チョウチンアンコウは、深海に生息するアンコウ目アカグツ亜目チョウチンアンコウ上科チョウチンアンコウ科の魚、またはその仲間の総称。
チョウチンアンコウ | |
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目 | アンコウ目 |
科 | チョウチンアンコウ科 |
学名 | Himantolophus groenlandicus Himantolophus sagamius |
英名 | Deep-sea anglerfish Footballfish Atlantic footballfish(H. groenlandicus) Pacific footballfish(H. sagamius) |
和名チョウチンアンコウ(Himantolophus groenlandicus)は、主に大西洋に生息する深海魚。太平洋からも僅かに記録されているが、太平洋にはよく似たHimantolophus sagamiusという種がおり、こちらの方が多く見つかっている。近年はH. sagamiusの和名をチョウチンアンコウとすることもある。
紫黒色の丸みを帯びた体型をしており、表面は短いとげで覆われている。
頭の先に光る突起物は誘引突起(イリシウム)と呼ばれ、その先端にある細い皮弁は疑似餌の役割を持つ(エスカ)。チョウチンアンコウの仲間は種によって様々な形の誘引突起と疑似餌を持っている。
発光できるのは、共生している発光バクテリアのおかげで、獲物をおびき寄せる役割の他、外敵を驚かす役割もあると考えられている。
チョウチンアンコウといえば、上記のような風貌の魚を思い浮かべるが、この姿をしているのは雌。
40cm以上成長する雌に比べ、雄は4cm程度と極端に小さく風貌も全く異なる。これを矮雄(わいゆう)と呼ぶ。深海という環境でなるべくエネルギーを消費しないように進化した結果、雄は雌に精子を届けるという役割以外がオミットされてしまったのである(雌を見つけるための感覚器官も発達しているが)。
これでもチョウチンアンコウの仲間では雌雄の大きさに差がない方だったりする。後述するような寄生雄ではなく、雄も自由生活を送る。
チョウチンアンコウの仲間の子供(稚魚)は透明で、あまり親とは似ていない可愛らしいものである。
チョウチンアンコウはチョウチンアンコウの仲間で最も研究されている種であり、深海魚の中でも有名であるが、まだまだ謎の部分が多い。
水族館で生きているものを見ることはほぼ不可能。1967年2月に8日間だけ新江ノ島水族館で展示されていたことがあり、その個体は今でも標本として展示されている。
ミツクリエナガチョウチンアンコウなどの一部のチョウチンアンコウの仲間は、雄が雌より極端に小さいだけでなく、雌に噛みつき離れないように寄生した後、完全に癒合し、最後には精巣のみを残し雌に吸収されるといった生態(寄生雄)を持っている。通称究極のヒモ、精子タンク
チョウチンアンコウ科を含むチョウチンアンコウ上科には11科が知られているが、この特徴はミツクリエナガチョウチンアンコウ科やオニアンコウ科など5科で知られている。また、寄生せずとも雌に一時的に噛みついて付着する種も多く、完全に寄生するタイプはこのスタイルを極端にしたものだと考えられる。
この繁殖方法は、雌にも「雄を探すエネルギーが少なく済む」というメリットがあるので、真の「寄生」と言うべきなのかは意見が分かれている。また、なぜ寄生雄による免疫の拒絶反応が起こらないのかは分かっておらず、研究者の間でも注目されている。
ちなみに、初めてチョウチンアンコウの仲間の寄生雄が見つかった時は親に付着した子供だと考えられていた。
掲示板
3 ななしのよっしん
2020/05/16(土) 10:53:06 ID: G5eHeOAEQ7
ファインディング・ニモではホオジロザメよりも恐ろしかった。なお
4 ななしのよっしん
2021/10/27(水) 23:30:00 ID: 4aYdtbUSGC
ニモのアンコウはハオコゼみたいな背鰭に口がホウライエソで目がクロデメニギス、おまけにハダカイワシのように生物発光しちゃう完全なキメラデザインで好き。
5 ななしのよっしん
2023/12/22(金) 21:07:18 ID: v2rtu8ySJ+
一般的に想像されるイボイボのついた奴の雄は吸収されないで自由生活する
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最終更新:2025/03/14(金) 00:00
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