なり 力は祈りなり
項の冒頭にて説明した第1形態の姿に、巨大な手を形成した姿となって、瀕死のアマテラスにトドメを刺そうと襲い掛かる。周りも闇に閉ざされ、まさに絶体絶命の危機。しかし、覚悟を決めて絵の道を進むと決めたイッスンによって、国中にアマテラスへの感謝の念が広がる。ナカツクニの住人達の祈りの力で全盛期の力を取り返し完全復活を果たしたアマテラスは、常闇ノ皇に最後の戦いを挑む。力を取り戻した事で周囲には筆神が現れ、大神曲で有名な「太陽は昇る」が流れる。負ける気がしないラスボス戦である。
アマテラスが力を取り戻すまでの過程は、これまでの旅が無駄ではなかったと分かるもので多くのプレイヤーを感動させた名シーン。涙で瞳を潤わせながら常闇ノ皇との最終決戦に挑んだ人も。
手がメインの形態だけに、本体も球体部分から掌の中央に収納されている。マスターハンドとは似ているが違う。だが常闇ノ皇も最終形態だけあって、本気。攻撃パターンも多種多彩になり、また攻撃力もこれまでの形態と比べると一律上がっている。
また戦闘開始時にステージ全体を闇に覆ってしまう。こうなるとアマテラスの墨ひょうたんがゼロになってしまうのみならず如何なる攻撃も通用しなくなり、無敵化する。そこへ先述のミサイルやビーム砲放射に加え、竜巻や光弾、隕石、拳による殴りつけなど多様な手段を用いてアマテラスを痛めつける。ビーム砲は太陽器まるまる1つを削る威力で、闇に覆われているままでは完全に勝機は無い。
だがしかし、世界を何度闇で覆われようとも、「太陽は昇る」のである。何度でも。
闇の中で猛攻に耐え攻略の糸口を探す
アマテラスにもきっと届くだろう
この世に神の威光を伝導し 人々の心に感謝の気持ちを呼び覚ます
「タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES」でもこの形態が最終戦のトップバッターとして登場。上記で説明した攻撃パターンに加え、ガード不能のハイパーコンボ技も使用してくる。特に、ミサイルを複数飛ばす攻撃(技名:黄泉軍)は全ての形態が使用する。
第一形態のハイパーコンボとして玄冬の蝕がある。これは命中すると相手のパワーゲージをゼロにし、自身の体力を回復する効果がある。原作でアマテラスから筆調べを奪ったのは、この能力だとされている。
これを倒すとパワードスーツ状の第4形態へ変身。本作ではこちらが常闇ノ皇の第2形態となっている。攻撃パターンはこちらも基本的には上記と同様で、鞭による攻撃は画面端まで届くほど長いリーチを誇る。
この形態を撃破すると、後述の最終形態が登場。先述の2形態と比べ攻撃の発生も早くなっており、攻撃力も上昇している。また戦闘時のBGMも、大神と同様に「太陽は昇る」へと変わる。
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最終更新:2025/04/06(日) 06:00
最終更新:2025/04/06(日) 06:00
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