アイカツ!とは、バンダイが展開するトレーディングカードを用いた女児向けアーケードゲーム。「アイカツ」とは「アイドルカツドウ(活動)」の略である。
ゲームの稼働と同時期に、これを原作としたテレビアニメも放映。他にもニンテンドー3DSのゲームが発売されたり、複数の雑誌で漫画版が掲載されるなどマルチメディアで展開。学生小低学年を主なターゲットにした本作の売り上げ実績はすこぶる好調で、長年女児玩具業界で売り上げトップに君臨していたプリキュアシリーズをわずか2年で上回る躍進を見せた。
現在では、"未就学女児のプリキュア、その上の年齢層のアイカツ" という女児向け展開におけるバンダイナムコグループ2トップの一翼を担う存在となっている。
アーケードゲーム版の正式名称は「データカードダス アイカツ!」となっている。2012年10月25日から稼働開始。
それまでバンダイではプリキュアシリーズのキャラクターを使用した女児向けアーケードゲーム「プリキュアデータカードダス」を展開してきたが、それよりも少し対象年齢が上の層を狙ったオリジナル作品として開発された。
1プレイごとに排出されるデータカードダスの「アイカツ!カード」にはアクセサリ・トップス・ボトムス・シューズがあり、それらを組み合わせてスキャンさせてキャラクターに着させた後に、オーディションパートと呼ばれるリズムゲームのパートをプレイする。コーディネイトによる得点とオーディションパートの得点の合計によって当初は登場しないレアカードが得点によって解禁されていくというシステム。タカラトミーの展開する「プリティーリズム」・「プリパラ」と競合する作品。
2012年10月8日よりテレビ東京系でテレビアニメが放送開始。
サンライズがアニメ制作を手がけており、同社の女児向け作品としては1992年放送の「ママは小学4年生」以来20年ぶりの作品となる(同社2作目の女児向け作品)。CGパート(主にライブシーン)はサムライピクチャーズが制作。
2013年10月から2014年9月までは展開を大きく発展させた第二シリーズを放送(話数は引き続いて連番)。
2014年10月からは第二シーズンに続く時系列で主用となる人物を後輩に移した第三シーズンを放送。
2015年4月からはサンライズの分社化により製作会社がバンダイナムコピクチャーズへと変更になった。
2015年10月からは主役はそのままで第四シーズンを放送する。
2015年7月現在、BSジャパン、福島テレビ、テレビ和歌山、びわ湖放送、新潟総合テレビ、広島ホームテレビ、山形放送、長崎放送、AT-X、ディズニー・チャンネルでも遅れて放送している。静岡朝日テレビでもかつて放送されていたが、120話で打ち切りとなった。ネット配信はバンダイチャンネル、Gyao!で行われている。
主要スタッフとしては、監督が木村隆一、シリーズ構成が加藤陽一、音楽にはMONACAが参加している。また、二期まではスーパーバイザーとして水島精二が参加していた。
物語としては、トップスターを目指すアイドルを描いたお話である。
突然崖を登ったり、サンライズパースで握りしめた斧で大木を切り倒したり、その大木にまたがって御柱祭のように急斜面を滑り落ちたりと、スポ根並みな出来事が起こったりするが。
アイドルたちが対決と称していがみ合うようなギスギスした展開はほとんどなく、純粋にアイドルの仲間たちと互いに高め合う展開が好評。
また2014年12月には劇場版が公開された(詳細は後述)。さらに2015年8月22日より各地の映画館でライブを3D立体上映する「アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!」が公開される(独自のストーリーがあった12月のものとは異なり総集編や傑作選に近いものであり、公式に劇場版にカウントされていない)。2016年には劇場版第2弾の公開が予定されている。
アバンは2年目までは星宮いちごが担当し(51話のみいちごは前回日本から離れたのであおい、蘭、おとめが担当)、フフッヒでおなじみのオープニングナレーションを行った。3年目は大空あかりが担当し、126話までは最後のみいちごが横から登場し台詞(フフッヒ部分のみ)を言ったが、127話以降完全にあかりのみで行われるようになった。
また毎回番組の最後に「アイカツ格言」と称してSDキャラによってその回のまとめが行われる。1話の「芸能人はカードが命」などアニメを代表する格言も多々存在する。また、71話の「映画化決定!」など、本放送限定(BD/DVD収録版・再放送時等では差し替え)の格言もある。しかしこちらのコーナーは152話をもって終了することとなり、153話からコーデを紹介する「STAGE DIARY」に変更された(また同時に次回予告もED内で行われるように)。
なお、おおよそ劇中世界の時間の経過は現実世界のものと連動しているが、1年目ラストと2年目の始まりの間に劇中では1年経過している。
3DCGダンスパートが作中に登場する女児向けテレビアニメとして「プリティーリズム」シリーズや「リルぷりっ」がすでに存在している。それらの作品よりもこの作品の初期頃は3DCGがいわゆる棒人間のようなデザインで登場しているのが特徴であったが、9話「MOVE ON NOW!」で大幅に改善された。2年目以降CGがアニメ調になるなどその後も回を追うたびに進化を続け、またカメラワークや演出を工夫したりとマンネリにならないよう毎週担当スタッフの頑張りが見られる。同じキャラによる同じ曲のライブシーンでも、キャラの心情の変化などを反映して演出が変化しており、実はなかなか見逃せない注目ポイントである。
ニコニコでは現在まで配信は行われていないものの(紅白アイカツ合戦などの生放送は有)、崖を登るシーンや木を切り倒すシーンのリアクション、またおなじみの掛け声である「アイ!カツ!」コメなどを各地で見かけるため知名度自体はそれなりにはあると思われる(配信されているプリパラ、妖怪ウォッチなどと同じくリアル対象年齢の先輩たちらしきコメも関連動画では見かけるし・・・)。
主人公の星宮いちごは、ごくごくフツーの中学一年生の女の子。
ところが、親友のあおいに誘われてアイドル養成の名門校「スターライト学園」に編入したことで、いちごを取り巻く環境がガラリと変わってしまう。
様々なライバルたちと出会い、アイドルとしての心得を学びながら、いちごはアイカツ!カードを使って数々のオーディションに挑戦していくことに。新人アイドルいちごの、明るく元気なアイドル活動が幕を開ける……!
――「アイカツ!」1年目公式サイトより
新たなアイドル学校「ドリームアカデミー」の活躍により、
スターライト学園は史上最大のピンチに追いやられていた!
絶対音感を持つ大型新人アイドルの「音城セイラ」、
プロデューサーコースの「冴草きい」など、
ドリームアカデミーから新たなライバルが続々登場!
トップアイドルの座をかけた2大学園対決が今はじまる!
新たなライバルと出会い、交流を重ね、
アイドル活動に打ち込むいちごやセイラたち!
アツいアイドル活動はまだまだ続きますっ!
――「アイカツ!」2年目公式サイトより
個性豊かなアイドルたちが、活躍しているアイカツ!の世界!
中でも『スターライト学園』の星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭は、切磋琢磨しながら成長し、いまやあらゆる場所で才能を発揮するアイドルとなった。そんな華やかな先輩たちに憧れる新人アイドル――『スターライト学園』の大空あかり。
これからあかりを待ち受けるのは、新しい仲間やライバルとの出会い、そして様々なピンチとチャンス! 今ここに、あかりの汗と涙のアイカツ!がスタートする!
――「アイカツ!」3年目公式サイトより
スターライト学園のユニット・ルミナスの大空あかり、氷上スミレ、新条ひなきは、『ルミナス☆ジャパンツアー』に出発!
アイカツワゴンに乗って日本中を駆け巡る彼女たちを待っているのは、ファンの笑顔や声援、そして、各地の魅力的なアイドルたち!
学園を飛び出したルミナスのアイカツ!は、新たな出会いと共に、さらにアツく盛り上がります!
――「アイカツ!」4年目公式サイトより
2014年2月27日放送のアイカツ格言内で『劇場版 アイカツ!』の製作が発表。配給は東映で、2014年12月13日公開。上映時間は88分。
時系列自体は当時放映されていた本編とほぼ同時期ですでに大空あかりが主役の第三シーズンではあるものの、星宮いちごが主人公となり、神崎美月との関係性がメインのテーマとなった。とはいえ現主人公である大空あかり自体もストーリーには大きく関わる。
トップアイドルを目指して、アイドル活動(=略してアイカツ!)をしてきた「星宮いちご」にビッグチャンスが!
なんと、いちごが主役のスペシャルライブを行えることになったのだ!いちごが考えたライブのタイトルは、その名も「大スター宮いちごまつり」!
その会場は、トップアイドル「神崎美月」のライブをいちごが初めて観た「スターライズスタジアム」!
これを成功させれば、いちごは正真正銘のトップアイドルになれるかも!そんないちごを、親友の「霧矢あおい」、「紫吹蘭」が全力サポート!
さらに「有栖川おとめ」、「藤堂ユリカ」、「北大路さくら」、「一ノ瀬かえで」、「神谷しおん」、そして「大空あかり」ももちろん登場!
スターライト学園のほか、ドリームアカデミーのアイドルたちも総出演します!
果たしてどんなステージになるのか!?歌あり、ドラマあり、笑いあり、涙あり! アイカツ!史上最高にアツいステージが、いよいよはじまります!
――「劇場版 アイカツ!」公式サイトより
配給は東映で、2015年8月22日公開。上映時間は56分。
内容はLuminasとSoleilの司会進行のもと、ときどき紅林珠璃の行うマラソンの中継を交えながら、過去のライブ(2期から3期のあまふわ☆なでしこ結成辺りまで)を流していくというもので、劇場版というよりは映画館で3Dでライブを上映するということに主眼があてられた企画である(現に上映終了後の特報にあるように、2016年公開予定のものが劇場版第2弾とされこちらは劇場版にカウントされていない)。また、3D上映回は専用のスマホアプリとの連動企画が行われた。
3年目のレギュラーキャラである黒沢凛や天羽まどかがアニメパートに未登場の一方、最後には4年目から登場する大地のの、白樺リサの顔見せが行われた。
データカードダスやテレビアニメ、そして昨年に満を持して映画化され、今もなお小学生女子から絶大なる人気を誇る「アイカツ!」が、この夏、『アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!』として3D上映されます!
本作では、題名の通り「アイカツ!」史上初のオールスター授賞式が開催されます!
アイカツ!を彩ってきたあの名曲やステージがスクリーンに甦ります。果たして、どんな曲が選ばれ、どんな賞が与えられるのか、そして、誰がスクリーンから3Dで飛び出してくるのか!? お楽しみに♥
――「アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!」公式サイトより
詳しくはアイカツ!の登場人物一覧を参照。
2012年11月15日にはニンテンドー3DS用の「アイカツ!シンデレラレッスン」というゲームソフトも発売された。舞台はアニメ版と同じく「スターライト学園」で星宮いちごなどアニメ版キャラクターも多数登場するが、主人公=プレイヤーキャラクターは星宮いちごではなく、ゲームオリジナルのストーリーが展開する。
ミニゲーム形式の「レッスン」をクリアすることでアイカツカードを集め、それらを使用してオーディションを勝ち抜いていくという流れのようだ。
2013年11月21日には「アイカツ!2人のmy princess」、2014年12月4日には「アイカツ!365日のアイドルデイズ」がそれぞれ発売。2015年11月26日には「アイカツ!My No.1 Stage!」が発売予定。
小学館の少女漫画雑誌「ちゃお」の2012年12月号に白雪バンビによる読み切り漫画が掲載された。
その後2013年6月号からは同じ白雪バンビによって連載版の漫画「アイカツ!」が開始された。白雪バンビは同誌で武内昌美の原作の元に「ハルと魔法のカギ」という別漫画を既に開始しており二本同時連載となる。そのためか、「アイカツ!」の方はショート漫画となっている。
小学館の少女漫画雑誌「ぷっちぐみ」の2013年1月号より「アイカツ!」が連載開始された。作者は「まんが・かなき詩織 イラスト・朱音」となっている。
小学館の学習誌「小学一年生」の2013年4月号から、なぎり京による漫画版「アイカツ!」が連載開始された。
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最終更新:2025/12/23(火) 23:00
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