幼児退行

幼児退行（ようじたいこう）は、人格や知性が退行する精神疾患の一種。

概要

歳相応の状態に比べて、人格や知性が幼い子供のように未発達状態に変わってしまう症状で、「子供返り」「赤ちゃん返り」ともよばれる。
弟や妹ができたことで母親をとられたように感じた子供に多い症状だが、子供だけに限らず、大人や高齢者にも見られる。

過度のストレスや精神的ダメージによって、弱くなってしまった自分を守って欲しいという欲求から、幼く振舞う行動へと転換させていると考えられる。

軽度であれば、赤ちゃん言葉で話したり甘えた行動を取ったり、問いかけに対して的外れな回答をする程度だが、中度以上になると、家族に食事を口に運んで欲しがったり、おもらしをしおむつを履きたがるといった症状になる。

周囲も初めは心配と気遣いをみせるが、慣れてしまうと叱ったり批判をしたりする対応になってしまうことが多い。
これにより幼児退行は更に悪化に向かってしまい、悪循環に落ちいってしまうケースがよくある。
生活に支障が出るようであれば、精神科・心療内科で相談するのも大切である。

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