ヤキトリ(小説)とは (ヤキトリとは) [単語記事]

『ヤキトリ』とは、属州地球産の備品であり、汎星系通商連合航路保守保全委員会指定による惑星原住知性種管轄局選定により業務受託を行う国連・総督府弁務官事務所合同許認可機構によって認証される特殊宇宙保安産業の宣伝・採用促進局の公認を受けた書籍シリーズ（著：カルロ・ゼン、絵：so-bin）です。

「要するに、カルロ・ゼンによる小説作品である、ということだ。あとは概要を読んでくれ」 -商連某武官

概要説明（汎星系通商連合百科辞典保守保全編集者委員会による）

小説『ヤキトリ』は、『幼女戦記』『約束の国』などの著作で知られるカルロ・ゼンによる小説作品であり、西暦^[1]2017年から、ハヤカワ文庫 JAより刊行されています。

商連軍の軌道歩兵「ヤキトリ」に志願した主人公イホツ・アキラの戦いを描く、串焼きの薫りとモーツァルトとお茶、そして『大満足』を確約する物語とのことです。

「商連」なる、異星種族の星間国家に支配され自治下にある、未来の地球。

パプキンなる国連の”調理師”のリクルートによって、「ヤキトリ」と称される商連軍の惑星軌道歩兵に志願した日本人アキラは、米国人タイロン、北欧人エルランド、英国人アマリヤ、中国人ズーハンという、ほとんど反りの合わない同僚たちとともに"K321ユニット”を編成。火星の”キッチン”で、促成にして高損耗の備品「ヤキトリ」としての教育を受けることとなるのだが……。

前述しました通り、「ヤキトリ」は、汎星系通商連合航路保守保全委員会指定による惑星原住知性種管轄局選定により業務受託を行う国連・総督府弁務官事務所合同許認可機構によって認証される特殊宇宙保安産業です。その法的地位は、備品です。商連においては、公的に「ヤキトリ」の語を用います。^[2]

「ヤキトリ」は、地球原住知性種からの志願により提供される、商連海兵隊の安価な代用品です。生産にあたっては、スペース・リンガ・フランカ（スリランカ語）および標準戦闘課程を記憶転写し、海兵隊初期教育課程を合格した上で出荷されます。留意点として、「茶」と呼ばれる薬物に依存する体質を持つほか、無重力下においては異常行動防止のため鎮静効果を持つ現地音楽（個体名：モーツァルト）の放送が推奨されています。

現状では、第一契約二年間における生存確率は5割未満、降下作戦投入部隊では7割ほどとなっています。商連海兵隊の機能面における代用品ではありますが、地球総督府は商連海兵隊との互換性については保証しかねるとしています。なお、「使い捨ての傭兵業」であるとの誹謗は、事実無根です。

「基本的に、劣化した現代版のセポイだと思ってくれ」
「投入され次第、激烈に消耗する」
「リクルートされた兵隊モドキこと軌道降下する歩兵の俗称さ」 - ヴァーシャ・パプキン

「要するに、鉄砲玉。」 - イホツ・アキラ

イホツ・アキラ（伊保津明） - CV.坂泰斗

日本人。男性。「ヤキトリ」K321ユニットのひとり。
閉塞しきった日本社会に反発し、再教育のため収容所送りになっていたところをパプキンにリクルートされ「ヤキトリ」に志願する。独立心旺盛な一方、我が強く協調性には欠ける。

米国人。男性。黒人。「ヤキトリ」K321ユニットのひとり。
穏健かつ紳士的でありアキラとの仲は悪くない。ただし、中立の位置につくこともある。

中国人。女性。「ヤキトリ」K321ユニットのひとり。
極端な性格でこそないが、自己のペースをつらぬき、他人に合わせようとしない。

北欧人。男性。「ヤキトリ」K321ユニットのひとり。
礼儀正しいがズーハン同様に醒めており、一匹狼めいたところがある。

アマリヤ・シュルツ - CV.鬼頭明里

英国人。女性。「ヤキトリ」K321ユニットのひとり。
積極的で意思が強く、しばしば高慢さが鼻につくためアキラとは犬猿の仲。

国連職員。汎星系通商連合航路保守保全委員会指定による惑星原住知性種管轄局選定により業務受託を行う国連・総督府弁務官事務所合同許認可機構によって認証される特殊宇宙保安産業管轄汎人類担当官認可資格保持者。
地球側の「ヤキトリ」担当官、つまり”調理師”としてアキラたちをリクルートし、火星へ送り出した。流暢なスリランカ語で商連人とも渡り合うが、「ヤキトリ」については、なにやら含むところがある様子。