行列とは、
1 | 2 | 3 | 4 | ||
5 | 6 | 7 | 8 | ||
9 | 10 | 11 | 12 |
上記の行列は (3×4) 行列である。 (1, 2, 3, 4) のような水平成分を行、 (2, 6, 10) などの垂直成分を列という。各成分を行と列の番号で指定できる。例えば7は (2, 3) 成分である。ベクトルは水平または垂直の成分のみからなる行列と見ることができる。
この記事では行列を表記するとスペースを取るので、(m×n)行列の成分表示A=[aij]m×nをする。明らかな場合は[aij]m×n=[aij]と書く。
行列同士の演算は以下のように定義される。i, j, k, l, m, nは自然数、x, aij, bijは通常は複素数もしくはその部分体である。
このとき、次が成り立つ。
和に関してA, Bがともに(m×n)行列である必要がある。積に関してAが(m×n)行列である場合はBは(n×k)行列である必要がある。したがって、k=mでない場合はABが定義できてもBAは定義できない。また、k=mであってもm≠nである場合、行列のサイズが異なるので一般に交換法則AB=BAは成り立たない。さらに、k=m, m=nであっても交換法則は一般には成り立たない。
なぜこのような厄介な積になっているかというと、線形変換という変換があるためである。
(x2, y2)は(x1, y1)の線形結合(つまり定数倍したものの足し算)で表すという変換である。もう一度作用させる。
この時、(x3, y3)は(x1, y1)で表すと以下のようになる。
x3=(ea+fc)x1+(eb+fb)y1
y3=(ga+hc)x1+(gb+hd)y1
これは行列とベクトルで書くと以下のようになる。
x3 | = | e | f | a | b | x1 | ||
y3 | g | h | c | d | y1 |
つまり、行列の積は線形変換の合成を表現するのに都合がいいように定義されているのである。
k=m, m=nの場合である正方行列は座標系の変換を表現するのに都合がいいため、数学や物理で非常に重要な役割を持つ。理系の大きな壁となっているが、そのほかにも都合のいい性質を多く持つため、純粋数学はもとより、物理数学のほぼ全ての方面で当然のように現れる基本的概念である。しっかりと理解し習得しておきたい。
掲示板
8 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 05:48:41 ID: d7s23Scve6
表列の各成分のグラフ的解釈
各ノードに該当の実数が割り振られる
各成分毎に実数値の積が行われ、ノードの本数だけ総和がとられる
9 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 05:56:17 ID: d7s23Scve6
前の図を行列内部のノードを省略して書いた図
最下部の図から、実数は解放短ノードの無いノードのみのグラフ、ベクトルは解放短ノードの組が一つだけあるグラフ、行列は2つあるグラフと解釈される
3つ以上解放短ノードのあるグラフは通常テンソルと呼ばれる
10 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 06:04:57 ID: d7s23Scve6
x解放短→〇解放端
これはペンローズのグラフ記法、ペンローズのヒエログリフなどと呼ばれる
群論、線形代数の圏論的解釈の入り口として有用
以下のものがわかりやすい
https://
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/15(土) 05:00
最終更新:2025/03/15(土) 05:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。