緑茶とは (リョクチャとは) [単語記事]

曖昧さ回避

緑茶とは、

日本で最もよく飲まれている茶の一種で、文字通り緑色の液体である。
緑茶(生放送主) - ユーザー生放送の配信者。複数名いるので当該記事で曖昧さ回避。
ニコニコ動画英雄譚などの投稿主→緑茶（メドレー作者）
マーベラスエンターテイメント発売のPSP用ゲームソフト『Fate/EXTRA』に登場するキャラクター、アーチャー（Fate/EXTRA）のこと。

ここでは、１.について解説する。

概要

抹茶や煎茶など色々な分類がある。

ある調査によれば、日本でモニターに吹きかけられる確率の高い飲料第二位であるとされる。^要出典

緑茶、ウーロン茶、紅茶の違いは製造工程での発酵の違いによるもので茶葉自体は同じものを使用されている。緑茶（不発酵）ウーロン茶（半発酵）紅茶（発酵）緑茶は緑色を保つために蒸気熱を加えて発酵しないようにしている

お茶の葉を加熱処理することで発酵を止めたもの緑茶、ウーロン茶、紅茶（お茶の葉の発酵を続けるとウーロン茶、紅茶と変化していく）。

もしくはそれにお湯を注ぎ、成分を抽出した飲み物。日本の緑茶は日本茶といわれ、他の国にはない、蒸すという工程を施すのが特徴。この蒸す工程は中国のごく少数流派だったという説がある（湿潤な日本の風土に製法が合っていた）。中国では釜炒りが普通である。

日本で広く普及しているが、大陸中国やモンゴルなどでも飲まれている。

緑茶を使用した料理に、お茶漬け・茶そばなどがある。

カテキン（ポリフェノール）が豊富に含まれているため殺菌に優れ、商品によっては消臭剤の成分としても使われる。

ビタミンA,B,C,E,カフェインも豊富に含まれる

ビタミンA,B,E,は茶葉に多く含まれ脂溶性ビタミンのため水に溶けにくく茶葉ごと食べるほうが良いとされるのはこのためから

熱に壊れやすいビタミンCも含まれているが、カテキンとビタミンEを持っているため熱湯を入れてもビタミンCが壊されない強みがある（抗酸化剤として作用）

お茶はカフェイン含有量が意外と多いことで有名だが、お茶のカフェインはテアニンが含まれている事でカフェインの作用をゆるやかにさせテアニン自体のリラクゼーションや睡眠改善の作用も高めている。また、「お茶はコーヒーよりカフェイン含有量が多い」という認識が一部で広まっているが、これは一部誤りである。こういった記事の内容は「茶葉とコーヒー豆を同じ重量で計測した場合、カフェイン含有量は茶葉の方が多い」である。しかし、実際に飲み物として淹れた場合、お茶1杯当たりのカフェイン量はコーヒーの半分程度となる場合が多い。

薬を飲むときにお茶と飲むのを避けるのは含まれているタンニンが不溶性の鉄塩を作り出し鉄分の吸収を阻害してしまうため

緑茶の生産地

大小合わせると全国のあちこちでお茶を栽培しており、銘柄茶の種類は100を超えるとも。

日本一の生産地は静岡県であり、牧之原の茶畑から眺める富士山は静岡県の風景として頓に有名。とくに関東以東に住むものにとっては東海道新幹線などで静岡を通過する際に茶畑の広がる風景をよく見ることなどから、お茶＝静岡県というイメージが強い。その中でも有名なのが大井川上流の川根茶と静岡茶の発祥地ともいわれる本山茶だろう。

基本的に暖かい場所で育てられており、九州では特に広く栽培されている。しかし、九州（特に鹿児島県と宮崎県）のお茶が静岡のようにブランド化されなかったのは、もともと北アフリカ方面への輸出用作物、後にブレンド用の荒茶として販売されることが多いからである。無論、全くブランド化されていないわけでもなく、とりわけ鹿児島県内の知覧茶は知名度が高い。また、玉露の名産地で名高い福岡県の八女茶、釜炒り茶で知られた佐賀県の嬉野茶なども有名であり、関西のお茶屋ではこの三産地を九州三大銘茶としてセット販売することも少なくない。熊本も茶処で知られ、くまもと茶といわれている。また、九州では中国の影響で釜炒り茶の生産も盛んであり、佐賀、長崎の大産地では釜炒り茶も作っている（嬉野はかつて釜炒り茶産地として知られた）ほかに大分、宮崎には伝統的な釜炒り茶の製法が伝わる集落があり、名物となっている。

京都府の宇治も高級茶の産地として知られており、宇治茶の名やカキ氷の宇治金時などの語源ともなっている。しかし、世に出回っている宇治茶ほど宇治市には作付けされておらず(40ha。周辺自治体をあわせても80ha)、今日宇治茶の多くを占めるのは府内有数の茶処、和束町のほか、宇治田原町や山城町であり、丹波、丹後の茶産地からの茶葉も使っている。また宇治市のすぐ隣の三重県は全国3位の生産量を誇り、宇治茶使用のお菓子などはだいたい三重県産を使っている（調べてみれば分かるが、一定の条件こそあるものの、使用認可されている）。

三重県産は総じて伊勢茶といい、味が濃厚なためにお菓子への利用が多く、またかぶせ茶は日本一であり、度会（わたらい）、水沢（すいざわ）などの産地がある。滋賀県も朝宮茶や土山茶、政所茶など茶産地が多く、かぶせ茶産地として名高い所がある。奈良県もお茶栽培が盛んで大和茶といわれている。こっちは味わいは宇治茶に近く、あっさりしている。岐阜県（白川茶、揖斐茶など）や愛知県も茶栽培が盛ん。

中四国地方も茶産地が点在する。島根県松江市は松平不昧公の茶文化を継承し、午後に茶菓子を供する食文化があり、出雲地方の茶（出雲茶とも）はその茶菓子に合った薄味である。また、高知県にも茶産地が点在し、風味づけのためのブレンド茶産地として名を馳せた。

関東では江戸時代から銘茶の産地として名を馳せた狭山茶も有名。火入れという作業を施すために味が濃厚である。色は静岡、香りは宇治、味は狭山でとどめさす、と茶摘み歌で自画自賛しているように、味の旨味の強さに定評がある。

また、抹茶産地として愛知県の西尾市と京都府の和束町は非常に有名である。

基本的に寒冷地ではお茶は育ちにくい。そのため、新潟県村上市から茨城県奥久慈あたりがお茶の北限といわれているが、小規模な産地なら東北地方にも点在している。

季節を告げるものとして緑茶

初物の緑茶は初夏の風物詩でもある。茶摘の歌などで歌われているようにその頃がその年の最初の収穫となる。
「なつーもちーかづくはーちじゅうはちや」と歌った記憶は、静岡県で幼少期を過ごしたものなら誰しも共有しているのではなかろうか。

実際の現代的な茶の収穫は、エンジン駆動のでかいバリカンで畝ごと刈っていくなかなか壮観なものである。
あの、青々とした茶葉の香りとかすかに混じるエンジンオイルの匂いもまた、忘れがたい初夏の記憶である。

主な紙・缶・ペットボトル入り緑茶

発売年	商品名	メーカー	解説	監修・茶葉生産
1989年	お～いお茶	伊藤園	ペットボトル緑茶の火付け役
2000年	生茶	キリンビバレッジ	生茶パンダが人気に
2004年	伊右衛門	サントリー	一時、生産中止になるほどの大ヒットを記録	京都・福寿園
2005年	若武者	アサヒ飲料	現在の商品名は「香る緑茶いぶき」	静岡・
2005年	一(はじめ)	コカコーラ		中嶋農法栽培
2007年	綾鷹	コカコーラ	プレミアム緑茶で他の商品と差別化	京都・上林春松本店
2009年	辻利	JT	現在は飲料事業から撤退	京都・辻利