関東オークスとは (カントウオークスとは) [単語記事]

関東オークスとは、地方競馬の川崎競馬場で毎年6月に施行される3歳牝馬限定・ダート 2100mの重賞競走(ダートグレード競走)である。格付けはJpn II。

概要

1965年、南関東所属の旧4歳牝馬限定重賞として創設。1987年に大井競馬場の東京プリンセス賞が創設されたことで、1955年創設の浦和桜花賞とともに「南関東牝馬三冠」が確立され、その二冠目として位置づけられた。

2000年、指定交流競走(ダートグレード競走)となり、統一GIIIに格付け。他の二冠と異なりJRA所属馬が出走可能となった(現在も南関東牝馬三冠のうち中央競馬との交流重賞なのは本レースのみ)。
2002年までは本家オークスと同じ5月開催だったが、2003年から6月開催となり、東京プリンセス賞が5月開催に移動したため、南関東牝馬三冠の三冠目となる。

2006年にGIIに格上げ。2007年から格付け表記がJpn IIとなり、2010年からはGRANDAME-JAPANの3歳シーズン最終戦に指定されて現在に至る。

負担重量は定量(54kg)。フルゲートは14頭。出走枠は中央所属馬4頭、地方所属馬10頭(うち他地区所属馬4頭以下)。浦和桜花賞1着馬と東京プリンセス賞2着以内馬に優先出走権が与えられる。

このレースの勝ち馬からはホワイトフーガがGI級競走を勝利している。複勝圏内からはグレイスティアラ、アンジュデジールがGI級競走を勝利している。
また南関東牝馬三冠を達成したのは、2006年のチャームアスリープが唯一である。

2008年には白毛馬のユキチャンが、白毛馬として初めて重賞を制して話題となった(ちなみにそのときの2着が秋華賞出走を巡って批判を浴びながら3着に激走したプロヴィナージュ)。

歴代優勝馬

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馬齢表記は現行表記に統一。

回数	開催日	競馬場	距離	優勝馬	性齢	所属	勝ち時計	勝利騎手
第60回	2024年 6月12日	川崎	ダ2100m	アンデスビエント	牝3	JRA	2:18.5	田口貫太
第59回	2023年 6月14日	川崎	ダ2100m	パライバトルマリン	牝3	JRA	2:20.4	戸崎圭太
第58回	2022年 6月15日	川崎	ダ2100m	グランブリッジ	牝3	JRA	2:16.3	福永祐一
第57回	2021年 6月16日	川崎	ダ2100m	ウェルドーン	牝3	JRA	2:18.3	武豊
第56回	2020年 6月10日	川崎	ダ2100m	レーヌブランシュ	牝3	JRA	2:16.3	松山弘平
第55回	2019年 6月12日	川崎	ダ2100m	ラインカリーナ	牝3	JRA	2:17.7	武藤雅
第54回	2018年 6月13日	川崎	ダ2100m	ハービンマオ	牝3	JRA	2:17.6	松岡正海
第53回	2017年 6月14日	川崎	ダ2100m	クイーンマンボ	牝3	JRA	2:19.0	C.ルメール
第52回	2016年 6月15日	川崎	ダ2100m	タイニーダンサー	牝3	JRA	2:19.1	戸崎圭太
第51回	2015年 6月10日	川崎	ダ2100m	ホワイトフーガ	牝3	JRA	2:18.3	大野拓弥
第50回	2014年 6月11日	川崎	ダ2100m	エスメラルディーナ	牝3	JRA	2:16.6	C.ウィリアムズ
第49回	2013年 6月12日	川崎	ダ2100m	アムールポエジー	牝3	JRA	2:15.7	岩田康誠
第48回	2012年 6月13日	川崎	ダ2100m	アスカリーブル	牝3	船橋	2:14.1	今野忠成
第47回	2011年 6月15日	川崎	ダ2100m	カラフルデイズ	牝3	JRA	2:15.9	岩田康誠
第46回	2010年 6月16日	川崎	ダ2100m	シンメイフジ	牝3	JRA	2:13.1	内田博幸
第45回	2009年 6月17日	川崎	ダ2100m	ラヴェリータ	牝3	JRA	2:15.5	岩田康誠
第44回	2008年6月18日	川崎	ダ2100m	ユキチャン	牝3	JRA	2:14.7	武豊
第43回	2007年 6月13日	川崎	ダ2100m	ホワイトメロディー	牝3	JRA	2:16.5	安藤勝己
第42回	2006年 6月14日	川崎	ダ2100m	チャームアスリープ	牝3	船橋	2:18.5	内田博幸
2006年(第42回)よりGIIIからGIIに昇格
第41回	2005年 6月15日	川崎	ダ2100m	テンセイフジ	牝3	川崎	2:16.5	石崎駿
第40回	2004年 6月9日	川崎	ダ2100m	トーセンジョウオー	牝3	JRA	2:15.9	蛯名正義
第39回	2003年 6月16日	川崎	ダ2100m	レマーズガール	牝3	JRA	2:15.6	武豊
第38回	2002年 5月22日	川崎	ダ2100m	サクラヴィクトリア	牝3	JRA	2:18.5	蛯名正義
第37回	2001年 5月16日	川崎	ダ2100m	マイニングレディ	牝3	JRA	2:18.1	柴田善臣
第36回	2000年 5月17日	川崎	ダ2100m	プリエミネンス	牝3	JRA	2:17.3	柴田善臣
2000年(第36回)よりダートグレード競走開始。GIIIに格付け
第35回	1999年 5月19日	川崎	ダ2100m	ヤマノリアル	牝3	船橋	2:19.8	張田京
第34回	1998年 5月11日	川崎	ダ2100m	シバノコトエ	牝3	浦和	2:19.0	秋田実
第33回	1997年 5月14日	川崎	ダ2000m	シルバーアクト	牝3	船橋	2:09.3	石崎隆之
第32回	1996年 5月6日	川崎	ダ2000m	タカミプリティ	牝3	川崎	2:13.5	石崎隆之
第31回	1995年 5月10日	川崎	ダ2000m	ヘイワンリーフ	牝3	川崎	2:13.1	桑島孝春
第30回	1994年 5月11日	川崎	ダ2000m	ケーエフネプチユン	牝3	船橋	2:11.8	矢内博
第29回	1993年 5月14日	川崎	ダ2000m	ホワイトアリーナ	牝3	浦和	2:10.7	桑島孝春
第28回	1992年 5月5日	川崎	ダ2000m	マテイス	牝3	川崎	2:09.6	佐々木竹見
第27回	1991年 5月8日	川崎	ダ2000m	マウントグローリ	牝3	川崎	2:12.7	的場文男
第26回	1990年 5月9日	川崎	ダ2000m	フジノパツサー	牝3	大井	2:12.7	本間茂
第25回	1989年 6月14日	川崎	ダ2000m	クインスワロー	牝3	浦和	2:11.9	桑島孝春
第24回	1988年 6月1日	川崎	ダ2000m	タケシバロツク	牝3	船橋	2:12.5	松代眞
第23回	1987年 6月10日	川崎	ダ2000m	スイフトターフ	牝3	船橋	2:10.4	桑島孝春
第22回	1986年 5月28日	川崎	ダ2000m	ハルナオーギ	牝3	浦和	2:11.8	小林真治
第21回	1985年 5月8日	川崎	ダ2000m	ハナブサクイン	牝3	大井	2:12.3	佐々木忠昭
第20回	1984年 5月5日	川崎	ダ2000m	グレイスタイザン	牝3	川崎	2:10.6	森下博
第19回	1983年 4月27日	川崎	ダ2000m	ガールライヒ	牝3	船橋	2:10.9	秋田実
第18回	1982年 5月12日	川崎	ダ2000m	ニシノヤクイン	牝3	川崎	2:08.3	岩本実
第17回	1981年 6月17日	川崎	ダ2000m	テスコフアイヤー	牝3	船橋	2:07.2	木村騎一
第16回	1980年 5月6日	川崎	ダ2000m	タイホウジエミー	牝3	大井	2:08.4	高橋三郎
第15回	1979年 5月2日	川崎	ダ2000m	シヤドウ	牝3	川崎	2:08.1	橘真樹
第14回	1978年 5月8日	川崎	ダ2000m	エースライン	牝3	船橋	2:07.9	田部和廣
第13回	1977年 9月23日	川崎	ダ2000m	サギヌマグツドリー	牝3	船橋	2:08.1	成田清輔
第12回	1976年 5月14日	川崎	ダ2000m	エンダーベリー	牝3	船橋	2:08.7	渡辺市郎
第11回	1975年 5月20日	川崎	ダ2000m	ミツドウエー	牝3	川崎	2:06.5	橘真樹
第10回	1974年 5月8日	川崎	ダ2000m	ミサトクイン	牝3	船橋	2:08.7	赤間清松
第9回	1973年 5月11日	川崎	ダ2000m	オーナーズミカサ	牝3	川崎	2:07.6	渡辺市郎
第8回	1972年 6月7日	川崎	ダ2000m	ヒメオール	牝3	川崎	2:09.7	中之丸忠義
第7回	1971年 5月12日	川崎	ダ2000m	タニノカツヒメ	牝3	船橋	2:07.7	内野健二
第6回	1970年 5月20日	川崎	ダ2000m	チヤイナセブン	牝3	船橋	2:09.1	角田次男
第5回	1969年 6月12日	川崎	ダ2000m	エビフジ	牝3	大井	2:08.6	高橋三郎
第4回	1968年 5月15日	川崎	ダ2000m	フアエトン	牝3	船橋	2:10.6	木村和男
第3回	1967年 6月21日	川崎	ダ1700m	ローレライ	牝3	船橋	1:49.7	木村和男
第2回	1966年 7月27日	川崎	ダ1700m	オリコ	牝3	川崎	1:49.2	佐々木竹見
第1回	1965年 5月23日	川崎	ダ1700m	スターコキトール	牝3	大井	1:50.0	高橋三郎