9.25けもフレ事件 単語


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タツキショック

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9.25けもフレ事件とは、2017年9月25日午後8時からインターネット上でアニメ「けものフレンズ」監督の降板をめぐり、一方の当事者であるKADOKAWAへの非難が殺到している騒動である。

ニコニコ運営はこの騒動の隠蔽工作を行っている疑惑が浮上しており、そちらでも炎上している。

概要

2017年9月25日午後8時ごろ、けものフレンズ監督たつき氏の公式Twitterにおいて

突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました
ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
https://twitter.com/irodori7/status/912270635610472448

という声明が突如出されたことにより、今後けものフレンズ2期はどうなるのか。現時点で確定しているタイアップ企画はどうなってしまうのか。たつき監督のいないけものフレンズなんて・・・・

と、けものフレンズの未来への不安、たつきロス、過去にもやらかしてるKADOKAWAへのヘイト等などインターネット上でカオスが巻き起こってしまった。

なお、このことは監督と同等の功労者とみなされている同作品の主題歌を担当した大石昌良ですら知らされていなかった話であるらしく、その驚きをツイートしている。

しかし、発表がたつき監督の公式Twitterだけだったこと、他の関係者各位も驚いている(=知らされていなかった?)、具体的な今後についての発表がない、KADOKAWAの声明もない......などあまりにも情報が少なすぎる為、フレンズ各位においては続報が発表されるまで冷静に待たれたい。

9/27のKADOKAWAサイドからの弁明

9/27。0時未明に、KADOKAWAサイドからの弁明がなされた。以下、その全文を引用する。

けものフレンズプロジェクトA 「けものフレンズ」に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です。
そのような中、今年1月~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です。

「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための「けものフレンズ」として活動を重ねて参りました。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。

「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります。
今後とも様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします。

「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関するご報告(アーカイブ)

ただし、この釈明文には一目見ただけで三つの問題点がある。

  1. 株式会社ヤオヨロズが、8月を以て自発的にアニメ制作を辞退したという形の文章となっている。発端になったたつき監督の発言と完全に正反対の文章である。さらに、後述のどん兵衛とのコラボ動画は9月に公開されており、公開時期と声明が矛盾している。
  2. 「情報共有や連絡がないままでの作品利用」とあるが、けものフレンズという作品は、『「けものフレンズプロジェクト」は、“けもフレ”を愛してくださる皆様の二次創作(自作物のみ)活動を歓迎しています。』とガイドラインを公開しており、ガイドラインに沿っていれば創作上の縛りはない。
    コラボ動画やイベントの際に使用された動画を除くと、該当する作品は『12.1話「ばすてき」』のみだが、同ガイドラインにはけものフレンズプロジェクトとして株式会社KADOKAWAの記載があり、この文面と先の注釈文を素直に照らし合わせると、たとえアニメ制作者だとしても、ガイドラインに沿って二次創作をしたにも関わらずKADOKAWAは問題が発生したと言い張っている、と見ることができる。
    後にコラボを行った企業が、次々と「公式の許諾を受けている」と宣言したため、公開されている範囲では「情報共有や連絡がないままでの作品利用」をした形跡は一度たりともない
  3. そもそもこの文面で判明したことは、『KADOKAWAの要求をヤオヨロズが受けられなかった』というだけであり、KADOKAWAがアニメの続編製作にあたりヤオヨロズにどんな要求をしたか、などの根本的な問題点は明かされきっていない

それら全てを総合すると、全ての責任をたつき監督ならびにヤオヨロズに求めるような文章構築であり、実態が明らかになったとは言い難い。一言で言えば『KADOKAWAの責任逃れ』である。

けものフレンズを知らない人向け解説

アニメ版けものフレンズが大ヒットした事については、ひとえに監督のたつき氏の功績であるとする風潮があった。

というのも、アニメより先行していたアプリ版もアニメ放送を待たずサービス終了してしまう程消えてしまいそうなコンテンツだったけものフレンズを、躍進させたのは紛れもなくアニメ版の影響であり、その細かな描写や作品の穏やかな雰囲気を形作る脚本からフレンズのモデリングまでの大部分を制作したのが他でもないたつき監督だからからである。
また、客観的に見ると国産アニメの総ざらえのような脚本でもあるため結末の展開がある程度予測できる構成とはなっていたほか、革新的なイノベーションを用いた新しい技術なども多くは使われていないため、作品そのものが大きくヒットした背景には、社会が殺伐とする中で一種の「癒し」をこのアニメによって得たからという論評が多数派である。

そこに来てこの大人の事情ですと言わんばかりのこの仕打ち。功労者への冷たい仕打ちということもあるが、けものフレンズに「癒し」を求める視聴者に「現実」「金」「ブラック企業」という名の冷や水を浴びせる行為でもあり、ファンが一斉にKADOKAWAへ怒りの矛先を向けるという状況となっている。

但し、こうした監督交代事例は下記にあるように、今回に限ったことでもなく、アニメーション作品のシリーズ化、映画の続編制作などにおいて監督やスタッフの入れ替えはそれほど珍しい事態ではない。
例えばドラえもんやルパン三世、みなみけ、フルメタル・パニック!などは頻繁に監督やスタッフ交代が起こっているほか、ホラー映画シリーズやゴジラ映画などはシリーズごとに監督もスタッフも総入れ替えとなっていることも少なくなかった。
また、監督交代によって成功したシリーズ作品も勿論存在しており、例えばエイリアンは1作目をリドリー・スコット、2作目をジェームズ・キャメロンが務め共に大きな成功を収めているほか、スター・ウォーズシリーズに至っては全9作品中の旧三部作は最初のエピソード4以外は原作のジョージ・ルーカスは監督をしておらず、新三部作のみが3作全てを監督したシリーズで、続三部作では完全に監督業を退いている。
先に挙げた大長編ドラえもんシリーズの映画についても、最初の3作品は監督がコロコロ入れ替わっていたが、4作目でようやく監督が安定し、国民的ヒットになり得たという事例もある。

今回の大きな違いは、テレビアニメシリーズを総括する『テレビ版における原作者』といえるほどの立場の人間が突然降板に至った、という点が異例であるということに留意されたい。

誤解を招かぬように説明しておくが、前述の通り、本シリーズは“漫画作品のテレビアニメ化”といった類のものではなく、デザイン担当の漫画家吉崎観音や、たつきというアニメーション監督、その他多くのクリエイターを交えての様々なメディアミックスを前提として作られており、あくまで“複合的なプロジェクトの中で展開されるコンテンツのひとつ”として制作されたのがテレビアニメ版である。
よって、原作というクレジットはどこにも無く、『固有の原作者』といえる者は存在していない。
この点は後述のヤマトの事例に似ている。

詳細はけものフレンズ関連項目も参照すること。

声優への飛び火、第13回けものフレンズアワーによる「声優の盾」

本作の一件を受けてアライグマ(アライさん)役の小野早稀、フェネック役の本宮佳奈の二名が所属している事務所が、たつき監督を擁するヤオヨロズを子会社としている「ジャストプロ」である事に飛び火して陰謀論が飛び交っている状況である。
この両名は主人公の一人であるサーバル役の尾崎由香と共に三人で「どうぶつビスケッツ」という声優グループを組んでおり、同じくペンギンアイドルグル―プの「PPP(ぺパプ)」と共に新人アイドル声優として本作の活動を行っていた。

しかしヤオヨロズの親会社であるジャストプロ所属の小野早稀、本宮佳奈の両名に関しては本作の事件でネット工作による猥褻中傷の被害にあっており根も葉もないジャストプロの悪評を流させることで批判的な流れをつくろうとしているやり玉に挙げられる。

たつき監督降板発表から2日後に放映された2017年9月27日の第13回けものフレンズアワーにおいて、番組が始まった際にはたつき監督に一切触れさせず「お騒がせしました」とどうぶつビスケッツとPPPの声優陣に謝罪させている。こうした炎上騒動で責任者が謝罪せず、ファンからの支持を受けている声優陣に謝罪させる事を俗に『声優の盾』と呼ばれているが本作でも起こってしまった。
 尾崎由香初めとして声優陣が盛り立ててくれた本作のたつき監督降板からの一連の騒動を受けて心中複雑な様子が伝わってくる表情をしているという指摘もあり、また最初に謝罪したのがヤオヨロズ系列の小野早稀であった事も火に油を注ぐ結果となっている。

本事件が起こる以前から小野早稀、本宮佳奈は尾崎由香とユニットどうぶつビスケッツを組み、PPPの声優陣やかばんちゃん役の内田彩ともどもけものフレンズに貢献してきている。この記事を閲覧しているけもフレファンの方は、悪質な風評被害に惑わされないようにしてほしい。

あくまで仮定の話だが、仮に小野早稀、本宮佳奈の降板などという事態を引き起こした場合、本炎上案件がさらなる炎上を見せることは確定であろう。何故一生懸命に頑張っている人々が、何一つ問題を起こしていないにも関わらず謝罪の立場に立たされ、本来責任を問うべき人間が全く責任を果たそうとしないのか。視聴者達はそれに怒りを覚えているのである。関係者各位が賢明な判断をすることを祈りたい。

もっとわかりやすい解説

終わりかけてたコンテンツを低予算アニメで大人気にしてくれてありがとう!
何?金にならないアニメをキモオタどものために作りたいだと?つまらぬ
もうお前に用はない
そして『僕は悪くない』

  ○ ←カドカワ
 く|)へ
  〉 ヾ○シ ←たつき
 ̄ ̄7 ヘ/
  /  ノ
  |

反響

この騒動はGoogleやTwitterなどの大手インターネットサイトで次々とトレンドに入った。同日夕方、安倍総理が解散総選挙を実施することを発言していたのだが、そのわずか数時間後に起きたこの事件でけものフレンズ関連の単語に上位を奪われる形となるなど世間の関心度の高さを示す形となった。

このツイートが2時間で20万リツイートが行われたというところからもこの件の衝撃がどれほどのものであるかが分かるだろう。

また翌26日はARMORED CORE VERDICT DAYの発売4周年でもあり、その後制作会社のフロムソフトウェアがKADOKAWAに買収されて以降アーマードコアシリーズの新作が発売されていないことで、同様の事例なのではないかとこの騒動に関連して語られる状況が発生している。

また、この騒動を受ける形で持株会社であるカドカワの株価が一時急落する事態も発生している(Yahoo!ファイナンスのチャート)。

海外の影響と、海外と「けものフレンズ」の関係

2時間で20万以上といった驚異的な数のリツイートによってインターネット中に瞬く間に拡散し、日本にとどまらずこの事件は海外にまで届き、"#NoTatsukiNoTanoshi "というハッシュタグまで誕生。それら海外のファンの間でも、不謹慎に受け取られかねない発言が支持を集め、たつき監督の降板とKADOKAWAの判断に対して怒りを見せているなど、国内同様に炎上している。


ちなみに海外から日本アニメを見ることに『違法アップロード』を想像する人も居るかもしれないが、近年の場合は必ずしもその限りではない。
けものフレンズは公式から版権を購入したSteamやCrunchyroll、ビリビリ動画などで配信されている事から海外でも視聴する手段が存在するため、海外のけものフレンズファンもれっきとした公式視聴をしている「フレンズ」なのである。


その中でもCrunchyrollとビリビリ動画はけものフレンズが無名アニメであったころから支援をしている。

Crunchyrollは第8話「ぺぱぷらいぶ!」では観客席のフレンズ達に混じって本サイトのマスコットキャラであるCrunchyroll-Himeが一瞬だけ登場している(この件について解説している外部のまとめサイトへのリンク)。
またCrunchyroll自体、けものフレンズを配信しているテレビ東京と特に強く結びついており本放送局で放映されるアニメは日本でのテレビ放映から1時間後とハイペースで配信されている。

後者はOP『ようこそジャパリパークへ』のCDリリース記念イベントに秋葉原ラジオ会館にあるビリビリAKIBAスペースを貸していたり(外部リンク)。
AnimeJapan2017ではけものフレンズはKADOKAWAブースでは一切呼ばれず、ビリビリ動画ブースや中外鉱業ブースにてどうぶつビスケッツとPPPをゲストとして迎えることとなっている(外部リンク)。


なお、このイベントはけもフレ11話ショック直後のイベントである。
重ねて言うがこの時点でKADOKAWAブースやブシロードブースはけものフレンズに期待していなかったのかイベントの時間枠は用意していなかった。
海外資本のビリビリ動画が当イベントでけものフレンズの時間枠を用意してくれていた
という状況であった
またこのイベントで司会を務めているのは、けものフレンズを放映しているテレビ東京の細谷Pだと推測されている。

アメリカ、中国のほかにも、2017年5月からは台湾の動画サイト「巴哈姆特動畫瘋」にて配信。シンガポールに本拠地を持つ「Aniplus Asia」にてシンガポール・マレーシア・フィリピン・インドネシア・タイの東南アジア諸国で7月からけものフレンズが放映され、その親会社である韓国企業の「Aniplus」がハングル版として漫画版の翻訳のほか、10月から吹き替え版で放映することが決定している。
けものフレンズの海外展開の記事も参照のこと。

そして世界各国で愛された本作だからこそ今回のたつき監督降板騒動に対し、けものフレンズを楽しんだありとあらゆる人種・国籍の人間がたつき監督降板に強い衝撃とKADOKAWAへの怒りを感じているのである。
 

工作疑惑

現在までのところカドカワグループは企業として視聴者への説明を一切しておらず、にもかかわらず以下のような工作にて事態の鎮静化を図っているとしてさらなる怒りを買っている。

ニコニコ運営の隠蔽工作疑惑

前提として、ニコニコを運営する株式会社ドワンゴ、並びにニコニコニュース・ニコニコ大百科を運営する株式会社大百科ニュース社はKADOKAWAと同じく、KADOKAWAグループとドワンゴグループを統括する持株会社・カドカワ株式会社の完全子会社である。

けものフレンズ人気の爆心地の一つがニコニコ動画であったこともあり、大百科を含むニコニコ内ではこの騒動が大きな話題を呼んでいるのだが、なぜかこの問題に関連した単語や動画、ネット記事などがランキング外であるという異様な状況が発生。運営が忖度、もしくは隠蔽工作を行っているのではないかとみられている。

例えばニコニコニュースのランキングでは、この騒動を取り上げる記事が存在しコメントが非常に伸びているにもかかわらず、ランキングの圏外であるという不可解な状況が発生した。同時刻に掲載されたもっとコメント数の少ない記事が平然とランキング上位に位置していることから、単なるランキングの更新頻度といった話では済まされない。

これがTwitter上で炎上したことによるものか、26日2:40頃にガジェット通信の「『けものフレンズ』たつき監督が外れる! 『Twitter』でもトレンド1位に」(ニコニコニュース版)がニコニコニュースで突如としてランキング1位に浮上。しかしその見出しは「「けものフレンズ」たつき監督、Twitterトレンド1位に」と明らかにどうして炎上したのかを隠蔽していると思えるタイトルであったことから再度炎上。

それを受けたものであるかは不明だが、わずか数十分で本来の見出しに修正された。このことから、少なくともドワンゴ側が夜中まで炎上騒動を監視していたことが証明された。

他にもニコニコ静画において、当記事や「たつき監督を返して」といった本騒動関連のニコニコ大百科の記事が存在しないかのように表示されている。(26日5:40現在)動画においてはこのような現象は確認されておらず、また静画でも初版が当記事よりも後に作成された大百科記事でも通常通り表示されているため反映遅れといった理由も考えにくく、これも姑息な隠蔽ではないかと指摘されている。

カドカワのネット工作疑惑

今回の炎上騒動で、カドカワが各種インターネット掲示板へ火消しのために工作員を投入しているのではないかと騒ぎになっている。炎上があれば工作員がいると騒がれるのは毎度のことだが、この件ではただでさえニコニコでの隠蔽工作疑惑で心証が悪い上、これまた大炎上しているふたばちゃんねるにて「パターン23」という明らかに工作用テンプレをコピペミスした火消し投稿が確認されており、火に油を注いでいる。

これら工作員と見られる投稿には規則性があり、

  • 「けもフレはたつきのものではない」
  • 「一方的に漏らしたたつきが悪い」
  • 「実際の2期を見てから判断しよう」
  • 「無名の監督がいなくてもけもフレは作れる」

と一般のファンよりも明らかにたつきを過小評価している傾向にある。

ニコニコ動画での反応

まずはこれを見てもらいたい。

25日20時以前と違い、コメントが阿鼻叫喚の様相を呈している。

なおニコニコの運営であるドワンゴは上述の通りカドカワの完全子会社であり、KADOKAWAとは兄弟会社にあたるため、上記の隠蔽疑惑と合わせた抗議としてプレミアムの解約祭りも発生している。プレミアム退会しよう。

がたふぇす福原P降板事件

2017年10月21日~22日に新潟で行われるアニメ・マンガフェスティバル「がたふぇすVol8」にて、2017年7月に詳細が公開された時には、たつき監督が所属しているアニメ会社ヤオヨロズの福原慶匡PもどうぶつビスケッツとPPPの声優陣と共にトークショーに参加する予定があった(証拠リンク)。

しかし当騒動を受けてから、がたフェスの公式サイトを見ると福原Pの名前が消去されていた(公式サイトの魚拓リンク)。

この事から8月~9月の間にたつき監督が所属しているヤオヨロズ降ろしの動きがあったのではないかと危惧する見解も出始めている。

たつきの内部告発に対する倫理的評価

今回たつきが自らの降板騒動にカドカワが関与していると暴露したことに対しては様々な倫理的評価がなされている。「勇気ある内部告発」と捉える者もあれば「プロとしてどうか」と主張する者もいる。

例えば、船場吉兆の食品偽装を内部告発した事例を思い出してみればいいかもしれない。明らかな不正が働かれている場合、その内部告発は倫理的に全面的に肯定されるだろう。それはプロとしてどうかというような誹りによって否定されるものではない。明らかな不正が働かれている場合、むしろ内部告発しない方がプロとして失格である。

少なくとも、後述の木谷高明の発言した「場外乱闘」という喩えはあまりに不適切である。

報道

メディアでも取り上げられる事態となっている。以下は一例。

この事件が意味する事

近年のアニメは、その脚本や監督の質の低下がアニメファンの間で指摘されてきた時代である。
そこにきてカドカワからの圧力により異色の大ヒットアニメ『けものフレンズ』を全面的に取り仕切っていたたつき監督が降板されるという知らせはアニメファンにアニメ業界に対する深い失望と怒りを与えた。よって、この事件は『けものフレンズ』という一作品の人事問題を超えて、アニメファンのカドカワを筆頭とするアニメ業界に対する不満と怒りが頂点に達した事件であるとも位置付けられる。

この事件はアニメ業界に蔓延する監督軽視、脚本軽視異常なまでの作家性に対する憎悪ヒット監督に対する嫉妬視聴者に対する無礼な態度という病の極北であり、それらを象徴する出来事といえる。

類似例

  • 宇宙戦艦ヤマト
    この種の事例としては最も古典的なもの。
    元々西崎義展プロデューサーらが大本のストーリーや設定と言った骨子を構成し、製作中盤から松本零士が作品のデザインに加わることでヤマトのデザインやキャラクター、シナリオ面で大きく貢献することになった。こうして完成したテレビアニメ版はヒットとならないまま終了したが、再放送やファンによる呼びかけで徐々に人気を上げていき社会現象にまでなる。このヒットがきっかけで松本アニメのブームが起こり『銀河鉄道999』『キャプテン・ハーロック』などが次々にアニメ化、ヒットした。しかし大ヒットとなった『さらば宇宙戦艦ヤマト』のストーリーをめぐって西崎と松本は対立し、その後松本はヤマトの続編製作に加わらなくなってしまう。人気が下火になり『宇宙戦艦ヤマト完結編』でヤマトシリーズに一区切りがついた後西崎プロデューサーは再びヤマトの制作に乗り出すも迷走し、しまいには覚せい剤使用容疑で逮捕、収監される事態になってしまいヤマトは過去のもととなってしまった。
    90年代後半から00年代初めにかけて松本零士作品のリバイバルが盛り上がり、その中で松本零士が西崎の名前を外し自身がプロデュースする形で宇宙戦艦ヤマトゲームの製作や他の松本アニメ作品へのヤマトのカメオ出演などを行った。一時は松本主導で「新・宇宙戦艦ヤマト」のアニメ化企画の話題まで持ち上がった。しかしこれに対し獄中の西崎プロデューサーがヤマトは自分のコンテンツであると製作の中止を訴える訴訟を起こし両者の対立は決定的なものになってしまった。最終的に最高裁判決にまで縺れ込んで、松本はあくまで絵をかいただけであり、原作は西崎側にあるとして結審したが、西崎松本両氏ともそれぞれ独自のヤマトを製作することが許され、松本側は大ヤマト零号や超時空戦艦まほろばなどでヤマトの系譜に近い作品を製作した。一方出所した西崎は松本をデザイン担当から外したヤマトの新作映画と実写映画、リメイクアニメをプロデュースした。西崎の制作した宇宙戦艦ヤマト作品には松本零士の名前は一切載っていない。
    この両者の対立では、かつて森雪を演じた声優麻上洋子は「両者が並び立っての宇宙戦艦ヤマトである」として裁判後のヤマト作品への参加を辞退している。
    ちなみに角川書店は現在宇宙戦艦ヤマトのリメイクアニメのコミカライズを出版している。
  • 艦隊これくしょん〜艦これ〜
    アニメ版が「KADOKAWA主導アニメの象徴」として今回の騒動に対して引き合いにされる。
    その他、『side:金剛』の唐突な打ち切りと『水雷戦隊クロニクル』の連載一時休止と連載再開後の作風の変化、連載されるはずが連載開始前に唐突に切られた漫画版『ブラックオーダー』、PSVitaゲーム『艦これ改』の発売から約1年後に突如行われた販売終了などのお家騒動も、KADOKAWAの問題として語られる。
  • みなみけ
    講談社の類似事例とされる。その理由は『みなみけ~おかわり~』の存在であろう。
    アニメ化の際に二つの会社に製作を依頼。原作に忠実な一期に対し、間を置かずして放映された『おかわり』は大きく作風を異なる展開を行い批判された。
  • 刀剣乱舞-online-
    「同時期に違う方向性のアニメ製作を、同時期に複数の会社へ依頼する」というみなみけの手法の類似例。
    日常描写が多めの「刀剣乱舞-花丸-」とバトル描写が多めの「活撃 刀剣乱舞」を別会社に依頼する手法が取られている。※ただし本作はそれ以外で「活劇」側のアニメスタッフの失言や世界観の曖昧さなどから賛否両論である事を付け加えておく。
    けものフレンズもたつき監督を降ろさず、新アニメ版けものフレンズを新規に発足させるだけにとどめておけばここまで非難されなかったかもしれない。
  • メタルギア
    KONAMIの類似事例とされる。
    『メタルギア』シリーズの生みの親である小島秀夫を退社させ、完全に別物となった『メタルギア』を独自にリリースする。Twitterのトレンドを見る限り今回の例を想像した人が多かったことが見て取れる。
    ただしたつき監督やヤオヨロズとは違う問題があった可能性があり、今回の例だけを挙げてKONAMIに話を飛び火させるのは不適切である。
  • 紙兎ロペ
    フジテレビの類似事例とされる。
    こちらも原作者が完全に関われなった状態で好き放題弄り倒された例である。
  • しあわせウサギのオズワルド
    ウォルト・ディズニーの類似事例とされる。著作権絡みで版権を根こそぎ奪いつくされたあげく、追放された過去がある。なお、オズワルドの版権を奪われた後にディズニーが製作したアニメが、かのミッキー・マウスである。
  • 仮面ライダー響鬼
    特撮ヒーロー作品での類似事例。本騒動の約10年前にあたる。
    こちらは、元々シリーズを担当していた監督と制作側との主に予算的な部分で話がつかず、シリーズ放映途中でいきなり監督降板(実質には解雇)、過去のシリーズ作品常連スタッフへの変更という今回の騒動を遥かに上回るとんでもない事態が発生していた。
    このため、突然ストーリー面や演出面での作品の雰囲気が変わってしまい、今回同様に署名運動すら起きている。
    キャストもこの変更には苦言を呈していた。

業界関係者の発言要約

  • 川上量生(カドカワ社長兼ドワンゴ会長)「たつき監督の件は僕も心配している、ニコ動でけもフレが盛り上がったのも彼のアニメだけでなく個人的な活動によるところが大きい」(friends.nico)「社内で議論にならないことはないが、事情を全く把握していない」(friends.nico)
  • 木谷高明(ブシロード社長)「少し言わせてください。プロレス以外で場外乱闘を見せてはいけない。応援して頂いているお客さんに失礼だ。」※原文ママ(Twitter)
  • 黒田貴泰(元DMM.futureworks代表取締役)「それっぽい話は聞いてた」(Twitter)「売れると掌を返して主導権を取りに来る人らがいる」(Twitter)
  • 志倉千代丸(チヨマルスタジオ社長兼ドワンゴ取締役)「関係者が並列に多過ぎて、代表して事情を説明出来る大人が居ない予感」「一体誰にどんな得があるのか?」「更なるビジネススケールを狙った「個」から「組織」への進化だとするとその副作用は大きい」(Twitter)
  • やまもといちろう(作家)「とりあえずKADOKAWAは日清食品や間に立った代理店、ファンドにどういう説明を8月にしていたか、胸に手を当てて考えような。」「さすがに録音はしていないだろうけど、契約書も議事録もメールも関係者は全部残していると思うよ。」※原文ママ(Twitter)

この中でも木谷高明の発言は、情報が錯綜する中で状況をプロレスに喩え「場外乱闘」という言葉を使ってしまったため、KADOKAWAの火消しに加担するように受け取ることもできる発言を直接社長が行ったことで炎上が発生している。

嘆願署名

この騒動を受けて署名サイトchange.orgでも署名運動が開始され、騒動後1日も経っていないにもかかわらず4万人以上もの署名をすでに集めている。
意味があるのか、そんなもの届かないのではないか、と考える人もいるかもしれないが、
「解決に近づけるかもしれない行動が起こせる」ため、とにかく参加しても無駄ではないだろう。

署名はここから→けものフレンズ視聴者のみんなへたつき監督辞めないで

署名その2→たつき監督制作のけものフレンズ二期希望  署名用アカウント

スポンサー問合せ

スポンサーに問い合わせる事も出来る対応の一つである(偏向報道にはスポンサー問合せの記事も参照)。以下、アニメけものフレンズのCM提供先とコラボ対象について列挙する。

関連動画


たつき監督が自主制作した短編続編。
これが問題であるのならばとうに削除されているのだが、2017年9月27日現在も削除されず残っている。
アニメ「けものフレンズ」放映から一週間後、けもフレロスに陥っていたファンのために製作されたもの。
なお、本作はけものフレンズBD付オフィシャルガイドブックには未収録。

関連静画

当然ながら、けもフレを愛する絵師達の間でも悲しみや怒りの声が上がっている。

KADOKAWAのロゴマークをフレンズ化、セルリアン化など。いずれも禍々しさ全開である。

関連商品

以下の本はKADOKAWAの不祥事により回収。ここ数年、KADOKAWAの不祥事の酷さは突出している。

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

KADOKAWAの被害に遭った漫画家による暴露本。KADOKAWAの内部体質が垣間見える。

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

以下の『Japari Cafe』は『ドラマ&キャラクターソングアルバム』とされ、ドラマパート「じゃぱりまんがり」は監督・脚本をたつき監督が担当している。

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

しかし続編となる「Japari Cafe2」(12月13日発売予定)は前作にあった『ドラマ』部分が削除されて『キャラクターソングアルバム』にジャンル変更され、収録内容の予定からもたつき監督・脚本の名前が存在しない。アニメに登場したフレンズ達のキャラソンアルバムになる予定。

なお「Japari Cafe2」の発売が発表されたのは9月16日のイベントである。
当該記事は関連リンク参照。

 

関連リンク

  • どん兵衛×けものフレンズ
    現時点ではたつき監督が最後に手がけたけものフレンズ作品である。
    2017年9月19日に公開されたたつき監督による短編コラボアニメ。

関連項目

  • KADOKAWA - 今回の問題の元凶。なお「カドカワ」とは別会社である。
  • パターン23 - 本件の最中の発言。業者による工作が疑われる原因となっている。
  • ブシロード - 新作アプリなどを担当している、1期からのアニメ出資者の一角。社長の不適切な発言が事態を混乱させた。
  • Crunchyroll
  • ビリビリ動画
  • それぞれ海外向けに日本のアニメ等を配信している会社。上述の通り、けものフレンズがKADOKAWAから見捨てられてた頃からアニメけものフレンズを支援してくれていた所である。
  • けものフレンズ 12.1話「ばすてき」
  • けものフレンズ 12.4話「じゃぱりまんがり」
  • それぞれたつき監督の自主制作アニメ、『Japari Cafe』の収録ドラマCDとたつき監督が手掛けたけものフレンズ放映終了後の展開である。
  • たつき
  • ヤオヨロズ - たつき監督が参加しているアニメ製作会社。
  • ジャストプロ - 上記ヤオヨロズの親会社。アライグマ(アライさん)役の小野早稀、フェネック役の本宮佳奈の所属会社でもある。
  • irodori - たつき監督が所属している自主制作アニメグループ。12.1話「ばすてき」もirodori名義で公開された。
  • けものフレンズの海外展開
  • 顧客が本当に必要だったもの
  • どんな判断だ
  • プレミアム退会しよう
  • たつき監督を返して
  • 声優の盾
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最終更新:2025/12/23(火) 08:00

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