溺死とは、水中などで息ができなくなり酸欠状態に陥り死に至ることである。
有名な死因の一つである。
言うまでもなく人間は水中で呼吸できない。また外的要因で溺れる場合も多い。
年齢・装備・水泳能力にかかわらず注意しなくてはならないし、過信はリアル死亡フラグになりうる。
海、河川、湖沼といった水場で発生する死因であるが、必ずしも水深の深い場所だけで発生するわけではない。例えば、病気による意識消失で昏倒した際に浴槽や洗面器、水溜まりといった場所に顔を付けてしまい、そのまま溺死することがある。レアケースとしては、泥酔者が屋外で睡眠中に豪雨に襲われ、雨水が気管に浸入して溺死してしまったという例がある。
特に子供は深い川で頭が下になってしまったり風呂で倒れたりということでも簡単に溺死する(頭が重いため)。
海では離岸流で岸から離される恐怖から流れに逆らって泳ぎ続け、力尽きて溺死することがあるが、離岸流は横に泳いでいくことで抜けられるため、流れに逆らわないようにしよう。
川では急な急な増水や流れが複雑なところに気をつけよう。
風呂では酔っていたり睡眠不足だったりすると、うとうとして顔が水面についても目が覚めない可能性があるので、注意しよう。
人間の体は水より軽いので、重いものを外し、体中の力を抜けば勝手に浮き上がることもあるが、溺死を免れるかは賭けなので、最後の手段にしよう。
河川においては水深・水流の大きく変わる箇所があり、光の屈折で水深が浅く見える錯覚もある。急な深みにはまり水底へ引き込まれパニックになった挙句、岩などに全身を打ち付けられるといった場合もある。
離岸流の他にも、苔などで足を滑らせて頭を打つ、落水・津波・洪水・危険生物・ダムの放水・低体温症・減圧症(潜水病)など原因は多岐に渡るため、環境に応じた危機管理をする必要がある。クラゲはもちろんカツオノエボシなども危ない。海外においてはワニ・ピラニア・デンキウナギで亡くなる人もいる。
本当に溺れる人は「助けて~!」と水面でバタバタ暴れるのではなく、静かに沈んでいくので注意。
(水面でバタバタしている時点で呼吸ができているので溺れない)
溺れている人を助けに行くとパニックになって抱き着かれ(水泳に長けた人物であっても)道連れにされる危険もあり、一旦わざと大きく沈むといった荒業もある。浮き輪や中身を捨てたペットボトルなどを投げるといった手も有効である。
台風や豪雨、津波・洪水といった水害に関しては、事前の情報収集で早期避難するといった対処も必要。万一の際は1mでも高所へ逃げる、2階以上で寝たり貴重品を上げておくといった対策も必要である。(→垂直避難)
溺死の所見としては、溺水肺と呼ばれる肺の膨張、吸引した水分が肺内の粘液と混じり合って微細泡沫として鼻口部から湧き出る、水に浸かっていたことにより皮膚がふやけているなどが挙げられる。また、他の窒息死と同様に眼瞼などに溢血点が見られることもある。これらの所見の中で、吸引した水の鑑定は特に重要で、気管や肺の中から水分が検出されない、あるいは通常の溺死よりも少ない場合、殺害後に水中へ投棄された可能性が高い。また、水の成分や水とともに吸引されたプランクトンや泥を鑑定することにより、溺死した場所がある程度特定できる場合がある。
掲示板
13 ななしのよっしん
2019/08/16(金) 18:44:55 ID: ysv6Kukvui
指摘されれば尤もだが、盲点だな
着用ライフジャケット原因か、浮力で動けなかった可能性
https://
14 ななしのよっしん
2021/12/17(金) 23:43:01 ID: V5ajUVTGF3
クレーン暴行 川に入るよう指示、溺死させた疑いで男を再逮捕 鹿児島県警
https://
15 ななしのよっしん
2022/06/18(土) 15:32:58 ID: cK7gE61k/1
朝日新聞オンライン版より
>「溺死の場合、ほとんどは顔が横か下のうつぶせの体勢。転落で首の骨を折るなどして動けなくなると、水深が10センチ程度でも水を吸い込んで死に至る」。用水路での死亡事故に詳しい奈良県立医科大の羽竹勝彦教授(法医学)は指摘する。
> 羽竹教授によると、08~17年の10年間に県内の水路で見つかった70人の遺体の解剖結果を分析すると、現場の水深の平均は約13センチしかなかった。死因は、溺死が半数以上を占め、脳挫傷や頸髄(けいずい)損傷などの外傷が続いた。
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最終更新:2025/03/28(金) 13:00
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