野球で戦争する異世界で超高校級エースが弱小国家を救うようです。とは、原作・海空りく、漫画・西田拓矢による漫画作品である。
超高校級球児が異世界で野球に挑む!甲子園からの帰路、命を失った常夏太一。未練を残したまま死んでしまった太一が、行き帰り元の世界に戻るためには、野球で全てを決める異世界で弱小国家の人々を救う必要があった!?異種族の身体能力を相手に、最新の理論に裏打ちされた技術で勝負を挑む――!
事故で命を落とした甲子園のスター選手・常夏太一(とこなつ・たいち)が、生き返るために必要な徳を積むため、野球で戦争する異世界「ガリア」のマウンドに立つ異世界転移野球漫画。
原作の海空りくは『落第騎士の英雄譚』『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』で知られるライトノベル作家だが、本作は原作付きのオリジナル作品であり、「原作小説」は存在しない。
野球選手としての実力のみならず抜群のリーダーシップでチームを率いる主人公の痛快なキャラクター、意外にも本格的な野球描写、ヒロイン達(たまに太一)の尻に拘った描写に定評がある。
太一が入植した弱小国家。様々な種族が暮らしているが、戦争で領地や住民を奪われ、太一の加入時点で選手は女性と子供が5人だけ、数合わせに老人と犬が出場しているなどチームの体を為していなかった。
投げてはMAX158km/hのストレートと多様な変化球を持つ本格派右腕、打っては夏の甲子園通算打率.700のスラッガーという超高校級の野球選手。甲子園からの帰路で起きた事故で命を落とすが、才能を惜しんだえらい神様に救われ、家族に恩を返すため、異世界「ガリア」の弱小国を救い徳を積めば生き返らせるという提案を受け入れる。
少々口の悪いところはあるが、良い意味で体育会系の爽やかな熱血漢。野球に関する豊富な知識と指導力から選手としてのみならずコーチとしても一流であり、ガリアの野球が技術的に未熟な理由を「野球の技術が兵器の設計図のように占有され広まらないから」と分析するなど頭も回る。「野球は楽しいもの」という信念を持ち、戦争の手段として人々を苦しめている状況を好ましく思っていない。
投手→捕手。太一加入までのリーダー。種族・女騎士。女性ながら130km/h前後の速球を投げられるなど人間よりも高い身体能力を持つが、「鎧を脱ぐのは負けて虜囚になった時だけ」「男との決闘に負ければ相手の所有物」などの習わしがある。
太一との決闘に敗れて彼をリーダーと認め、尻がデカい(土台が鍛えられている)ことと勝ち目のないマウンドで最後まで腐らなかった根性を見込まれてキャッチャーに抜擢される。
一塁手→三塁手。クルーシェの幼馴染。人間とドワーフのハーフ。小柄で足も遅いが、父譲りの力と器用さを持つ巧打者。
考えすぎて行動が遅れる癖があるため傍目にはぼんやりしていると思われがちで、練習では打てるが試合では活躍できなかった。太一に試合中に考える力を認められ、クルーシェと並ぶ主力選手に成長していく。
送球もままならない四十肩だが、クルーシェの球を受けられる選手が他にいないために捕手をやっていた。太一のチーム改革の第一弾として一塁手にコンバートされ、選手の補充後は裏方に回る。
二塁手。サキュバスの子供。紫髪でダウナー。守備での見せ場が多い。
人狼族の国。人狼は俊足を始め人間の上位互換と言える身体能力を持ち、目は少し悪いが耳と鼻が非常に良く、嗅覚でミットの位置をカンニングしてコースを読むことが出来る。ただし能力頼みで技術は未熟であり、彼らもまた戦争で多額の負債を抱えた敗戦国である。
ガリアに来たばかりの太一に挑発を受け、フリーダムに戦力を整えるために国家の併呑を賭けた「決戦」を挑まれる。
ヴォルフスムントのリーダーでエース。小柄な少年に見えるが実は女性。人狼は女性がまとめ役になるのが常識だが、殆どの他種族は男性が上に立つため、対外的には嘗められないよう男性として振舞っている。
中堅手。ユーリの妹。男女問わず肉付きを触って確かめる癖がある。
太一に警戒されるほどのバッティングセンスを持ち、併呑後も4番を打っている。
左翼手。小柄で手足が短く、本人も気にしている。
フリーダムとの試合までは名前も呼ばれないモブ扱いだったが、併呑後はニーナに代わって一塁手となり、攻守に堅実な活躍をする。太一が旧ヴォルフスムントの選手の八百長を警戒していたため、真面目に練習していたのに一部読者に疑われていた可哀想な男でもある。
フリーダムの隣国。ドワーフは力が強く器用だが、野球に関しては脳筋で大して強くない。
アティの祖父。野球に必要な基礎能力を鍛えるための野球ダンジョンを生涯をかけて作り上げたが、自国民の理解は得られなかった。兎獣族を虐げてきた過去を清算できなかった贖罪として、WSTとの戦争に向けたフリーダムの特訓に協力する。
兎獣族の国。非力な兎獣族は前時代の戦争ではあらゆる種族から虐げられていたが、俊敏性や視野の広さ、全身のバネなど野球に必要な能力を高水準でバランスよく備えていたため、野球で戦争をするようになると一転強国となり他種族への復讐を始めた。なりふり構わず出塁し、機動力で試合をかき回す超高速野球が持ち味。
戦争でフリーダムやドワーフの国の住民を奴隷として連行し、ヴォルフスムントにも多額の負債を背負わせている。
ガリア最強の身体能力を持つ竜人族の少年。元はフリーダムに拾われた孤児でクルーシェやアティとは幼馴染。かつてはフリーダムのエースだったが徐々に増長し、戦争で敗退行為をした挙句に敵国に寝返った最低の売国奴。
自分で認めるほどコントロールは良くないが、それを補って余りある球威とベース前で折れるように切れ込むスライダーを武器とする。
WSTのリーダーで捕手。前時代に迫害を受けた祖父の世代から他種族への激しい憎悪を植え付けられた冷酷な暴君。他国のみならずチームメイトをも恐怖で支配している。
姑息な盤外戦を行う卑劣漢だが捕手としては一流であり、キャッチング技術と戦術眼でドレイクの制御の利かない豪腕を巧みにコントロールする。
エルアライラーの妹。彼に命じられるまま本来禁止されている試合外の破壊行為に手を染めており、「死神インレ」の異名を持つ。
種族特有の敏捷性を活かした走塁のスペシャリスト。彼女の代走で投手にプレッシャーをかけるのがWSTの必勝パターンとされる。
気弱そうな少年。エルアライラーに命じられてわざと死球を受け出塁するが、怠慢走塁で併殺を取られ(ほぼホーランドのせいだが明らかに油断はしていた)、懲罰交代を受ける。
ガラの悪い青年。バントを失敗してフライを上げ、怠慢走塁でアティのトリックプレーにかかって併殺を取られ、ピーター共々懲罰交代を受ける。
ドレイクの腰巾着をしている小男。出場選手ではなく、フリーダムとの試合では観客席に奴隷達を連れ出して甚振っていたが、えらい神様に見咎められて気絶させられた。
監督妖精。インテリ風の少年。神に代わって世界を監視する妖精でありながら自国の不正を容認し、適度に目を瞑るくらいで丁度いいとまで宣っている。
南国ルアン島の国。鬼ヶ島との試合を前にしたフリーダムのために、ユースティアが紹介したキャンプ地。フリーダムとの合同演習の申し出を受け入れて宿を提供するなどフリーダムをバックアップした。
「球戦協定」施行以来無敗を誇る悪魔族の国。外見は和風で日本の鬼に似た者が多い。
国柄は陽気で享楽的だが、その実態は人間を食らう人食いの種族である。かつての戦争時代は侵略者を食っていたようだが、「球戦協定」で外敵を食える機会が減っても相変わらず国民は真面目に働かずついには飢饉に陥り、他国の人間を食うために全世界に向けて宣戦布告した。
鬼ヶ島のリーダーで唯一の投手。普段はダウナーな青年だが、激しい気性の「裏」の顔を隠し持っている。
享楽的な国民達に頭を悩ませており、裏の顔は彼らをグータラと呼び怒りを覚えているが、表の顔はそれを押し殺して彼らなりの平和を守るために戦っている。
表のスクナはサブマリンからナックルボールを投げる変則左腕。裏のスクナはMLBで主流のフォームから剛速球を投げ下ろすゴリ押し右腕。
一塁手。太一と互角の体格を持つ悪魔族で、バッティングの実力は太一が甲子園で戦った強豪校の4番並。
性格は子供っぽく大の負けず嫌い。弱い者のために強い者が損をするのは許せないという弱肉強食の思想を持ち、食うのは自分より強い者だけと決めている。
弱い選手に足を引っ張られている太一を見かねてチームに引き込もうとしたが、太一が自分よりも強いと理解すると強烈な敵愾心を燃やし、全力の勝負で太一を倒して食うと宣言する。
捕手。覆面をした和装の少女。子供っぽい酒吞童子やスクナのお目付け役。目の良さを活かした分析を得意とする理論派で、試合中はメンタル難のスクナに代わってチームを纏めている。
素手で摘むように捕球して即座に牽制球を投げられる剛腕と、時が止まったと感じるほどの動体視力「百眼」を持つ。
三塁手。影のような頭部を持つ騎士。元は移民であり、牛鬼に食われたが腹を掻っ捌いて生還した。高潔に見えるが中身は他の国民と大差ないようで、享楽に耽る国民達と一緒に騒いでいた。
バットが消えたように見えるほど速いスイング「ファントムブレード」が持ち味の巧打者。
中堅手。フランケンシュタインの怪物のような少女。珍しい死体が好きらしい。「改造変態」で自身に組み込んだ異種族の身体機能を駆使する。
巨体を持つ怪物。鬼ヶ島の中でも大食らいであり、入植を希望した移民を問答無用で食ってしまう。
野球が好きなえらーい神様。見た目は野球好きのオヤジそのもので猛虎弁で話す。戦争の絶えないガリアに呆れ、三十年前に国家間の揉め事を野球で解決する「球戦協定」を定めた。
太一にとっては生き返るチャンスを与えてくれた恩人のはずだが、ハゲ呼ばわりされるなどぞんざいに扱われている。
ガリアを管轄する女神。マロンら妖精達が言う「神様」は彼女の事と思われる。えらい神様を「先生」と呼び、強引な介入に呆れている。
旧時代のガリアは暴力の蔓延した戦乱の世界であり、劇中でも妖精の目を盗んだWSTの不正を裁けないなど、読者からは当てにならない管理者と見られている。
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最終更新:2025/03/16(日) 18:00
最終更新:2025/03/16(日) 18:00
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