緋色の空とはアニメ「灼眼のシャナ」の第1期シリーズ「灼眼のシャナ」、第1話〜第16話の前期オープニングテーマ曲である。
また同アニメのOVAの主題歌のことも指す。
アニメ、「灼眼のシャナ」の前期オープニングテーマ曲として採用された、I'veに所属する川田まみのセカンドシングルである。カップリング曲として『another planet』が収録されている。両曲ともに作詞は川田まみ自身が行い、作曲・編曲はI'veクリエイター陣の最年少の中沢伴行が携わっている。
注目すべきは、作詞にクレジットされているのが川田まみ単独であるということである。
当時、川田まみの代表曲「明日への涙」「eclipse」などの場合は、作詞:KOTOKO 作曲:中沢伴行という組み合わせが多く、楽曲製作作業に「ボーカル以外には」大きく関ってはいない感じだったが、2005年2月23日にリリースされた『radiance』から作詞:KOTOKO・川田まみ 作曲:中沢伴行と、共作ながらも初めてクレジットされ、そして今回は完全に単独表記とされていることである。
ジェネオンエンタテインメントより2005年11月9日に発売された。
発売当時はこれまでのじっくり聞かせるような川田まみと違い、 『緋色の空』の曲調は結構アップテンポで、これまでの川田まみの楽曲の中では一番激しいものである感想を抱かせる曲と好評であった。感想にも「熱くなる曲」、「テンションが上がる」、「疾走感がたまらない」といったものがある。
初回限定盤の特典としてDVDに収録されている『緋色の空』PVは独特の表現があり、ファーストマキシシングル『radience』の曲調に比べて間延びした感じだったPVよりも動きがあって、いい感じと映像には好評ではあるが、包帯人間や、謎のダンサー達の演出は良く解らないという意見も多い。
また加えて、ジャケットにある様な『緋色の空』のシーンが、ほんの数カットしかないのも残念という感想も多い。
それに関しては川田まみは以下のように語っている。
川田:「CDジャケットのデザインが空をバックにしたものだったので、そういったイメージは私の中にもありました。同時に、監督さんは音楽を聴いて夕陽を思い浮かべたそうなのです。でもまさか、廃墟で撮影したりヘリが飛んだりするとは思ってもみませんでした。いい意味で私の期待を裏切られたって感じです」
Q:「時々インサートされる男性や女性のダンサーたちも刺激的でしたね。なんと言ったらいいのでしょう……前衛的というか」
川田:「「緋色の空」がロック調ですので、最初は男性ロックバンドを登場させようかと思っていたんですよ。でもそれでは普通すぎるということで、少し不思議なイメージを出そうかと。そこでダンサーを登場させることになったのですが、曲に合わせてただ踊るのではなく、今までにないような踊りをしてもらうことになりまして。そういう演出を入れてもらったおかげで、映像としての“曲”にもメリハリがついたと思います」
歌詞に関しては、注目しても「灼眼のシャナ」の世界観を意識して書かれた言葉が多く見受けられる。
(例えば「現れる陽 紅(くれ)る世界」、「使命果たしていくだけ」、「また灯(ひ)がひとつ落とされ そっと何処かで消えた現実」、「そして紅(くれない) 紅塵(こうじん)を撒き」など)
この歌詞に関しては作詞した川田まみは以下のように語っている。
“炎髪灼眼の討ち手”であるシャナは、すごく儚くて切なさを持ってる反面、力強さも持っているじゃないですか。中でも、シャナの中にある“ツンツンとした一面とかわいい部分”という「ツンデレ具合」へ惹かれてしまうんです。じつは私自身も、シンガーとしては“クールで切ない影を持った”イメージを打ち出してますけど、普段は“とても根明でいつも笑っている”性格なように、2つの表情を持っているんですね。そういう私の中にある二面性が、シャナの持つ表と裏の姿と重なりあうようで、すごく共感を覚えてしまいました。
先に原作本を読ませていただいたとき、その世界観へスーッと引き込まれてしまった自分がいたんです。文章には、紅などけっこう固い言葉がいろいろ綴られてるんですけど、すごく読みやすいのも、それだけ「灼眼のシャナ」の世界観が完璧に作りあげられていたと言うか、「真っ直ぐな意志」じゃないですけど、1本芯の通ったイメージがあったからなんですね。その「真っ直ぐな意志」をどうにか歌詞として伝えられないか…というところから、『緋色の空』の制作は始まっていきました。
制作スタッフの方々からも、あらかじめ「「灼眼のシャナ」の世界観を表すような詩にしていただきたい」という要望があったんです。それ以前に、作品の持つ世界観へ強く共鳴していたこともあり、作曲/編曲を担当した中沢伴行さんの作りあげた楽曲へ身を預け、そこから産み出された想いを『緋色の空』へは綴っていきました。
そしてよく間違えるこの曲タイトル、『緋色の空』の読み方(ひしょくのそら)に関しては以下のように語っている。
本当は(ひしょく)という呼び方はしないんですね。じつは私が「灼眼のシャナ」に対して抱いたのが、「赤」や「炎」「紅蓮」など強い言葉のイメージと同時に、「儚さ」でした。なんでもかんでも前へ突き進んでくと言うよりは、どっか陰に切なさを感じていたり、夕焼け空のような寂しさを覚えていたり。だからこそ、ありきたりな「情熱」が云々という言葉を歌詞には絶対したくなかったんです。そこから、「緋色」という言葉を選び出したんですけど。メロディに載せて唄うと、(ひいろ)という言葉の響きじゃ柔らかすぎる印象を与えてしまう。でも楽曲面では、スピード性や強さなどの臨場感を押し出していってこそ活きてくることもあり、「あえてその雰囲気に合う呼び方にしよう」との想いから(ひしょく)と呼ぶようにしました」
つまり本来の読みは(ひいろのそら)で当たっているのだが川田まみの作詞へのこだわりから(ひしょくのそら)と読むように作った造語と認識して差し支えない。
ニコニコ動画においては歌ってみた、弾いてみた、MADなど様々なものがあるがJOINTほどの数はなくシャナMADも少なく、どちらかといえば良質の音を求めた動画に偏っている。
動画内でもそうであるが「ひいろのそら」とコメントをして「これはひしょくって読むんだよ」と指摘される光景を目にする。
というわけでひしょくなのでよろしくお願いします。私的であるがこの曲でシャナに興味を持ったならば一期一話から視聴することをオススメする。
しかし灼眼のシャナ特有の世界観はかなり広く、語句、人物名、能力なども膨大な量であり、やはり好みはひとそれぞれかなーと思う。(紅世、フレイムヘイズ、トーチ、存在の力、自在式など)
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最終更新:2025/04/03(木) 02:00
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