いいですとも！とは (イイデストモとは) [単語記事]

いいですとも！とは

ゲーム、ファイナルファンタジー4において、悪役であったゴルベーザが月の民のフースーヤと協力して魔法「Wメテオ」を放つ時に言う台詞。

ニコニコ動画ではゴルベーザ本人を指すほか、関連動画内で同意を求められた時に使うコメントである。

概要ですとも！

「W(ダブル)メテオ」という大技を繰り出す局面において、それまで悪役であったゴルベーザが、キャラに似合わないこの台詞を言った事で、印象深いシーンとしてプレイヤーの記憶に残り、現在まで引き合いにだされる事となった(台詞よりも感嘆符「！」が与えた効果が強すぎたと思われる)。ゼムスの呪縛から解放されてみたら、伯父に当たるフースーヤには敬意を払う人だった事を印象付けた。
そのあまりのインパクトにこの台詞はゴルベーザの代名詞、そして愛称にすらなった。

NinetndoDSのリメイク版でも「いいですとも！」という台詞は全く変わっていない。
しかし、DS版ではフースーヤの台詞の最後に感嘆符「！」がついた事で、プレイヤーに無意識下で与えるフースーヤとゴルベーザの間にあったテンションの差が縮められ、「いいですとも！」の台詞にあった面白さに影響が与えられていると思われる。
また、この事は製作側がこの台詞を変えずに違和感を薄れさせようとした配慮があった、という見方もできる。

※SFC版での一連の台詞

フースーヤ　「もうひといきじゃパワーをメテオに」

ゴルベーザ　「いいですとも！」

※DS版(ボイスは無い)

フースーヤ　「もう一息じゃパワーをメテオに！」

ゴルベーザ　「いいですとも！」

ディシディアファイナルファンタジーでのいいですとも！

DS版においてゴルベーザの声優に世間でも知名度が高い俳優、鹿賀丈史を起用することにより、ゴルベーザというキャラクターに新たにSFC版では表現できなかった箔、色等が肉付けされることとなった。
だが、残念ながら「いいですとも！」（前述のイベントシーン）にボイスが付く事は無く、名台詞がどのようにリファインされるのか期待していたゴルベーザファンは涙を呑むこととなった。

しかし、ファイナルファンタジーシリーズ誕生20周年を記念して企画された「ディシディアファイナルファンタジー」にて遂に「いいですとも！」にボイスが搭載されることとなった。
ディシディア自体がシリーズ従来のRPGとは一線を画した作品であるため、前述のイベントシーンがそのまま再現されている訳では無く、ゴルベーザのEXバースト「双月」の特殊コマンドをパーフェクトに入力できたときのフィニッシュ技「Wメテオ」において、ゴルベーザがLv100+シークレットボイス購入済のときに稀に(確率10%)黒竜が「パワーをメテオに!」と発した際にゴルベーザが「いいですとも！」と答える形式である。

ゴルベーザのキャラに似合わない強烈なインパクトと共に、印象深い台詞としてプレイヤーの記憶に残ることとなったこの名言は、初出のSFC版から17年の歳月を経て、舞台で培われた鹿賀丈史の高い演技力・声質も相成り実にカリスマ溢れる名言へと進化した。

余談ではあるが鹿賀は過去に児童向け特撮映画に出演した際、バラエティ番組でのトークで「子供は特に好きという訳ではないが、子供の反応に興味があったから出た」と語ったことがある。
演者として、ディシディアをプレイした17年前子供達だった世代の反応にも興味がある……のかもしれない。

ニコニコ動画でのいいですとも！

■「いいですとも！」が広まった経緯
元々、ネットでこの台詞はファンを中心に有名であり、2ちゃんねるなどでネタにされていたものであるが、ニコニコ動画内おいては、プレイ動画や関連動画で「いいですとも！」弾幕が張られた事からニコニコ動画での定番コメントとして定着していった。その後、この台詞をネタにした動画が数多く生まれ、Youtubeへの転載や、ブログで取り上げられたりした事からニコニコ内外で、この台詞の知名度を上げる事となった。
ニコニコ動画で「いいですとも！」というコメントが広まった理由としては、FF4の長い人気、FF4のプレイ動画・改造プレイ動画が作られた事、更にはNintendoDSでのリメイク、ケータイアプリでの続編登場などによる追い風など数多くの要因があったと考えられる。

■TV番組、笑っていいとも！との関連性
また、長寿人気テレビ番組、笑っていいとも！における掛け声「いいとも！」のノリを引き継いでいると思われ、「いいですとも！」と違い、誰でも知っている「いいとも！」がニコニコ動画であまり使われない理由と関係していると考えられる。

■元ネタについて
「いいですとも！」は動画の内容とのキャッチボールで成立するコメントである為、元ネタを知らずとも意味が通じるコメントであるが、ファイナルファンタジー4、又はゲーム自体をやらない人や元ネタに関する動画も見たことが無い人は、関連動画以外でこのコメントを見た時に、ニコニコ動画生まれの言葉だと勘違いするかもしれない。或いは、笑っていいとも！内で使われる「いいとも！」という掛け声が元ネタで、その丁寧語だと思っている人もいるのでは無いだろうか。