飛べ!イサミとは (トベイサミとは) [単語記事]

飛べ!イサミとは、1995年に放送されたテレビアニメ作品。NHKオリジナルアニメの第1作目である。

概要

世界征服を企む「黒天狗党」と、それに立ち向かう花丘イサミを中心とする新撰組の子孫である子供たちの活躍を描く。

アニメーション制作はグループ・タック（佐藤竜雄監督の実質的デビュー作でもある）。長谷川裕一が「1ヶ月で単行本1巻描き下ろし」というとてつもないスピードで漫画版を執筆していた（しかも他に月刊連載を2本抱えていた）。

1995年4月から1996年3月にNHK教育で放映され、以後現在まで続く「NHK教育土曜18時の新作アニメ枠」を確立させた。さらに詳しくは、ウィキペディアを参照。

花丘イサミは、小学5年生の女の子である。ある日、花丘家の倉で新撰組の秘密基地を発見する。そこで光の剣を手に入れたイサミは、月影トシ、雪見ソウシ（全員が新撰組の子孫である）と「しんせん組」を結成し、町で起こる事件を解決していく。その後ろには、黒天狗党が暗躍していた。

総合テレビで放送された『モンタナ・ジョーンズ』の最終回が通常よりも早い17時からの放送だったのは本作第1話と放送日が同じだったためである。
アフレコも最終回まで残すところあと数話という段階で、ソウシ役の日髙のり子が産休に入ることになったため、「ソウシの言いそうなセリフ」を片っ端からリストアップして別録りで収録し、それを継ぎ接ぎして対応したというエピソードがある。
2009年にETV50周年記念企画で以下のような特別放送が行われている。
この番組では『あずきちゃん』を「1996年の作品」と紹介しているが、実はそれは教育テレビでの再放送の話である。『あずきちゃん』の本放送は1995年4月から旧BS2の衛星アニメ劇場で行われたものであり、つまり同作は本作と同期ということになる。すなわち、NHKは同じ「小学五年生の少女が主人公」でありながら全く毛色の異なる作品を同時に放送していたのである。
佐藤竜雄監督の次作である『機動戦艦ナデシコ』TV版第1話で本作のキャラらしき線画が登場するシーンがあるのだが、監督曰く「似ているが違うもの」だそうである。