AFV

装甲戦闘車両/AFV(Armored Fighting Vehicle)とは、攻撃武装・防御用装甲板のある戦闘用車両である。

架空の兵器としての装甲戦闘車両(AFV)は→架空の装甲戦闘車両

装甲板があっても武装なしの警備用装甲車、武装を備えても装甲板なしのジープ、陸自1/4tトラック（73式小型トラック）^[1]、ハンヴィー(HMMWV,Humvee) ^[2]、陸自の高機動車^[3]、アメリカ陸軍MRAP（Mine Resistant Ambush Protected)^[4]、はAFVに含めない。

要するに戦車っぽい車の動画は全部「AFV」タグ付けときゃ、誰かがもっと詳しい分類タグを付けてくれるよ！きっと！

前口上

埼玉県朝霞市某所^[5]にて…

「ねー、ねー、緑っぽくてカクカクしてておっきーい車ばっかりだね。」

「あの車って、戦車？」

「ん？AFV」

「じゃあ、じゃあ、あれは？あれは？装甲車？」

「AFVだっ！」

「これは大砲？ふとんが10枚くらい干せそうな位とっても長くて…」コツコツ…「うわー、鉄の塊！かたーい！これは？」

「うむ。AFVだ」

「えー、さっきからえーえふぶいってしか答えてなーい！ずっるーい！ぷんすかっ☆ミ」

「だが、真実なのだ！間違いではない！」

「さあ、あなたもこれで『何でも戦車』から脱皮の軍用車両通！便利な万能単語『AFV』を是非ご活用あれ！m9」

「ねー、誰に向かって力説してるの～？」

「いいからいいから。じゃ、美味しいカレーを食べに行こうか…w」

戦車と戦車と似てて戦車に括られてしまう軍用車両の非軍オタ向け概説始まるよー。＼(^o^)／

概要

戦車

敵戦車を撃破出来るだけの戦車砲^[6]を旋回砲塔に搭載し^[7]、敵戦車との直接戦闘に耐えられるだけの装甲を持つもの。また装甲目標、非装甲目標用の砲弾を使い分け出来るもの。

敵陣を突破し強行攻撃を行うもの。履帯駆動限定では無いが現実に上二つの条件を装輪駆動^[8]でクリアするのは無理なので今のところ戦車＝履帯駆動で間違いない。

自走砲

自分で走れるようにした大砲^[9]。または大砲を積んだ車。一番有名なのは次に説明する自走榴弾砲^[10]。

戦車との違いは、「砲」がメインだと自走砲、「装甲」がメインだと戦車という感じだったが、今では結構あいまい。

自走榴弾砲

斜め上にぶっ放して遠距離攻撃を行う榴弾砲を自走化したもの。遠距離ってどれくらい？というと20kmとか30kmとか。

一番「大砲を積んだ車」っぽい姿をしている。密閉式戦闘室を持つものもあるが戦車砲の直撃に耐えられるほどの装甲は持たない。台車に榴弾砲をむき出しで乗っけただけの場合もある。旋回砲塔は持たず、車の向きを変えて方向を調整するものが多い。だから直接眼に見える範囲を攻撃するのは苦手。

履帯駆動がほとんどだが装輪式のものもある。

対戦車自走砲

対戦車砲や無反動砲を自走化したもの。

次に記述する駆逐戦車に含まれることもあるが、もっと簡易的な感じ。戦車を倒せる大砲にエンジンとタイヤ付けただけ、みたいな。

だから戦車砲の直撃に耐えられる程の装甲はない。また旋回砲塔式のものは皆無である。さらに対戦車用なので非装甲目標用の砲弾は装備しない。

人が持って運んで撃てる対戦車ミサイルにより衰退。

駆逐戦車・突撃砲

2次大戦中のドイツ軍用語。機甲科所属が駆逐戦車で砲兵科所属が突撃砲。

　砲兵科　「人とか陣地とかを吹っ飛ばすための大砲を動けるようにしたぜ！ついでに戦車も景気良く吹っ飛ばすぜ！」

　機甲科「むしろ戦車吹っ飛ばすのがメインになってるじゃん、　俺たちにも使わせろよ」

　砲兵科「突撃”砲”なんだから砲兵科のものだ！ お前らには使わせねーよ！」

　機甲科「なんだとコノヤロウ！だったら駆逐”戦車”の名目で同じもの造ってやる！」

・・・ぶっちゃけ同じもの。
回転砲塔を持たないので、戦車より強力な砲を積めるし背も低くできる。
構造が単純になるから大量生産に向いている。
照準合わせるのに車体ごと動かさないといけないので、動かない目標相手や待ち伏せがメインだった。

んじゃ旋回砲塔持たせようぜ！といって旋回砲塔を持った駆逐戦車とかも作られたけど、お前戦車と何が違うんだという話になってきて・・・結局今では使われない用語に。

装甲兵員輸送車（APC）

高価な戦車が待ち伏せ歩兵の対戦車ミサイル一発でやられてしまっては情けないので、戦場では戦車＋歩兵（随伴歩兵）とセットにする。歩かせっぱなしじゃいくら軍人でもヘロヘロになるなので、乗せるための車がこれ。

最初はただのトラックだったけど、流石にまずいということで作られた。装輪式、装軌式^[11]両方ある。

武器は歩兵を支援するための簡単な機関砲程度で、装甲も中の人を銃弾や榴弾片から守る程度。中はむさいおっさんが10人とか寿司詰め。

歩兵戦闘車（IFV）

装甲兵員輸送車を重装甲、高火力にして、歩兵支援はもとより対戦車戦闘もできるようにした車。でもいいとこ取りを狙ったものにありがちで、本職の戦車とガチンコすると負けるし、すごく高価。

関連動画

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関連商品

関連コミュニティ

関連項目

• 軍事 / 軍事関連項目一覧 / 軍用車両の一覧
• 自衛隊 /　陸上自衛隊
• 戦車 / APC / IFV / 自走砲 / 自走式対空砲 / 砲戦車
• テクニカル

脚注

1. *三菱ジープ・パジェロベースの自衛隊軍用車輌。73式小型トラックの名称が知名度の高いが、制式名称ではない。
2. *High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle = 高機動多用途装輪車両、民生用はハマー
3. *HMV,愛称「疾風」だが「高機」、「メガクル」の通称の方が一般的。民生用はトヨタメガクルーザー。ハマーと見た目はそっくりだが、エンジン等は全く異なり、OEM製品ではない。
4. *エムラップ、耐地雷待ち伏せ防護車両
5. *陸上自衛隊広報センター。「りっくんランド」と言うふざけた親しみ易い愛称で呼ばれている、陸自広報運営の軍オタ達の夢のアミューズメントセンター軍事を学ぶ事により国際協力・国防・災害救助活動等を含めた危機管理及び陸上自衛隊の存在意義を広く理解して貰う為の広報施設。正確には練馬区大泉学園町に所在。決して安くて美味しい陸自特製カレーライスを味わう為だけの施設ではない。
6. *大砲の中でも戦車とか硬いものを倒すためのもの。戦車に乗せる奴とかは榴弾も撃てる。
7. *旋回砲塔を持たないスウェーデン陸軍MBT、Sタンク / Stridsvagn 103だけは例外。現在は退役し、レオパルド2にMBTの座を譲っている。
8. *タイヤを備え、走行する駆動方式。戦車の様な装甲目標を破壊出来る砲弾を発車する主砲の衝撃に耐えるのが装輪駆動方式では困難。履帯と比べ、タイヤは攻撃に弱く、道無き道を行かねば成らぬ軍用目的の走破性も劣る。
9. *でっかい砲全般
10. *本来は榴弾とは爆発して破片を撒き散らす砲弾。歩兵や一般車両等あんまり硬くない目標（非装甲目標）をまとめて吹っ飛ばす。現在は火薬が入っている砲弾一般を指し、対戦車砲弾のHESH（High Explosive Squash Head）、HEP（High Explosive Plastic）も榴弾の一種とされていて、意味が幅広い。榴弾砲は、現在では間接射撃、曲射弾道射撃向けの相手陣地に弾幕を装甲目標、非装甲目標を問わず雨あられと降らせる目的の大砲の意味合いが強い。
11. *履帯駆動と同じ意味。無限軌道、クローラー（Crawler）、トラックベルト（Trackbelt）、、キャタピラーを装備し、走行する。