『』(※タイトルは表示されない)あるいは『------』とは、niconicoユーザー名「ゲスト」(別名義:「x0o0x_」など)による楽曲/動画である。
歌声合成ソフト「UTAU」に歌唱させた自作曲に、ドット絵でのPVを付けた動画作品。2019年11月2日に『』の題名でニコニコ動画に投稿された。
UTAUはボイスデータを切り替え可能だが、声色やドット絵の内容などから、おそらくメインで歌唱しているのは「UTAUデフォルト」(「デフォ子」「唄音ウタ」とも通称される)かと思われる。
ハモりでは自作UTAU音源も使用しており、動画投稿と同日に配布している。このUTAU音源の「character.txt」では「name=x0o0x_」と記されており、音源名称は投稿者のTwitterのスクリーンネームと同じ「x0o0x_」であるようだ。
動画中ではドット絵キャラクターとして、「帽子をかぶった紫色の髪のキャラクター」と「リボンを付けた青い髪のキャラクター」の2名が登場する。「UTAUデフォルト」がキャラクター化された姿としての「デフォ子」(唄音ウタ)は前者のような「帽子をかぶった紫色の髪の少女」として描写されることが多い。そのため、前者のキャラクターはメイン歌唱の「UTAUデフォルト」を表しているものかもしれない(明言されているわけではないが)。であれば、後者のキャラクターはハモり音源「x0o0x_」を表しているのかもしれない。
この楽曲は、投稿者自身もかつて「歌ってみた」を投稿した『ヤツメ穴』など、先行する楽曲へのオマージュ/リスペクトとして制作されたもののようである。それら先行作品のファンからの注目も集めた。
また、このニコニコ動画への投稿とほぼ同時期の2019年11月1日から2日にかけて、「YouTube」や中国の動画サイト「bilibili」にも同一の楽曲『』が投稿された。
この楽曲には歌唱者が異なる2つの版があり、自らが歌唱しているバージョンと、歌声合成ソフト「UTAU」が歌唱しているバージョンが存在する。
YouTubeのメインチャンネル「」(※チャンネル名は表示されない)では本人歌唱版が投稿された。
一方、YouTubeのサブチャンネル「x0o0x_」にはニコニコ動画版と同じUTAU版が投稿された。
2019年12月2日には、音楽配信流通サービス「TuneCore Japan」を介して、多数の音楽サイトでの配信が開始された。その際には、曲名は『』ではなく『------』として配信された。おそらく『』という曲名が使用できないサイト/サービスがあったものか。
この『------』の読みについては、「キョク」と設定されているサイトがあった[1]。ただし「曲」の読みでしかないという個性を消した読みでもあるため、「読みを設定しないと登録できなかったために入力されただけの仮の読みでしかなく、実際には特に読みが無い」という可能性も否定できない。
また、2020年12月19日からカラオケ「JOYSOUND」より、および2021年4月6日からカラオケ「DAM」より
、やはり『------』とのタイトルで配信された。これらカラオケ配信においては『------』の読みは「キョクメイナシ」とされているようだ[2]。上記の読み「キョク」と異なることから、やはり実際には特に読みが無いのかもしれない。
YouTube版のふたつのうち、特にメインチャンネル「」から投稿された本人歌唱版はYouTubeの「あなたへのおすすめ」(Recommended for you)機能でおすすめされることがあるらしい。コメント欄には3万件以上(2019年12月9日現在)のコメントが寄せられているがその内容を読んでいくと、偶然「おすすめ」されて奇妙なタイトルやチャンネル名に戸惑いつつ視聴してみたところ楽曲を気に入った、というユーザーが多いようだ。
そういったユーザーの多くが「高く評価」したために「さらにおすすめに挙がりやすくなっていく」という循環に入ったのか、2019年11月16日頃に10万再生を超えたあたりから再生数の伸びが加速。11月21日頃に50万再生を超え、11月23日頃にYouTubeで100万再生を、12月2日に200万再生を、2020年3月末ごろには300万再生を突破してしまった。
コメント欄には英語、スペイン語、ロシア語、韓国語など様々な言語が入り混じっており日本語のコメントは比較的少ない。そしてコメントしたユーザーの大多数は、上記『ヤツメ穴』等の先行作品を踏まえた作品であるという点については把握できていないようだ。
YouTubeの「おすすめ」機能以外のきっかけでこの動画を視聴した人も居るようだ。
例えば、都市伝説/オカルトなどを扱うメキシコのYouTubeチャンネル「gRUNgerOFICIAL」(当時のチャンネル登録者数が約292万人)が2019年11月22日に投稿した動画「EL Extraño VIDEO sin Título que Apareció en las Recomendaciones de YouTube
」(和訳:「YouTubeの「おすすめ」に現れる、奇怪な無題の動画」)や、同じくメキシコのホラー系YouTubeチャンネル「elmundoDKBza
」(当時のチャンネル登録者数が約491万人)が2019年12月13日に投稿した動画「El misterioso canal que está apareciendo en YouTube
」(和訳:「YouTubeに現れるミステリアスなチャンネル」)などからたどり着いたスペイン語話者も少なくないらしい。どちらもダークな雰囲気のチャンネルということもあって、これらの紹介動画ではほとんど怪奇現象のように扱われてしまっているが。
また、2019年12月7日にTwitterでこの動画について触れた韓国語のツイートが投稿され、そのツイートが数千件の「リツイート」や「いいね」を集めるなどTwitterの韓国語話者の間で少し拡散。それ以後、動画に韓国語のコメントが明らかに増えているので、このツイート経由で多くの韓国語話者が視聴したものと思われる。
YouTubeの視聴者、特に非日本語話者の人々の間では、投稿者についての情報が混乱しているようだ。
例えば女性の声に聞こえる人がコメント中で「her」(彼女の)と言及しているかと思えば、男性の声に聞こえた人が「his」(彼の)とコメントしていたりもする。
大胆な意見としてはTwitter上で「The artist’s name is Susumu Hirasawa.」(「このアーティストの名前は平沢進やぞ」)と語っているユーザーすら居た。すぐに他のユーザーから「His not Hirasawa checked their music styles and they are quite different」(この兄貴は平沢とは違うだろ……作風が全然違うやんけ)と突っ込まれていたが。おそらく、投稿者が過去に制作した核P-MODEL(平沢進)の『Big Brother』のカバーにおいて、元アーティストを示す意味で説明文に「平沢進」の名前と平沢進公式サイトのURLを掲載していたのを勘違いしたのだろう。
上記の「gRUNgerOFICIAL」の紹介動画では、投稿者「x0o0x_」氏のTwitterの自己紹介コメント「お腹の中にねこちゃんがいます」を「Hay un gato en estomago」(和訳:胃の中に猫がいます)と機械翻訳して紹介してしまった。そのせいでその紹介動画に寄せられたスペイン語コメントでは「投稿者は猫を食べる人なんやな」と解釈してしまっている人も居るようだ。多分そういう意味じゃないと思うよ。
一方、中国の動画サイトであるbilibiliでは「海鲜味」(海鮮味)というコメントが多く寄せられているようだ。中国語圏では『ヤツメ穴』等の楽曲を「海鲜市场」(海鮮市場)と総称するため、それを踏まえたコメントである。
つまりYouTubeのコメントと比して、bilibiliでの中国語話者の視聴者のコメントには、本作の背景としての『ヤツメ穴』等の存在を理解した上でのものが多いようだ。
ちなみにこちらでも、本人歌唱版に「男声」というタグが付いていたり、そのことについてコメントで「男声??」と疑念を示しているユーザーが居たりと、性別について混乱している節がある。
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最終更新:2025/03/13(木) 11:00
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