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この記事では動物のライオンについて解説しています。 |
ライオン (Lion) とは、ネコ科ヒョウ属の食肉動物である。
ご存じ百獣の王、最強の捕食動物(候補)、デッカいネコ。数ある動物の中でも1・2を争うほどの人気を持つ、超ド級メジャー動物である。
オスは立派な鬣を持つ事で有名(ただし鬣が未発達だったり存在しない個体や生息地もある)。
大きいものでは体長3メートルを越す個体もいるが、赤ちゃんや子供の幼獣の頃は本当にただの猫みたいで可愛らしい。といっても四肢の太さや顔のパーツ位置、頭と体の比率の違いなどからイエネコの成獣との区別は容易である。
基本的に緯度が高い地域ほど大型になり、気温が暑い地域ほど体格が小柄になり鬣も小振り・あまり発達しなくなる模様。モロッコ辺りに生息するバーバリライオンは現在のライオン中最もデカい種類になる。
主にサバンナなど草原地帯で群れを成して暮らしている。生涯単独行動する種がほどんどのネコ科動物において、群れを形成しての集団生活を営む習性は実はかなり珍しい(イエネコも集まっている光景をしばしば見ることはあるが、ライオンのように狩猟を共にするわけではない)。
スタミナは無い代わりに一瞬の瞬発力と役割分担によるチームワークで、忍び寄ってからの飛び掛かりや獲物を追い込んで包囲したりなどで狩りをする。
生息地における生態系の頂点に君臨する、強力な捕食者。必要となればあらゆるサイズの動物を捕食対象と見なし、ありとあらゆる動物を狩り殺せる。獲物として攻撃するだけでなく、ハイエナやヒョウ・チーターなどは向こうが苦労して獲得したエサを強引に奪い取る対象や子ライオンに対する驚異を排除する目的で攻撃を仕掛ける事もある。サバンナにおいてはライオンの圧力をどうやって潜り抜けるかが生存の鍵とも言えるほど圧倒的存在感を持つ、まさに強者・王者である。
食性は肉食。主要な獲物はインパラ・ガゼル・イノシシ・シマウマ・ヌー・スイギュウなどで、生息地域によって差がある。通常は襲ったりはしないが、空腹などの状況によってはキリン・ゾウ・カバ・サイといった大型動物やヤマアラシ・ラーテル・ダチョウ・ヒヒといった狩るのに苦労が多い動物も標的となる。特に乾期に大集団を形成して大移動をしてくるヌーはライオンの大切な食糧獲得イベントであり、テレビでも度々ライオンとヌーの命がけの攻防戦はお馴染みの光景となっている。1度の食事で30㎏もの量の肉を平らげる。
プライドと呼ばれる集団を形成する。内訳はオス成獣数頭にメス成獣多数、そして育児中の幼個体という構成。いわゆる一夫多妻制のハーレムに近い環境ではあるが、オス個体は若くして生まれ育った群れを追い出され、生き残って子孫を残すためには他の群れのオスと闘争して勝ち抜き自分が群れのリーダーになるしかないという完全実力社会であり(さもなくば餓死)、負ければメスを奪われ子どもは皆殺し自分の命も危うくなると文字通り全てを失ってしまう、男性諸兄にとってはお世辞にも楽とは言いがたい生活史を持つ。
一方メスはメスで狩りという最大の本業を担わなければならず、狩りの技術がヘタクソだったり他のメスとの連携ができなかったり獲物の群れを発見できなかったりすると、子ども達や夫ともども野垂れ死に一直線という責任重大な立場である。この世は弱肉強食、強く生き残る力を持つ個体だけが生存を許されるのだ。
オスは一定年齢以上に達し性成熟するとプライドを追い出され、己の力のみで生きていかなければならない。目立ちやすい鬣や巨体で1頭のみで狩りをして生きていくのは生半可な事ではなく、オスは自身のプライドを確保するのを生涯唯一にして最大の目標と定め、広大なサバンナを流浪しながら経験を得て力を高めていく。
やがてプライドのリーダーのオスに戦いを挑み、死闘に勝利すればそのプライドに属するモノ全てを手に入れる。負けた方は内容にもよるが心身共にボロボロの状態でサバンナの大地に放り出される事になり、最悪の場合そのまま命を落とす。老化や相次ぐ戦いによるケガ・ストレスよる身体能力の衰えから何時かは他の若いオスに負ける定めにあり、プライドを維持出来る期間はほんの僅かである。
そのためプライドを支配するオスは外敵排除など群れの維持以外は極力体力消費を抑える暮らしを取るようになり、大体はゴロゴロして1日を過ごす(動き続けるにはアフリカの気温はあまりにも暑い、この暮らしは空腹時以外のメスなども同様)。プライドを守る責任の報酬として自分で狩りをしなくてもメスが獲物を用意してくれるし、食事でも真っ先にエサにあり付ける。
リーダーのオスに勝ちプライドを奪い取ったオスはプライド内に居る一定基準以下の子ライオンを全て噛み殺すという、子殺しの習性を持つ事で知られている。この行動はプライド内に居るメスの発情を促すためと見られている。メスは子ライオンが一定以上成長するまで交尾可能にならないため、いち早く子孫を1頭でも多く残したいオスにとっては、自分の遺伝子を受け継いでおらず繁殖活動を遅らせる・自分の子孫のライバルになる、などリスクにしかならない子ライオンを生かしておく理由もないため、さっさと殺してメスを発情させようという徹底した合理的判断によって、この習性は遂行される。プライド内のメスは抵抗する時もあるが、大抵の場合は粛々と子殺しを受け入れ、抵抗活動も殆どは成功しない。
中には自分の子どもを殺されるのを納得出来ずプライドから脱走する個体も居るようだが、群れを失い且つオスよりも戦闘能力で劣るメスライオンが子守りをしながら生きていけるほど自然界は優しい場所ではなく、プライド内のメスは余所者のメスが加わるのを嫌うため、まず母子共に野垂れ死んでしまう。
百獣の王と呼ばれるほどの強大な力を持つライオンだが、当然ながら子どもの頃は貧弱であり、周囲のあらゆる驚異に晒される。前述した子殺しの習性の危険に晒されるほか、ハイエナなど他の肉食動物や草食動物は将来の敵を減らすべく子ライオンを見つけると率先して殺しに掛かってくる。狩りで手に入れた獲物が少ないと子ライオンにはエサが与えられず餓死の危険もある。誕生した子どものうち1年以内に死ぬ割合は全体の60%・2年以内だと割合は80%にも達する。無事成長する個体はほんの僅かだけ。
堂々とした体格と、雄の成獣のみが持つ立派な鬣から、「百獣の王」の二つ名を持ち、古来から勇気・力・王権の象徴とされ神の姿に用いられたり(スフィンクス等)、紋章に描くシンボルとして利用され国や文化の守護者と崇められたり、基本的に神聖な扱いを受けている。
この対として、他者の獲物の強奪や屍肉喰らいのイメージから狡猾・卑怯者のレッテルとセットでハイエナが引き合いに出されることが多いが、実際のところハイエナもきちんと生きている獲物を狙って狩りを行うし、むしろライオンの方がハイエナやチーターの獲物を横から強奪する光景もVTRに押さえられるなど、別にどちらの方が誇り高くてどちらの方が卑怯かといった優劣はない。あくまでも人間が勝手に後付けした価値観である。他の動物が手に入れた獲物を力で奪い取り目の前で貪り食う光景は、自然界の弱肉強食の掟とライオンの理不尽なまでの力と権威を見せ付けてくる。
掲示板
119 ななしのよっしん
2024/12/05(木) 05:34:10 ID: KaEdh2M99s
>>112
ツッコミなしで放置するのもアレだから突っ込むが、
ライオンの生息域は主に平原かわずかに半砂漠・熱帯雨林だし、中国にライオンは生息してないし、「獅子」も生息してないぞ
そもそもそのことわざも「(外国に生息するという)獅子は千尋の谷に我が子を突き落とす(らしい)」と言っているのであって、「中国の獅子」なんてのが存在したわけじゃない
120 sage
2024/12/16(月) 21:49:52 ID: dVBudHzJHr
単体での戦闘能力なら虎と恐らく互角。でも虎とは異なり群れるのも考慮に入れると陸上では肉食獣最強。
でも飽くまで「陸上の肉食獣では最強」なのであって「動物最強」ではない。肉食獣以外だと単体ではサイ、カバ、キリン、アフリカ水牛、大型のワニには敵わない。群れならいけるだろうが別格のゾウは群れでかかってもかなり厳しい。
あと水中の肉食獣も含めればシャチやマッコウクジラなどさらに上がいる。
121 ななしのよっしん
2024/12/29(日) 20:50:26 ID: nuAJ4lGg05
単体での戦闘能力なら間違いなく虎より弱いよ
ライオンの骨格筋率は約6割とかなり高いものの、虎はさらに高くて7割超に達するので
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最終更新:2025/03/15(土) 08:00
最終更新:2025/03/15(土) 08:00
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