106急行バスとは、岩手県盛岡市、宮古市、山田町を主に国道106号線を経由して結ぶ岩手県北バスが運行する急行バスである。名称は国道106号線を経由する急行バスから。
東日本大震災前は停車バス停を絞った106特急バス、座席指定制の106スーパー特急バスも設定されていた。
106急行自体は1978年運行開始だが、盛岡と宮古を結ぶ路線バス自体は1913年には運行を始めている。この路線は並行する国鉄山田線の全通によって廃止されたが、山田線がアイオン台風の被害を受けて不通となると3年にわたってバス代行輸送となった。
このバス代行輸送の実績を見た沿線自治体がバスの運行開始を打診し、1955年に路線の免許がおりた。この時の所要時間は5時間程度で、宮古を午前4時に発車し、盛岡駅を午前9時に発車する東北本線の列車に接続させるなど盛岡での列車との接続を考えたダイヤが組まれた。
その後、道路の整備が進行し国道106号線が全面的に完全舗装の2車線道路に改修され、バスの走行条件が大幅に改善されたが並行する山田線の速度向上は行われず、列車本数も減って利便性は大幅に低下していた。そこで県北バスは鉄道より速く、マイカーより快適な急行バスを走らせようと決定。
使用車両は冷暖房完備、リクライニングシート装備の最新の観光バス。運賃は鉄道と同レベルの1,600円に設定された。当時都市部の路線バスにようやく冷房車が登場したのを考えれば破格のサービスレベルであった。ダイヤ面でも盛岡で夜行列車に接続するダイヤを組み、多客時にはすぐ続行便を手配するなど着席も保証する施策を採った。
この路線は見事にヒット。増便を繰り返し、東北新幹線開業直前には1日14往復まで増発された。106急行が大きな収益を上げた事で過疎路線の赤字を自社内で穴埋めできるようになり、1979年度から過疎路線維持に関わる補助金を受け取らなくなり、東北地方トップクラスの優良バス事業者となった。
2015年からはヤマト運輸と提携し、貨客混載バスの運行をスタート。バスに宅急便の荷物を載せ、盛岡から宮古までを106急行で運び、宮古で重茂行の路線バスへ積み替え、重茂半島への荷物輸送を担う。
ちなみに106急行より後に運行を開始した東北新幹線と連絡する高速バスや特急バスは概ね106急行の運行体制やサービスを範としているとか。
盛岡南車はヨーデル号・アーバン号など県外行の高速バスと共通運用が組まれている。
盛岡駅前(東口) - 中央通二丁目 - 県庁・市役所前 - 盛岡バスセンター - 茶畑公園 - 築川支所前 - 区界 - 松草 - やまびこ産直館前 - 川内 - 箱石 - 川井 - 茂市 - 蟇目 - 千徳駅前 - 下千徳 - 宮古駅前(→浄土ヶ浜パークホテル) - 上磯鶏 - 三日町 - 船越駅前
基本的に55人乗りハイデッカー・トイレ無しの車両が配車されるが、1日3往復はスーパー特急便に使われていたトイレ付き車両が配車される。
貨客混載便は後部が荷物スペースとなるため32人乗り。
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最終更新:2025/04/15(火) 07:00
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