だから気に入ったとは (ダカラキニイッタとは) [単語記事]

編集者さん・・・　あなたをお客さまとしてではなく、友人としてお願いしたいことがあるのですが
一緒にニコニコ大百科に行って新規に記事を書いていただけませんか？

検索によると・・・　ニコニコ大百科とはニコニコ動画ができてから暫く経った頃に出来上がった『あらゆる言葉について定義や意味、元ネタを解説する』辞典サイトだな。
普段あなたがニコ百でどんな記事を好んで読んでいるのか知らないが・・・　自分で直接書けばいいだろう？

貴重すぎる「プレミアム会費」・・・　編集者の方々も誰も書いてくれません

オイオイオイオイオイ
オイオイオイオイ
オイオイオイ
オイオイオイ
オイオイオイオイオイオイオイ

誰も書いてくれない記事を書いてくれって言ってるのか？
それって「規制されるかもしれない」って事だろうッ！？

草稿を書くのは私です・・・　あなたは代筆してくれるだけでいい

ナアナアナアナアナア
ナアナアナアナア
ナアナアナアナアナア
ナアナアナアナアナア
ナアナアナアナアナア

書いてくれるだけでいいだって・・・・・・　僕は健全な少年少女のためにニコ百を編集している人間だぜ・・・
・・・ニコニコ的に少しは有名なんだ（多分）
しかも！ニコニコ大百科は運営やニコニコユーザーに限らずニコニコを知らない人まで様々にやって来る・・・
ニコニコ大百科を常に監視しているニコニコ運営の日々のご苦労は想像できない！！

（運営の目を盗んで）『投稿』をします　　「だから気に入った」

ベネ（良し）　そうおっしゃっていただけると思っておりました・・・

だから気に入ったとは、漫画「岸辺露伴は動かない」で登場した台詞である。

概要

2013年10月に週間少年ジャンプで掲載された漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』にて、岸辺露伴が発した台詞。

杜王町のイタリアンレストラン『トラサルディー』で、トニオ・トラサルディーのアワビ料理を食べていた露伴。そして眼球をドロドロに溶かしながら眼精疲労が回復するとトニオの料理を絶賛。
そこへやって来たトニオは、露伴に対して「ひとりではできないこともございます」と前置いた上で、ある相談事を持ちかける。そこでトニオが露伴に語った話こそが、彼が祖国イタリアではなく日本の杜王町に料理店を開いた本当の理由であり、そして露伴が店の奥に見つけた車椅子の謎の女性にまつわる秘密でもあった。

露伴先生　お客さまとしてではなく、友人としてお願いしたいことがあるのですが
一緒に杜王の海岸に「鮑（あわび）」を採りに行ってはいただけませんか？　（中略）
もし　それが手に入るのなら・・・　露伴先生　わたしの生涯において最高の特別料理を作ることができます
わたしは何としてもヒョウガラ列岩のクロアワビを手に入れたいのです

検索によると・・・　　クロアワビというものは縄文時代から食べられていて伊勢神宮の神事にも捧げられる神聖な生き物だな。　（中略）
普段トニオさんがレストランの食材をどこから仕入れてるのか知らないが・・・
漁師たちから直接買えばいいだろう？

貴重すぎる「鮑」・・・　漁師たちはひとつも売ってくれません

オイオイオイオイオイ
オイオイオイオイ
オイオイオイ
オイオイオイ
オイオイオイオイオイオイオイ
売ってくれないものを採りに行こうって誘ってるのか？それって「違法」って事だろうッ！？

採るのはわたしです・・・　夜行くのであなたは電灯を照らしてくれるだけでいい

ナアナアナアナアナア
ナアナアナアナア
ナアナアナアナアナア
ナアナアナアナアナア
ナアナアナアナアナア
ライトを照らすだけだって・・・・・・　僕は健全な少年少女のために漫画を描いている人間だぜ・・・
・・・社会的に少しは有名なんだ
しかも！鮑は稚貝を海に放して　成長して収穫できるまで5年以上と書いてあるッ
育てている漁師たちの日々のご苦労は想像できない！！

『密漁』をします

だから気に入った

ベネ（良し）　そうおっしゃっていただけると思っておりました

露伴やトニオが登場した第4部本編にて登場した名台詞『だが断る』の真逆とでも言うべき台詞回しが多くの読者に受け、『だが断る』に並ぶ露伴の名言及び露伴らしさを象徴する言葉として広まった。
トニオの話を一通り聞いて慌てた様子から一転して、「だから気に入った」と喜色満面のドヤ顔を浮かべる、露伴の表情の変化が印象的な一幕である。

ちなみに荒木飛呂彦はこのエピソードを執筆するにあたって、『「密漁をします」「だから気に入った」』のくだりを描きたかった』と単行本の中で述べており、二つ合わせて本エピソードを象徴する台詞ともいえる。

用法

上記の一連の流れを見てわかるとおり、一見しただけでそれとわかるような無茶苦茶な要求や無理難題、払うリスクの高すぎる仕事や明らかに引き受けてはマズいような頼みごとを、その危険性や不安要素をひとしきり指摘しながらも快諾する（引き受ける）際に用いる。
そのため『だが断る』とは全く逆で、相手から告げられる頼みごとや取引内容が割に合わなかったり常識的に考えて危険すぎる話に対して「その提案はあまりにもヤバすぎる、だが引き受けよう」「あなたのやろうとしている事は法律や人道に背く行為だ。だが一緒に付き合うよ」といった感じに、普通に考えれば引き受けない方が賢明であるような話をあえて呑んでみせる意志を示す時が特に有効な使い方である。

この言葉を使う時は作中の露伴がそうしているように、現代社会のルールを「より大切なもののために」越えていく、しかし一方で伝統や歴史に対して経緯を払う事を忘れない。そういった考えを持つ事が重要であるだろう。
敬意を払わずに発したり、相手からの頼みごとを普通に承諾しながらこの言葉を用いるのではただの「気に入った」と同義の普通の返答にすぎず、接続詞たる『だから』が生きてこないので注意されたい。