~でありますとは、「~です」という意味の言葉なのであります。
「~である」「~だ」という意味の「ある」に、丁寧さを表す「ます」をくっつけた言葉なのであります。つまり丁寧な言葉づかいなのでありますな。
日常の文章でもまま使われる表現ではありますが、軍人や警察官などのキャラクターの口調として頻繁に語尾として付けられているケースを、創作作品でよく目にするのであります。
これは、もともとこの言葉づかいが山口県あたりの方言だったことに理由があるらしいのであります。山口県は昔は長州藩だったのでありますが、幕末になんやかんやあって明治新政府の陸軍には長州藩出身者が多くなったのであります。藩閥と言うでありますな。その影響で、陸軍軍人の話し方として、さらに標準語としても、「~であります」という話し方が広まったと言われているのであります。
本来ならあまり関係がないはずの海軍軍人のキャラクターや警察官のキャラクターが「~であります」を使うのは、「軍人つながり」や「上下関係や規律の厳しい公的な職業つながり」で陸軍軍人とイメージが近いからではないかと思われるのであります。実際、太平洋戦争のころは徴兵前に軍事教練を受けた水兵が使うことがよくあったそうでありますが、士官クラスになるとまず使うことはなく、使うと「陸式(陸軍式)はやめろ!」と注意されたそうであります。陸軍と海軍は不仲でありましたからなぁ。
丁寧で硬い表現ではあるのでありますが、キャラクターが頻繁に使うと「特有の語尾」としてどことなくユーモラスさも醸し出すのであります。「頑張って真面目ぶろうとしている」感じが出るのかもしれないであります。
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最終更新:2025/04/16(水) 15:00
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