「約束の国」とは、星海社FICTIONSから刊行されているレフトノベル[1]である。全四巻。
著者は同志カルロ・ゼン、挿絵に同志巖本英利。
”『幼女戦記』[2]のカルロ・ゼンが贈る“共産主義英雄譚”開幕──。
クナーアン共和国大統領、ダーヴィド・エルンネスト。かつての共産主義国家ヒルトリアから独立した民族の祖国が経済破綻のすえ崩壊するのを見た彼は、自らの頭を撃ち抜く。そして目を覚ました彼が見出したのは、かつて青年時代を過ごしたヒルトリアの士官学校と若返った自分、それにともに過ごし、そして相撃った友人たちだった。
決して自由とはいえず、制度の硬直による不満が重なり、しかし自らが作り上げた未来には無かった平穏な秩序が保たれている懐かしのヒルトリアを見たダーヴィド。理想と現実との差に苦悩する中で、彼の行動はヒルトリアの崩壊に至る歴史の流れをごく僅かに歪めていくことになる……。
ヒルトリア社会主義連邦共和国。それは多民族の融和による社会主義国家。それは硬直・腐敗・官僚主義と民族主義に脅かされる諸民族の牢獄。そして「兄弟愛と統一」を理想とし、蒼旗を掲げる約束の国。
かつて目指した民族自決の理想と、誰も信じぬヒルトリアの理想と。正解は果たして何処にあるのだろうか?
5つの共和国、4つの自治区、3つの独立行政都市、2つの連邦直轄都市、1つの独立首都行政区からなる共産主義国家で、「形式においては民族的、内実においては社会主義的」の理念によって統一された連邦国家。国内にアルバルト、カレード、サルニア、タルヴォイ、ナーシュという5つの民族とその他の少数民族が混合して居住する多民族国家でもある。
政治面ではヒルトリア共産党による一党独裁体制を敷く。内閣である党中央委員会は5つの民族から一人ずつ選ばれた政治委員によって構成され、毎年輪番制によって中央委員会委員長が任命される。
軍事面では常備軍である連邦軍と各共和国による郷土防衛軍(TO)からなるヒルトリア人民軍を保有。
東西陣営どちらにも属さず、大陸中央部[3]で一個の勢力を築き上げている。
共産主義国家には珍しい蒼地の旗は、「祖国の澄んだ空の下に一つの家を作る」という理念によるもので、かつてはいがみ合っていた5民族が、互いに兄弟として一つの家族となった「約束の国」ヒルトリアの理想の象徴である。
5つの共和国のひとつで面積は最大。星暦1980年時の人口1050万人の6割をタルヴォイ族が占める。ヒュエン、ルーム、トラヤナ共和国、ペドリジェンと国境を接し、フェルシナ海にも海岸線を持つ。
5つの共和国のひとつでサービナに次ぐ面積を持つ。人口480万人の6割がアルバルト族。
V字型の国土の一方でヒュエンと接し、もう一方ではフェルシナ海に臨んで長い海岸線を有する。
5つの共和国のひとつでフルヴァツカよりやや小さい。人口340万人の半数をサルニア族が占める。
サービナとフルヴァツカに囲まれ、ごく僅かな海岸線のみがフェルシナ海に面している。世界的なスポーツ大会、スパルタキアード大会の開催を間近に控え、競技場の建設が進んでいる。
5つの共和国のひとつで面積はボルニアの約半分。人口220万人の半分がカレード族。
サービナから突出するように存在し、トラヤナ共和国、ヘレナ連合、ペドリジェンに国境を接する。
ヒルトリア最小の共和国。200万人の人口の9割をナーシュ族が占める。
ヒュエン、エースターライヒ共和国、エトルリアの三カ国との間に国境線を持つ、「西側」への玄関口。
同志ニワンゴ、関連動画が存在しないのはサボタージュと考えてよろしいですか?
掲示板
51 ななしのよっしん
2023/04/26(水) 18:32:26 ID: UpDuZRu/mJ
読んでないんだが内容やネタバレを適当にググったり>>8とか>>29>>30を見る限りじゃ
幼女戦記はドイツがモデルの国で反共の主人公が活躍する話で
約束の国はユーゴがモデルの国で共産主義の欠点をあれこれ描きつつ
やっぱ民主主義が一番だよねって方向で纏める物語って事になるのか?
だとしたら、そんな話ばかり書いてるカルロ・ゼンとかいう男はさぞや仕事熱心なので過労かもしれないし
過労が元で精神を病んで反共右翼とかいう危険思想に流されてる可能性もあるので
速やかに彼の自宅に医者を送って誰も来ない山奥の病院で脳を切り開いて精密検査する必要があるな!
52 ななしのよっしん
2023/12/28(木) 23:31:29 ID: pH/tyMYEao
実際の所モデルとなったユーゴが採用していた自主管理社会主義が経営や財政的に大失敗してしまい
建国から滅亡まで財政赤字状態だったのが破滅の要因となった
1960年代にはその赤字を海外からの借金と、西側諸国に出稼ぎに行った労働者たちの送金で賄っていたが
オイルショックによる不況で出稼ぎ労働者たちが職を追われ
ますます海外の借金に頼った結果チトー大統領が亡くなる頃の対外債務はもう財政破綻寸前にまでなっていた
53 ななしのよっしん
2024/05/16(木) 12:27:36 ID: 191B+7AlIh
結局根っこの問題は民族問題以前に
構成国を繋ぎ止めるだけの産業を作り出せなかったのが原因だった
チトー時代末期には雇用不足で110万人も西側諸国に出稼ぎ労働者を出し
さらに海外からの借款が溜まりに溜まったせいで
チトー死後の80年後半には年4桁%のインフレ、2000万人強の人口で400万人の失業者の経済危機と生活苦
国民の年間所得は1800ドル前後と欧州最貧国レベル
これに構成国同士の南北の経済格差は8、9倍
実質賃金は倍、失業者の割合は7、8倍と揉める要素しかなかった
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最終更新:2025/03/25(火) 00:00
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