MLSとは、
海外プロサッカーリーグ | |
---|---|
MLS | |
基本情報 | |
加盟国 | アメリカ/カナダ |
大陸連盟 | Concacaf |
創設 | 1996年 |
参加チーム数 | 29チーム |
最多優勝 | ロサンゼルス・ギャラクシー |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | NASL |
プロサッカーリーグテンプレート |
発足は1996年。アメリカは長らく「サッカー不毛の地」と呼ばれており、1967年から1984年まで存在した「北米サッカーリーグ (NASL)」では、ペレ、ヨハン・クライフ、フランツ・ベッケンバウアーといった世界的なスーパースターを擁していたが、球団間の実力・財政力の不均衡や、アメリカ人のスタープレイヤーが1人も育たなかったなどの理由から興行としては失敗に終わり、NASLは解体。
しかし、アメリカで開催された1994 FIFAワールドカップの成功によってサッカー熱が高まり、再度プロサッカーリーグを開催する機運が発生し、ワールドカップ開催の2年後、発足となった。
2025年現在30クラブが参加しており、ここからイースタン・カンファレンス(東)に15クラブとウェスタン・カンファレンス(西)に15クラブの2ディビジョンに分けられる。試合数は34試合で、各チームは同じカンファレンス内の他のチームと2試合(ホームとアウェイ)を戦い、反対のカンファレンスのチームと6試合を戦う特殊なレギュレーションとなっている。全試合後に両リーグの9位までのクラブ、合わせて18クラブがMLSカップに参加。また、レギュラーシーズンで最も優秀な成績をおさめたクラブには「サポーターズ・シールド」という表彰が行われ、CONCACAFチャンピオンズリーグへの出場権を得る。
MLSカップは上記18クラブによるトーナメント戦で、H&Aの2試合で対戦する。決勝戦に限り中立地でのワンマッチで決着をつけることとなっている。
シーズンはJリーグと同じく3月開幕、11月終了の春秋制である。そのため、オフシーズンにヨーロッパのクラブへ期限付き移籍をしたり練習に合流する選手もいる。また、FIFAカレンダーやFIFAワールドカップ、CONCACAFゴールドカップなどの夏の国際大会とのスケジュールの競合を引き起こし、一部の選手がリーグ戦を欠場する原因となっている。
選手契約金の高騰を避けるため、新人選手は4大プロスポーツリーグと同様にドラフト会議で指名する。かつてはは大学生ドラフトと追加ドラフトの2本立てとなっていたが、2000年からはこれまでの大学生ドラフトを大卒新人以外にも拡張した「スーパードラフト」が開始された。
スーパードラフトでは、各クラブが4巡まで指名を行う事ができる。指名する順序はチームのプレーオフとレギュラーシーズンにおける順位によって決定され、順位の低いチームから順に指名権を得る。スーパードラフトで指名されると自動的にプロ契約となる。
スーパードラフトで指名されなかった選手は追加ドラフトによって各クラブが4巡まで指名できる。先ずはチームキャンプに合流し、シーズン開幕までにロースター登録の28名に入る必要があり、さらにその中から絞られた18名にのみMLSのサラリーキャップ300万ドルの配分を受けられ、残りの10名はデベロップメンタル・プレーヤーとして、リザーブリーグでトップ昇格を目指す。
選手の給与は、現在費用対効果の観点から、リーグから支払われるシステムになっているが、2007年よりリーグからの給与とは別に、各チームが二人まで(この枠をトレードして最高で三枠まで獲得できる)予算を独自に決定しても良い特別指定選手制度(Designated Player Rule)という制度が導入された。
デビッド・ベッカム、ティエリ・アンリ、フレドリック・ユングベリ、ダビド・ビラファエル・マルケス、カカ、スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、ウェイン・ルーニー、アンドレア・ピルロ、セバスティアン・ジョヴィンコ、ズラタン・イブラヒモビッチ、ティム・ケーヒルなど大型スター選手のMLS移籍が次々と実現している。ちなみにこの制度はデイヴィッド・ベッカムが第一号となったことから「ベッカム・ルール」とも呼ばれる。
2023年には世界最高プレイヤーのリオネル・メッシがインテル・マイアミCFに加入し大きな話題となる。現在はメッシ以外にもセルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバ、ルイス・スアレス、オリヴィエ・ジルー、ロレンツォ・インシーニェ、ハビエル・エルナンデス、ドウグラス・コスタ、フェデリコ・ベルナルデスキ、マルコ・ロイスが在籍している。
現在下部リーグとの入れ替え制度は行われておらず、USL(2010年までの2部相当のリーグ)やNASL(2011年創設の2部相当のリーグ)等のクラブがMLSに参入する場合は既存のクラブを母体に新設されたエクスパンションチームとして加盟する形となる。
かつてのMLSでは、アメリカンフットボールやバスケットボールなどと同様、アディッショナルタイム(=ロスタイム)相当分をカウントせず、きっちり45分ずつで試合が終了できるようにした「カウントダウンシステム」を採用していたり、同点の場合は引き分けにせず、サドンデス方式のシュートアウト合戦を行っていたが、現在ではいずれも廃止され、FIFAのシステム、ルールをそのまま利用している。
アメリカでは徐々に人気が高まりつつあり、4大プロスポーツリーグの1つであるNHLを抜いているという調査結果も出ているほどだが、収入面では水をあけられている状態である。
2023年より10年間『Apple』が独占的な放映権を獲得しており、日本では「Apple TV」にて視聴することができる。
MSLカップとは、MSLプレーオフの決勝戦であり、1試合の勝敗でそのシーズンの年間のチャンピオンを決めるMSL最大の大会である。立ち位置としては日本のプロ野球における日本シリーズに近い(1試合のみであるが)。優勝チームにはフィリップ・アンシュッツ・トロフィーが授与される。
まず東西各カンファレンスのレギュラーシーズン上位5チームずつ、計10チームにポストシーズンの出場権が与えられる。
※2000年と2001年はカンファレンス制度が実施されていない。
レギュラーシーズンにおけて勝ち点制で決定する賞であり、最多ポイント数のチームは翌シーズンのCONCACAFチャンピオンズリーグに出場できる。
1999年以来、MLSサポーターズサミットで毎年授与されており(1996年から1998年の優勝チームには遡及して授与されている)、MLSの主要なトロフィーとして認識されている。これは、最高の成績を収めたチームが優勝するというヨーロッパのトップリーグの慣例を反映している。
※受賞チームの赤字はMSLカップ優勝チーム、ポイントの青字は歴代最多ポイント
シーズン | 受賞チーム | ポイント |
---|---|---|
1996 | タンペイ・ミューティニー(イースタン) | 58 |
1997 | D.C.ユナイテッド(イースタン) | 55 |
1998 | ロサンゼルス・ギャラクシー(ウェスタン) | 68 |
1999 | D.C.ユナイテッド(イースタン) | 57 |
2000 | カンザスシティ・ウィザーズ | 57 |
2001 | マイアミ・フュージョン | 53 |
2002 | ロサンゼルス・ギャラクシー(ウェスタン) | 51 |
2003 | シカゴ・ファイアー(イースタン) | 53 |
2004 | コロンバス・クルー(イースタン) | 59 |
2005 | サンノゼ・アースエイクス(ウェスタン) | 64 |
2006 | D.C.ユナイテッド(イースタン) | 55 |
2007 | D.C.ユナイテッド(イースタン) | 55 |
2008 | コロンバス・クルー(イースタン) | 57 |
2009 | コロンバス・クルー(イースタン) | 59 |
2010 | ロサンゼルス・ギャラクシー(ウェスタン) | 59 |
2011 | ロサンゼルス・ギャラクシー(ウェスタン) | 67 |
2012 | サンノゼ・アースエイクス(ウェスタン) | 66 |
2014 | シアトル・サンダースFC(ウェスタン) | 64 |
2015 | ニューヨーク・レッドンブルズ(イースタン) | 60 |
2016 | FCダラス(ウェスタン) | 60 |
2017 | トロントFC(イースタン) | 69 |
2018 | ニューヨーク・レッドンブルズ(イースタン) | 71 |
2019 | ロサンゼルスFC(ウェスタン) | 64 |
2020 | フィラデルフィア・ユニオン(イースタン) | 47 |
2021 | ニューイングランド・レボリューション(イースタン) | 73 |
2022 | ロサンゼルスFC(ウェスタン) | 67 |
2023 | FCシンシナティ(イースタン) | 69 |
2024 | インテル・マイアミCF(イースタン) | 74 |
他のアメリカン・プロスポーツと同じく毎年7月にオールスターゲームが開催されている。当初はイースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスの選抜チームの対戦となっていたが、現在は欧州のクラブやメキシコのリーガMX オールスターズを対戦相手として招き、MLSオールスターズと対戦する形式となっている。
MLSオールスターゲームに参加する選手の選抜はファンからの投票、対戦相手の監督からの推薦、そしてリーグコミッショナーからの推薦の組み合わせによって選出される。オールスター選手として選抜されたが怪我などの特別な理由がなくチームへの参加を拒否する場合にはリーグ戦で1試合の出場停止処分となる。
2018年から、各チームからさらに数名の選手が選ばれ大会主催者が考案した複数のミニゲーム(オールスター・スキルチャレンジ)が行われている。
年度 | 国籍 | 選手名 | 所属クラブ |
---|---|---|---|
1996 | ![]() |
カルロス・バルデラマ | タンペイ・ミューニティ |
1997 | ![]() |
プレキ | カンザスティ・ウィザーズ |
1998 | ![]() |
マルコ・エチェベリ | D.C.ユナイテッド |
1999 | ![]() |
ジェイソン・クライス | ダラス・バーン |
2000 | ![]() |
トニー・メオラ | カンザスティ・ウィザーズ |
2001 | ![]() |
アレックス・ピネダ・チャコン | マイアミ・フュージョン |
2002 | ![]() |
カルロス・ルイス | ロサンゼルス・ギャラクシー |
2003 | ![]() |
プレキ | カンザスティ・ウィザーズ |
2004 | ![]() |
アマド・ゲバラ | ニューヨーク・メトロスターズ |
2005 | ![]() |
テイラー・トゥウェルマンム | ニューイングランド・レボリューション |
2006 | ![]() |
クリスチャン・ゴメス | D.C.ユナイテッド |
2007 | ![]() |
ルシアーノ・エミリオ | D.C.ユナイテッド |
2008 | ![]() |
ギジェルモ・バロス・スケロット | コロンバス・クルー |
2009 | ![]() |
ランドン・ドノバン | ロサンゼルス・ギャラクシー |
2010 | ![]() |
ダビド・フェレイラ | FCダラス |
2011 | ![]() |
ドウェイン・デ・ロサリオ | D.C.ユナイテッド |
2012 | ![]() |
クリス・ウォンドロウスキ | サンノゼ・アースエイクス |
2013 | ![]() |
マイク・マギー | シカゴ・ファイアー |
2014 | ![]() |
ロビー・キーン | ロサンゼルス・ギャラクシー |
2015 | ![]() |
セバスティアン・ジョヴィンコ | トロントFC |
2016 | ![]() |
ダビド・ビジャ | ニューヨーク・シティFC |
2017 | ![]() |
ディエゴ・ヴァレリ | ポートランド・ティンバーズ |
2018 | ![]() |
ジョセフ・マルティネス | アトランタ・ユナイテッドFC |
2019 | ![]() |
カルロス・ベラ | ロサンゼルスFC |
2020 | ![]() |
アレハンドロ・ポスエロ | トロントFC |
2021 | ![]() |
カルレス・ヒル | ニューイングランド・レボリューション |
2022 | ![]() |
ハニー・ムフタール | ナッシュビルSC |
2023 | ![]() |
ルチアーノ・コスタ | FCシンシナティ |
2024 | ![]() |
リオネル・メッシ | インテル・マイアミCF |
年度 | 国籍 | 選手名 | 所属クラブ | ゴール数 |
---|---|---|---|---|
2005 | ![]() |
テイラー・トゥウェルマンム | ニューイングランド・レボリューション | 17 |
2006 | ![]() |
ジェフ・カニンガム | レアル・ソルトレイク | 16 |
2007 | ![]() |
ルシアーノ・エミリオ | D.C.ユナイテッド | 20 |
2008 | ![]() |
ランドン・ドノバン | ロサンゼルス・ギャラクシー | 20 |
2009 | ![]() |
ジェフ・カニンガム | FCダラス | 17 |
2010 | ![]() |
クリス・ウォンドロウスキ | サンノゼ・アースエイクス | 18 |
2011 | ![]() |
ドウェイン・デ・ロサリオ | D.C.ユナイテッド | 16 |
2012 | ![]() |
クリス・ウォンドロウスキ | サンノゼ・アースエイクス | 27 |
2013 | ![]() |
カミーロ・サンヴェッソ | バンクーバー・ホワイトキャップス | 22 |
2014 | ![]() |
ブラッドリー・ライト=フィリップス | ニューヨーク・レッドブルズ | 27 |
2015 | ![]() |
セバスティアン・ジョヴィンコ | トロントFC | 22 |
2016 | ![]() |
ブラッドリー・ライト=フィリップス | ニューヨーク・レッドブルズ | 24 |
2017 | ![]() |
ニコリッチ・ネマニャ | シカゴ・ファイアー | 24 |
2018 | ![]() |
ジョセフ・マルティネス | アトランタ・ユナイテッドFC | 31 |
2019 | ![]() |
カルロス・ベラ | ロサンゼルスFC | 34 |
2020 | ![]() |
ディエゴ・ロッシ | ロサンゼルスFC | 14 |
2021 | ![]() |
セバスティアン・カスティジャノス | ニューヨーク・シティ | 19 |
2022 | ![]() |
セバスティアン・ドリウッシ | オースティンFC | 25 |
2023 | ![]() |
デニス・ブアンガ | ロサンゼルスFC | 20 |
2024 | ![]() |
クリスティアン・ベンテケ | D.C.ユナイテッド | 23 |
2007年にドラフトでコロラド・ラピッズに入団した木村光佑が日本人初のMLSプレイヤーとなり、2010年には主力としてMLSカップ制覇に貢献している。その後、小林大悟、加地亮という元日本代表選手が参戦したが、欧州と比べてレベルも知名度も低いことがあって有名どころの日本選手がプレーする事例は少なかった。
2020年代になって日本人選手のMLS移籍が増えるようになり、2024年シーズンでは吉田麻也と山根視来がLAギャラクシーのMLSカップ優勝に貢献。特に吉田はキャプテンとしてチームを牽引している。
※太字は2025シーズン現在在籍中の選手(成績は2025年3月1日現在)
選手 | 所属チーム | 所属期間 | 成績 |
---|---|---|---|
木村光佑 | コロラド・ラピッズ ポートランド・ティンバーズ ニューヨーク・レッドブルズ |
2007 - 2011 2012 2013 |
158試合5得点 |
デイビッドソン純マーカス | バンクーバー・ホワイトキャップス | 2012 - 2013 |
50試合0得点 |
田中輝和 | レアル・ソルトレイク | 2012 |
4試合0得点 |
山田晃平 | コロラド・ラピッズ | 2012 |
0試合0得点 |
小林大悟 | バンクーバー・ホワイトキャップス ニューイングランド・レボリューション |
2013 2014 - 2017 |
125試合4得点 |
加地亮 | チーヴァス・USA | 2014 |
15試合0得点 |
中島ファーラン一生 | トロントFC | 2014 |
5試合0得点 |
遠藤翼 | トロントFC | 2016 - 2017 , 2019 - 2021 |
66試合7得点 |
工藤壮人 | バンクーバー・ホワイトキャップス | 2016 |
17試合2得点 |
久保裕也 | FCシンシナティ | 2020 - |
120試合13得点 |
高丘陽平 | バンクーバー・ホワイトキャップス | 2023 - |
72試合0得点 |
吉田麻也 | ロサンゼルス・ギャラクシー | 2023 - |
51試合3得点 |
塚田悠太郎 | オーランド・シティ | 2024 - |
3試合0得点 |
山根視来 | ロサンゼルス・ギャラクシー | 2024 - |
38試合3得点 |
木島萌生 | D.C.ユナイテッド | 2025 - |
‐ |
富樫敬真 | アトランタ・ユナイテッドFC | 2025 - |
‐ |
掲示板
14 ななしのよっしん
2024/02/05(月) 00:07:40 ID: dTgnA1aPDl
こんなところ行くぐらいならまだ金貰えて実力的には抜けてるアル・ヒラルいる中東のほうがマシなレベルでレベル低いぞ
15 ななしのよっしん
2024/04/20(土) 13:04:06 ID: /UrGgZuApb
Jリーグとほぼ同期のリーグでアメリカのFIFAランキングは日本よりも上・・・
16 ななしのよっしん
2025/01/11(土) 15:24:40 ID: J534jgtCPW
MLSの人気は既にMLBを超えていてアメリカで2番目に人気のスポーツがサッカーになった!と豪語している人がSNSに散見されるが
超えているわけないだろ・・・
提供: 瘡蓋めくる
提供: ぎら
提供: イクラ(fake)
提供: 烏鷺月
提供: オペレーター「山城」
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最終更新:2025/04/18(金) 12:00
最終更新:2025/04/18(金) 12:00
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