一般によく知られた錬金術とは、物質をより完全な存在に変える賢者の石を創る技術のことをいう。
この賢者の石を用いれば、卑金属を金などの貴金属に変える事ができるという。
しかし本来は、一般の物質を「完全な」物質に変化・精錬しようとする技術のことであり、さらには人間の霊魂をも「完全な」霊魂に変性しようという意味を持つこともあった。
つまり、古代~中世ではよくある「不老不死」の研究の一種である。
また、錬金術は神が世界を創造した過程を再現する大いなる作業であるとされる。
ホムンクルスのように、無生物から人間を作ろうとする技術も「一般の物質から、より完全な存在に近い魂を備えた人間を作り出す」という意味で錬金術と言える。
心理学者C・G・ユングは錬金術を人間の意識の成長を意味すると定義付けた。
錬金術の試行の過程で、現在の化学薬品の発見が多くなされ、実験道具が発明された。その成果は現在の科学にも引き継がれている。
例えば、金からエリクシールを取り出すために必要な「万物融解液」の発見の過程で、硫酸・硝酸・塩酸など様々な溶解液が発見された。
他にも磁器や蒸留、火薬といったものが発見されている。
原子量198の水銀に原子量8のベリリウムを加速器でぶつけると、原子量206のポロニウムとなる。この物質は陽子の分離エネルギーが負であるため、陽子をひとつ放出して原子量205のビスマスとなる。このビスマスは放射性物質であるので、2度α崩壊して原子量197の金となる。この金は安定同位体であり、自然界に存在する金と同じものが得られる。
もっとも、長い年月と膨大なエネルギーが必要なため採算が合わないのだが。
核融合による生成も理論上は可能。
ただし金のように質量数が大きい物質を核融合で生成するには、超高圧・超高温という条件が必要となる。
それを人為的に発生・制御できる技術は今のところ存在しない。
フィクションでもその名前を目にする事が多い。しかしその多くは、どこかずれた設定になっているように見受けられる。
本来の錬金術は魔術と科学両方の性質があったが、フィクションでは魔術的側面が強調されている。
おそらく、科学に寄せると現在では広く知られている『化学』になってしまい、ガジェットとして使いにくいせいだろう。
また、賢者の石は(伝承通りの力を持っている場合もあるが)その作品独自の解釈がされる場合が多い。
エリクサーも「薬品の一種」という扱いにされることも。現実に似た名前の製剤・酒があるので、そっちを指しているのかもしれないが。
ホムンクルスも同様で、人造人間とほぼ同様の解釈をされることが多い。(該当記事も参照)
フラスコでは狭すぎると言わんばかりの体型や身体能力を有しており、その大半が人類の脅威となる。
逆に、フラスコから出れない自分の人生を嘆くものもいる。
ゲーム作品などでは、「アイテムを合成するシステム」を「錬金術」という名で採用するものも見受けられる。
また、それとは別に「賢者の石」「エリクサー」という名の回復アイテムが登場することもしばしば。
掲示板
185 ななしのよっしん
2024/12/31(火) 00:25:41 ID: XJXUcoF9Sr
古代中国の錬金術の問題点は、途中から「こうすれば結果はこうなる」って結果が規定されてしまって、失敗しても「精進潔斎が足りない」「行った場所がよくない」とされて改良・改善が止まったことだと思う
186 ななしのよっしん
2025/03/02(日) 11:57:22 ID: g/jb5jDhi8
ゼレンスキー氏は等価交換もわからず(鉱物資源等の対価も払わず)に
欲しいモノが手に入るとでも思ってるようだ
187 ななしのよっしん
2025/03/02(日) 12:01:59 ID: 5hNhZBGdDb
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最終更新:2025/03/28(金) 19:00
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