作画監督とは、アニメーションの作画を統一・統括するために立てられた機能のこと。略して「作監(さっかん・さくかん)」と言う。
もともと、ディズニーなどのアメリカのアニメーションでは、キャラクターごとにアニメーターが割り当てられているが、日本ではカットごとにアニメーターを割り当てている。
しかし、これではアニメーターのそれぞれの特色が強くなってしまい、統一性を失ってしまう。
そこでカットごとのデザインと統一性を失うのを防ぐために、設立された役職が作画監督である。
具体的な仕事内容としては、原画マンの上げた原画をチェックし、必要とあれば上から修正用紙を用いて修正の画や、指示を入れる。レイアウト段階から直しを入れる事も多い。
誤解されることがあるが、作画監督が気を使うのは絵柄の統一性だけに留まらない。作画の最高責任者であるため、演出意図を汲んだ上での表情等のニュアンスや動きの調整、パーツの描き忘れや設定との齟齬などのミスが無いかのチェック・修正。更には根本的なクオリティアップが求められる事も多々ある。
これら作画監督を更に統括する「総作画監督」という役職がある。
テレビアニメにおいて、作画監督は各話ごとに担当するが、総作画監督は作品一本通して担当するのが普通であり、キャラクターデザインを手掛けたアニメーターが担当する場合が多い。
動画の直しに関しては作画監督の仕事ではなく、「動画検査」という役職が別にある。
また、背景については「美術監督」が担当する。
1960年代に東映動画(現・東映アニメーション)によって、確立された。
1980年代以降では、キャラクター・メカニック・エフェクトで作画監督を分けるアニメも増えている。
さらに近年では「作画監督補佐」や「作画監督協力」などの補助的な役職なども散見されるようになり、作画監督の名を冠したスタッフが1話の中で大人数クレジットされるような珍事も見られる。
ちなみに作画監督がきちんと仕事をしなかったり、不在だった場合は「作画崩壊」を発生させてしまうことが多い。(とは言え、このような事態が起こるケースというのは、制作スケジュールそのものが崩壊したために、満足な直しを入れる時間を取れなかったという場合が殆どである。)
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最終更新:2025/03/13(木) 15:00
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