新ハングマンとは、朝日放送と松竹芸能の共同制作で1983年7月29日~1984年2月10日までテレビ朝日系列で放送された『ハングマンシリーズ』の第3作目である。全26話。
OPナレーション
ハングマン諸君 今この国は豊かである
枝もたわわに 果実を付けた大木のように栄えている
しかし 果実の中には腐った実もある
ハングマン諸君
すえた匂いを放つ果実が 大木そのものを枯らさぬうちに人知れず摘み取ってほしい
ただし枝一本、葉一枚動かしてはならない
蝉時雨が降り注ぐ庭を見ながら
ゴッド
ナレーション:天知茂
※「蝉時雨が降り注ぐ庭を見ながら」の部分は初期数話のみ
概要
メンバーもゴッドも代替わりした完全な新作だが、第1話でのメンバー選出の際に執事の園山がゴッドに対して「過去のハングマンと比べても~」と言っているので、何らかのつながりがあるようである。
前作の『ザ・ハングマンⅡ』ではゴッドがメンバーにそれぞれ異なる表稼業に就かせていたが、本作では隠れ蓑として「アロハツーリスト」という旅行代理店を作り、メンバー全員がそこの店員となっている。こういった隠れ蓑設定は次作『ザ・ハングマン4』の「タイガーキャブ」や『ザ・ハングマン6』の「Studio Say Cheese」に活かされている。
前々作『ザ・ハングマン』の第26話よりデジコン/加納良次役として出演した名高達郎(現・名高達男)が、本作でも別人の役ではあるが出演しており、「ハングマンシリーズの顔」となっていった。
ゴッド役の天知茂は多忙のため、第1話にしか出演していない(ゴッドは病気療養中という設定)。
メンバー
下記4人の順番はオープニングでの登場順。
- E・T / 結城五郎(演:名高達郎)
- オープニングではトップ紹介だがリーダーではない。
大学を中退し、海外を放浪した後は傭兵となり、ラオス、カンボジア、パレスチナあたりの戦火を生き抜いていた男で、胸には今でも大きな傷がある。雇われればどんな戦場へも行くらしい。
後述のチャンプがグループとしてのリーダーなら、E・Tは実戦部隊の行動隊長。
最終回での解散後は海外に逃亡していたが、『ザ・ハングマン4』第1話で帰国後に新たなゴッドに誘われて新コードネームでハングマンのリーダーとなった。
- マリア / 雨宮礼子(演:早乙女愛)
- 第1話の3年前に父親が暴力団一味に借金していたが騙されて会社が倒産して死亡し、その仇を討つために情婦となっていたが、第1話の標的がその悪人だったためハングマンに協力して悪人の公開処刑を行った後、マリアというコードネームでハングマンとなった女性。コンピュータ分析と変装を得意としているが、演じているのが早乙女愛のせいか、お色気要員であり敵に捕まっては上半身ブラ一枚になったり、その巨乳を揉まれたりしていたという印象が強い(ヌードがよく登場するハングマンシリーズではあるが、さすがにバストトップまでは見せていない)。
最終回での解散後は『ザ・ハングマン4』第8~9話にゲスト出演してサファリ(E・T)に協力して一時的にハングマンに復帰し、さらに『ザ・ハングマンⅤ』第9話ではチャンプと共にパピヨンたちを助けた。
- ヌンチャク / 前島アキラ(演:小林竜一)
- 小学生から武道を始めた関係で、少林寺拳法・柔道・合気道・空手など所有段数が25段にもなるが、正義感が強すぎて喧嘩・暴力沙汰を起こして前科5犯になったこともある若い男。第1話では、出会ったばかりのETが傭兵あがりというこということでくってかかっていたが、第1話後は従順になっていったようである。また、前々作のバイク、前作のヨガと同じくオートバイでの追跡も担当している。
最終回での解散後は『ザ・ハングマンⅤ』第9話にゲスト出演したが、チャンプやマリアとではなく何故かマイトたちと行動を共にしていた。
- チャンプ / 小出英樹(演:山城新伍)
- 本作でのハングマンのリーダー。
警察署の署長で優秀だったが、やることが型破りで問題も多く、部下の不始末をこれ幸いと思った他の警察関係者から責任を取らされてクビとなった。結婚もしていたが、奥さんには逃げられている。ハングマンのリーダーなので、執事の園山とのギャラの交渉は主に彼が行っており、その時のやりとりが本作の目玉の一つとなっている。
最終回での解散後は、『ザ・ハングマンⅤ』第9話にゲスト出演し、マリアと共にパピヨンたちを助けた。
- 園山(演:平田昭彦)
- ゴッドの代理人を務める執事。
病気療養と称して第2話から登場しないゴッドの代わりとして、毎回のようにチャンプとギャラの交渉を行う。
冷静で潔癖のようだが、チャンプ同様に彼もギャラのピンハネを行っているようである。
主題歌
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