男爵とは、爵位のひとつである。
戦前の日本および古代中国における五等爵の一番下で、子爵に次ぐ爵位であった。欧州のバロン(英:Baron)の訳語としても使われる。女性形はバロネス(Baroness)。男爵領はバロニー(Barony)。
バロンは、元々フランク語で「自由民」を意味する言葉で、後に封建領主一般の総称となり、最終的に子爵位以上の爵位を持たない最下級の爵位となった。彼らは普段は公爵や伯爵などの上級貴族の有力家臣として仕えてはいるが、男爵領内の主権者はあくまでも男爵本人であるため、利益追求のためならば御恩奉公よろしくあっさり主君を替えたり、複数の大貴族に仕えることもあった。日本で言えば地頭や荘官にあたる。
欧州各国でバロンに相当する言葉が男爵位に当てられている。ただしドイツ(神聖ローマ帝国)ではフライヘル(独:Freiherr,自由卿)、スコットランドではロード(レディ)・オブ・パーラメント(Lord/Lady of Parliament,議会卿)がバロンに代わる男爵位の呼称となっており、これらの地域ではバロンという単語は外国の男爵を呼び分けるときや国内で単に荘園領主という意味に使われた。
イギリスでは上院(貴族院)議員になれる最下位の爵位である。口語で知り合いの男爵について言及したり呼びかけるときには、子爵以上の爵位のように「 ○○男爵/○○女男爵(バロン○○/バロネス○○) 」という形で呼ぶことは少なく、もっぱら「 ○○卿(ロード/レディ ○○) 」と呼ぶのが政界社交界での正式な作法とされている。子爵以上も等級を略した「所領名+卿」の形では呼ばれることはあるが、特に男爵はこの形で呼ばれることが多いのである。また現行のイギリスには一代貴族という制度もありすべて男爵に叙される。男爵から派生した准男爵(バロネット)は貴族ではなく世襲平民称号。
掲示板
26 ななしのよっしん
2022/05/28(土) 00:45:06 ID: qEjLRgJLDz
>>19
>なぜ架空の男爵はみんな濃いのか
真面目に言うと日本の場合、旧大名家は最低でも子爵で、男爵は明治維新後功労があった人に与えられたので、軍人・学者・実業家などの男爵がいろいろあったせいもあるかも?
27 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 14:09:32 ID: 9haoR7VwPR
何らかの活動(事業、探検その他)のための資産家として貴族を見た場合(史実というより物語類型)
大規模な貴族だと他人を支援して自分はパトロンのみに収まることが多いけど
男爵は自分で行動してる場合が多い
他人に全部任せるほどの資産がない、守るほどの家名ではない(領地自体が無いことも多い)、中途半端に責任ある立場でないので身軽
とか理由は色々ある
なので貴族の地位以外で名を上げてやるといった軍人・学者・実業家とかの登場例は多いかと思う
28 ななしのよっしん
2022/08/21(日) 07:47:26 ID: 3TQOZVhDOB
>>25
旗本は直臣の男爵格と考えて差し支えないよ
ドイツのReichsritter帝国騎士もFreiherr扱いなんで似たようなもん
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最終更新:2025/03/26(水) 08:00
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