百式とは以下の意味がある。
当記事では2.に付いて記述する。
アナハイム・エレクトロニクス社のΖ計画で生み出されたMS。型式番号はMSN-100(媒体によってはMSN-00100)。
元々は可変型MS「デルタガンダム」として開発された機体だったが、当時のアナハイムの技術では可変機構の導入が困難だったため、非可変機として再設計したのがこの百式である。
とはいえ、ムーバブルフレームやウィングバインダー(可変機として開発された名残)の採用により、非変形機としては最高水準の運動性を誇る。
アナハイム社のZ計画によって生み出された試作MSで、開発チームはアナハイム社で当時最高の人材で組まれていた。名称は開発主任であるM・ナガノ博士の「100年たっても使えるMS」という願いを込めて百式と名付けられた。
最大の特徴である金色の装甲は対ビームコーティングが施されたもので、小説版Ζガンダムでは材質は超強化プラスチックとされている。ただしこのビームコーティング塗装には諸説あり、『MSグラフィカ』の証言によれば資源衛星で偶然発見した特殊材料を調合した物だとも言われている。ちなみにガンプラ等の形で立体化される際、この装甲の質感については艶の有無などかなりの振れ幅がある。
本機のムーバブルフレームは実はΖガンダム用に試作されたもので、本来ならば先述の通り、アナハイム社初となる可変型MS「デルタガンダム」となるはずであった。外見デザインからも変形用のフレーム構造が確認され、各関節部は自由度の高い構造になっている。
ただし、当時の技術不足から変形に伴うフレームの絶対的強度が不足しているという致命的な欠陥を持っていた。この欠陥は構造的なものであり、フレームの補強は機体全体の再設計が必要であった。 その後ムーバブルフレーム技術の獲得によってZガンダムの開発が進むと、百式はプロトZの流れを汲む非変形型の機体として路線変更し、試作一号機がロールアウトすることになる。
性能面では元々ガンダムタイプとして開発されただけのことはあり潜在的ポテンシャルは非常に高く、量産型MSに引けをとらない。だが単純にスペックだけを見ると凡庸な機体であり、リック・ディアスとほぼ同等でもあるため本編後半などに登場する高性能MSにはさすがに見劣りするものの、パイロットのクワトロ・バジーナの力量もあって、特に接近戦で驚くべき戦果を上げることになる。これは機体の限界性能が他の量産機よりはるかに高かったからであるとされ、その反面操縦にはやや難のある機体でもあったと言われている。
『Zガンダム』終盤まで粘り強く戦うも最終的に大破、コックピットを空に漂流するシーンで作品のラストを飾ったが、続編である『ZZガンダム』ではアーガマに再度配備されてガンダムチームに使用されている。この機体は二号機ともデチューンされているとも言われたりするが詳しい詳細は不明である。
なお、型式番号をみると1年戦争のジオング(MSN-002)、第二次ネオ・ジオン抗争(逆襲のシャア)に登場するヤクト・ドーガ(MSN-003)やサザビー(MSN-004)と 同系列のように見えるが無関係である。
『Z-MSV』で登場した百式の改良型。エイリアン。両肩にビームガトリングガンやパルスレーザー砲を装備しているのが特徴。ここから百式改系としてさらに派生は進み、フルアーマー百式改、量産型百式改、陸戦用百式改が存在している。
余談ではあるが、『機動戦士ガンダムΖΖ』に「百一式」として登場予定であったが、流れてしまった。
TMSとしてロールアウトする予定だった百式のあるべき姿。可変機としての仕様はZガンダムが本命となったためデルタは存在しない筈の機体だが、近年では黄金色のウェイブライダーのテスト飛行現場が目撃されている。
→詳細は「デルタガンダム」を参照
G計画で開発されたγガンダム(リック・ディアス)の次の機体。開発コード「ε(エプシロン)ガンダム」の通称。
核パルス推進セイル「ブラッサム」に耐え得るガンダリウムεの開発が難航したことで、エプシィからデルタガンダムに設計および開発チームを一部移している。そのため、δ系は設定上エプシィのデザインを取り入れたという事になる。
→詳細は「エプシィガンダム」を参照
漫画「機動戦士Ζガンダム Define」に登場する機体。開発者はV作戦でテム・レイの助手を務めていたエドヴァルド・レイブン。アニメ版における百式に相当する機体であり意匠も近いが、肩や背部バインダーはリック・ディアス、頭部はΖガンダムに近い。この機体の登場は作者である北爪宏幸氏の「アナハイム製の百式にガンダムMk-Ⅱの意匠があるのはおかしい」という意向によるものであり、Ζ計画の機体であることがより強調されている。シャア(クワトロ)の搭乗機であることを意識してカラーリングは赤。のちに戦闘で損傷したため、「零式弐型」へと改修された。
弐型仕様のアムロ・レイ機も登場しており、こちらは白と紫を基調としたカラーリングで、フロントスカートにアムロのパーソナルマークが施されている。背部にビームキャノン付きのウイング・バインダーが装備されており、ある程度だが単独での飛行が可能。
永野護が描いたΖ主役機の没デザイン。これを藤田一巳がクリーンアップしたのが百式である。
マイアニメ1986年5月号に掲載された小林誠の俺設定『ジ・エボリューション・オブ・ガンダム』で零式試作機という名前が付けられ、その後のMSデザインにもかなり影響を与えた、と記されている。
上記の零式との関係は不明。
掲示板
202 ななしのよっしん
2025/03/07(金) 11:38:16 ID: v8C242L26C
そりゃあだって、単純にあの金ピカと「百」のインパクトがすごいもん
マニアじゃない最近ガンダム見始めた人がこれ見せられて「設定上、実は大したことないんです」とか言われても、心理的に納得しづらいでしょ
個人的にはそのねじれも含めて面白い機体だと思うけど
203 ななしのよっしん
2025/03/07(金) 14:53:14 ID: bK2JXR7Cfk
金ピカで目立つってイメージが付いてるけど、ガンプラ金メッキみたいな鏡面は実際の宇宙空間だと反射するのが背景しかないから擬似光学迷彩になるんだっけ?
204 ななしのよっしん
2025/03/25(火) 07:50:49 ID: LsUtvP6o8p
>>201
百式そのものは百年持たなかったけど、百式の機体コンセプト(装甲強度よりも運動性で回避する事を重視)
は以降のMSにも引き継がれて、そっちの意味では百年以上続いたとするフォローもあったりするな。
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最終更新:2025/03/28(金) 08:00
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