水晶公 単語

10件

スイショウコウ

4.5千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

彼方英雄よ。
私は、長い長い年、待ち続けていた。
加護を持ち、
罪喰いを討ち滅ぼすことのできる……あなたのことを。

水晶公Crystal Exarch)とは、「ファイナルファンタジー14」に登場するキャラクターである。

CV内田雄馬

概要

ディスク第3弾「漆黒のヴィランズ」でキーパーソンとなるキャラクター

物語舞台「原初世界」から分かたれた13の世界のひとつ「第一世界」にて、巨大なクリスタルタワー」を中心とする都市クリスタリウム」の導者。

紅蓮のリベレーター」終盤、第一世界に「暁の血盟」の賢人、そして主人公である光の戦士を召喚した本人。フードで顔を隠しており、その正体はに包まれている。
体の一部がクリスタルタワーと同化しており、クリスタルと化している。
命がクリスタルタワーと繋がっている為か、クリスタルタワーを長期間離れると体調を崩してしまう。そので老化も止まっており、青年のような色だが実年齢はかなり高い。

100年前に起きた「氾濫」により世界の9割が「大地」と化した第一世界において、クリスタリウムは人類最後の砦となっている。
水晶公は「氾濫」の後にこの世界クリスタルタワーと共に現れ、生き残った人々を導き、クリスタリウムを作るに至った。
今なお世界に蔓延る「光」の脅威を排除し、未来の原初世界で起きる「第八霊災」を回避する為、召喚した光の戦士と共に、「大罪喰い」の討伐をす。

光の戦士を召喚するにあたり、近くにいたの賢人達を巻き込んでしまい、結果「実体のある」という形で第一世界に呼んでしまった。
原初世界と第一世界の時の流れは大きく異なり、サンクレッドは5年前、ウリエンジェヤ・シュトラは3年前、そしてアルフィノアリゼーは1年前に第一世界に渡っている。
ようやく召喚が成功した光の戦士には全幅の信頼を置いているが、その理由は物語の後半に明かされる。

にも分け隔てなく接し、穏やかさを感じさせる人柄だが、これは導者として長くを生きる中で後的に身につけたもの。
光の戦士を前にすると恥ずかしそうにモジモジしだしたり、倒れた光の戦士にお手製のサンドイッチを持参したり、頑って好意を隠そうとするが全然隠せてなかったりと、FF14キャラクターでも屈ヒロイン力を誇る。

システムフェイス」でのロールは「オールラウンダー」。
漆黒のヴィランズ編でタンク、ヒーラーDPS、3ロール全ての役割が担えるのは彼だけである。(暁月のフィナーレ編以降は別のオールラウンダーが登場する)

登場人物の中でも人気の高いキャラクターの一人で、アシエン・エメトセルクアルバートと並び、が呼んだか「漆黒大沼」の異名を取る。

声優を務めた内田雄馬FF14ガチプレイヤーであることでも有名。
念願のFF出演で役が決まった際、最初からストーリーをやり直して役作りに望んだ。
ちなみに水晶公ののないシーンは自分でアフレコしながら遊んでいるとのこと。

ネタバレ

以下、漆黒のヴィランズ(5.0)以降のネタバレを含みます

正体

その正体は「第八霊災」が起きた未来からやってきたグ・ラハ・ティアだった。

彼の初登場は新生編の『クロニクルクエストクリスタルタワー』。
クエストキーキャラクターであり、バルシオン委員会から派遣されたアラグ文明の専門光の戦士と共にアラグの遺構であるクリスタルタワーを巡り、大冒険を繰り広げた。

彼自身も知らないことであったが、彼の一族に代々発現するい右血の魔眼』は、アラグの皇族の血を絶やさない為に作られた『皇血の魔眼』であった。つまりアラグ帝国の頂点たる皇帝の血をその身に宿していることが、ドーガとウネアラグの皇族のクローン)によって明かされる。
クリスタルタワーの終盤「闇の世界」にて、ドーガとウネが持つ皇血の力を与えられ、全な形でアラグの皇族の資格を得た事で、クリスタルタワーの制御権を握する。

クエストの終盤、グ・ラハは「古代文明のオーバーテクノロジーであるクリスタルタワーは、現在の人類ではその力を扱いきれないものである」として、やがてエオルゼアの文明がアラグの文明に肩する時まで、クリスタルタワーを自分と共に封印することを決意する。

覚めたら、っ先にあんた名前を探すよ。
その名はきっと歴史に残って、オレを導くになる。


光の戦士にそう言い残し、グ・ラハは一人クリスタルタワーと共に眠りについたのだった。

第八霊災

紅蓮のリベレーター」終盤、エオルゼア軍事同盟とガレマール帝国付近のギムリトダークにて突。
その後、着する戦況を打破する為、ガレマール帝国は致死兵器薔薇』を使用して多数の犠牲者を出し、エオルゼアの首暁の血盟、そしてエオルゼア英雄である主人公死亡した。
同時に「氾濫」で滅びつつあった第一世界が溢れて破壊され、原初世界へと統合される。これにより「第八霊災」が発生。
環境は一変し、人は死に、地脈は狂い、導者と機を失い、多くの資を失った。エオルゼアのみならず世界全土へ広がる災害となり、生き残った数少ない人類は資を奪い合い、憎悪が憎悪を呼び、終わる事ない戦火が広がり続けた。

こうした絶望的な状況下で、霊災を生き延びたシド・ガーロンドとその仲間達は、戦乱を鎮める為に様々な手段を模索する。そのうちの1つが、かつての冒険から着想を得た「時間の流れを操り、次元を飛び越える方法」だった。
だが、この論理確立されたのはシドの晩年であり、実践するかどうかは後世に託されることになる。

を飛び越える術をもっても、絶望的な状況である現在を変えることは出来ない。
人はを間違え、世界はもう駄だと絶望が人々の心を染めていった。
だが、自分達が今生きている現在意味にしたくないと叫ぶがあった。

霊災が起きなければ、あの英雄が死ぬこともないだろう。
だとしたら、まあ、いろいろな問題は起きるだろうが、今ほど世界は酷くならないはずだ。

英雄を知るかがそう言った。そして英雄を知るかが、それに賛同した。
それはいつかどこかで、かの英雄に助けられてきた人々だった。

全ての人がそうだった訳ではない。離反するもの、協力を拒むものが大半を締めた。
だが、それでもと願う人々は、第八霊災が起こらない別の未来への可性を作るためにシド達の理論を実現させていった。

クリスタルタワー再起動

第八霊災からおおよそ200年後、計画に必要だったクリスタルタワー再起動に成功。グ・ラハ覚めた。

事態を把握したグ・ラハはガーロンド・アイアンワークスと協力し、クリスタルタワー改造
ドモン・ド・フォルタン伯の回顧録蒼天のイシュガルド』を読み約束を果たした英雄を救うため、第八霊災が起こる前の時代へと飛びたつ。
的地は『氾濫』によって滅亡しつつある第一世界第八霊災の大きな起因となったのは原初世界に統合された第一世界にある事は、200年間の研究明らかになっていた。

氾濫』を解決するべく第一世界に飛んだグ・ラハ・ティアは「水晶公」を名乗りフードローブで己の姿を隠し、クリスタルタワー根本クリスタリウムを作り上げた。
そして事態の解決の為に「大罪喰い」を倒すことが出来る、加護を持つ光の戦士を召喚したのである。

漆黒のヴィランズ(5.0)

彼が己の姿を偽り名前を隠したのは、光の戦士が第一世界全ての大罪喰いを受け止め切れず暴走することを知っていた為だった。
その解決方法として自身が汚名を被り、膨大なを全て自身が引き受けて次元の狭間へと自身ごと転移するという計画を立てた。それは新たな世界へ向かう為ではなく、次元の狭間で引き受けたを抱えたまま死ぬ為だった。その意を聞かされていたのはウリエンジェだけであり、彼は壮絶な苦悩を覚えながらも、水晶公に協力していた。
自分が死ぬことを負担に感じて欲しくなかったため、あえて悪党を演じようとしたグ・ラハだったが、アシエンですら成しえなかった転移術にをつけたエメトセルクにより転移は失敗。連れ去られてしまう。

深海テンペストのさらに再現された古代都市アーモロートで、古代に起きた「終末の災厄」を体験した光の戦士だったが、古代人の復活を悲願とするエメトセルクによっての賢人達は倒され、遂に暴走が始まってしまう。
しかし分断された同じを持つアルバートにより、を「補われた」光の戦士は再起。死にかけながらもから脱出した水晶公はを掲げ、最後の決戦の為に異世界光の戦士──「稀なるつわもの」を召喚した。

決着がつき、柔らかなに包まれたアーモロートで、ようやく水晶公は光の戦士と相対する。
沢山の迷惑をかけた事、謝っても謝り切れない事……ボロボロの姿で、彼は必死に言葉を探す。
これに対し、「クリスタルタワー」をクリアしている場合に出る選択肢台詞おはようグ・ラハ・ティア」を聞くと、彼はを見開いて大粒のを流し、それでも笑顔で応じるのだった。

ああ……おはよう

かくして第一世界は「氾濫」の脅威を退け、100年ぶりにの闇が訪れた。
召喚されたの賢人達は、本来は水晶公が死ぬ事によって召喚術から解放されて原初世界へと帰還するだったが、一同はその選択肢を拒否。
原初世界への帰還の方法を模索し、物語は続いていく……。

余談

水晶公が時を飛び越えるために使った技術の多くは、光の戦士が繰り広げてきた冒険によって発見されたものである。
メインクエストクリア後に解放される80ID異界機構 シルクスツイニング』では、その中でも重要なファクターを締めていた「クリスタルタワー」「機工城アレキサンダー」「次元の狭間オメガ」が取り上げられている。ここで流れるBGMロングフォール」はこれらの要素を集めた構成となっており、非常に人気が高い。

光の戦士に救われた人たちが、光の戦士の冒険によって見つかった様々なものを使って、光の戦士を救うために立ち上がった。
これまでの冒険に駄なことなど一つもなかったのだと、「ありがとう」と世界の人々の願いを背にし、それを光の戦士に届けるため、水晶公は時間をえたのである。
こうした事から、ゲームをこれまでプレイしてくれてきたプレイヤーに対して感謝を告げる、メタ的なキャラクターとも言える。

なお「漆黒のヴィランズサービス開始時は「クリスタルタワー」は必須クエストではなかった。そのため、水晶公の正体発覚の際に「!?」となったプレイヤーも居たとか……。
その後、パッチ5.3「クリスタルの残」において「クリスタルタワー」が必須クエストになった。

ちなみに正体が発覚する時に彼の名前を呼ぶのと呼ばないとのでは、内田氏の演技が変わる。
それ以外の場面でも、「水晶公」と「グ・ラハ・ティア」の演じ分けが細かくなされている。

関連リンク

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/03/29(土) 01:00

ほめられた記事

最終更新:2025/03/29(土) 01:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。